ロシアンセージ
シソ科の多年草 / ウィキペディア フリーな encyclopedia
ロシアンセージ[1](学名: Salvia yangii)は、シソ科の亜低木(英語版)、多年草である。以前は Perovskia atriplicifolia と呼ばれ、セージとして広く知られているアキギリ属(Salvia)に属していなかったが、2017年以降はその中に含まれている[2][3]。茎は直立し、通常高さ0.5-1.2メートルになる。茎は角ばっていて、灰緑色の葉は砕くと独特の臭いが出る。花期は真夏から10月下旬で、青から紫の花を枝分かれした円穂花序のような形で咲かせる。
概要 ロシアンセージ, 分類(APG III) ...
ロシアンセージ | |||||||||||||||||||||
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「ブルースパイヤー」と呼ばれる品種 | |||||||||||||||||||||
分類(APG III) | |||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||
Salvia yangii B.T.Drew | |||||||||||||||||||||
シノニム | |||||||||||||||||||||
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原産地は西南アジアから中央アジアの草原や丘陵地帯であるが、気候や土壌の条件を選ばないため、広く普及し、植栽されている。主に葉の形と全体の高さが異なるいくつかの品種が開発されたが、その中でも「ブルースパイヤー」と呼ばれる品種が最も一般的で、庭園などに広く利用されている。ロシアンセージは1995年にPerennial Plant Association's 1995 Plant of the Yearに選ばれ、「ブルースパイヤー」は王立園芸協会からガーデン・メリット賞を受賞した。
主にその花を観賞するために栽培されるが、原産地では伝統医学に用いられてきた長い歴史があり、様々な病気の治療薬として採用されており、植物化学的な研究が進められている。また、花はサラダにして食べたり、砕いて染料にしたりするほか、汚染された土壌のファイトレメディエーションへの利用も検討されている。