Loading AI tools
ウィキペディアから
『リアル・スティール』(原題: Real Steel、チラシ・前売券・プログラム等の日本語ロゴは「リアル」と「スティール」の2段書きで「・」なし)は、ショーン・レヴィ監督、ヒュー・ジャックマン主演による2011年のアメリカ合衆国のSFアクション映画である。リチャード・マシスンの短編小説「四角い墓場」(原題: Steel)を原作としている。
リアル・スティール | |
---|---|
Real Steel | |
監督 | ショーン・レヴィ |
脚本 | ジョン・ゲイティンズ |
原案 |
ダン・ギルロイ ジェレミー・レヴェン |
原作 |
リチャード・マシスン 『四角い墓場』 |
製作 |
ショーン・レヴィ スーザン・モントフォード ドン・マーフィ ロバート・ゼメキス |
製作総指揮 |
ダン・リン ジョシュ・マクラグレン メアリー・マクラグレン ジャック・ラプケ スティーヴン・スピルバーグ スティーヴ・スターキー |
出演者 | ヒュー・ジャックマン |
音楽 | ダニー・エルフマン |
撮影 | マウロ・フィオーレ |
編集 | ディーン・ジマーマン |
製作会社 |
タッチストーン・ピクチャーズ ドリームワークス リライアンス・エンターテインメント 21ラップス・エンターテインメント マウントフォード・マーフィ・プロダクションズ |
配給 |
ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ / ドリームワークス・ピクチャーズ ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン / パラマウント・ジャパン |
公開 |
2011年10月7日 2011年12月9日 |
上映時間 | 127分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | $110,000,000[1] |
興行収入 |
$295,468,508[2] 14.7億円[3] |
2020年。人間のボクシングに代わり、より暴力的な「ロボット格闘技」が人気を博していた。人間のボクシングが廃れたことで、将来を有望視されていたプロボクサーのチャーリー・ケントンも、今では中古の「プレイヤーボット」として知られるロボットを使ってプロモーターとして生計を立てていた。
ある日、昔捨てた妻が亡くなったという連絡が入る。残された息子のマックスの養育権について、妻の姉であるデブラとマーヴィン夫妻と話し合いをすることとなるが、夫妻が金持ちであることに気づいたチャーリーは、借金を返すためにマーヴィンに10万ドルで息子を渡すと持ちかける。マーヴィンは「旅行に行く3ヶ月の間、マックスを預かってもらう」という条件付きで承諾した。
しばらくして、チャーリーのもとにマックスがやってくる。前金の5万ドルを手にしたチャーリーは以前破壊された「アンブッシュ」の代わりに、中古の「ノイジーボーイ」を購入。マックスはチャーリーの幼なじみであるベイリーの元に居候することになる。金で売られたことに気づいたマックスはチャーリーを嫌っていたが、ロボットとゲーム好きな彼は無理やり試合についていく。「ミダス」との試合は最初は優勢だったが、結局負けてしまい、ノイジーボーイもスクラップになってしまう。
またもロボットを失ったチャーリーは、スクラップ置き場に忍び込み金になりそうな物を捜す。途中マックスは泥に埋もれたロボットを発見し持ち帰る。そのロボット「アトム」は一世代前のロボットで、動きを真似するシャドー機能が付いた練習用だった。チャーリーは試合には使えないと判断するが、マックスは場末の試合に出場を決めた。
初めての試合に苦戦を強いられるマックスとアトムだったが、チャーリーの的確な指示によって初勝利を収める。チャーリーがプロボクサーであることを知ったマックスはシャドー機能を使ってチャーリーの動きをアトムに学習させることを思いつく。同じく、チャーリーもアトムがマックスのダンスを真似ているのを見て、試合前のパフォーマンスに使えると思いついた。
すると、アトムの試合前のダンスや、人間のようなテクニカルな戦い方が評判を呼び、次々と試合のオファーが舞い込み、WRB興行主の目に止まり、大舞台での試合が実現。そして強敵「ニューヨークとロサンゼルス・ツインシティーズ」を倒したマックスは、天才プログラマーのマシドが設計したロシアの現チャンピオン「ゼウス」に挑戦状を突きつける。
ところがその帰り道、以前チャーリーが借金を踏み倒したリッキーが現れ、袋叩きにされた挙句賞金を奪われてしまう。マックスを大事に思うようになっていたチャーリーは、残りの5万ドルの受け取りも拒否し、マックスの身の安全のため夫妻の元へと帰した。しかし、ベイリーに励まされたチャーリーは、デブラに頼みマックスと共に試合に出場する。
そして遂に試合が始まるが、力の差は圧倒的で常にゼウスの優勢で進み、アトムは幾度も倒され、遂には音声入力機能が故障し動けなくなってしまう。最後の手段として、シャドー機能を使ってチャーリーが直接動かして戦いに挑む。猛攻に転じたアトムはファイナルラウンドまで戦い抜いた。
結果、試合は僅差でゼウスの勝利となったが、誰もがアトムの戦いぶりを称えた。かつてボクサーとしての道を閉ざされたチャーリーは、アトムを通してボクサーとしての栄光と、マックスとの家族の絆を手に入れたのだった。
※括弧内は日本語吹き替え
リチャード・マシスンが1956年に発表した短編小説『四角い墓場』を原作とし、それを基にダン・ギルロイが執筆した脚本を2005年にドリームワークスが85万ドルで購入した[4]。製作はタッチストーン・ピクチャーズ、ドリームワークス、21ラップス・エンターテインメント、マウントフォード・マーフィ・プロダクションズが担当する[5]。オリジナル脚本はダン・ギルロイが執筆し、2005年(別の情報源では2003年[6])にドリームワークスが85万ドルで購入した[4]。本プロジェクトは2008年にパラマウント映画から分社したドリームワークスが引き継いだ17本のうちの1本である[4]。当初、ピーター・バーグが監督する予定だったが2009年中頃にプロジェクトから外れ[6]、9月にショーン・レヴィの参加が報じられた[7]。11月、ヒュー・ジャックマンが900万ドルの出演料で参加が決まった[8]。同月、ドリームワークスのスティーヴン・スピルバーグとステイシー・スナイダーがプロジェクトに青信号を出した[4]。レス・ボームとジェレミー・レヴェンがギルロイの脚本に手を付けたが、2009年にジョン・ゲイティンズが新たなドラフトに取り掛かった[6]。レヴィがプロジェクトに参加したとき、彼はゲイティンズに脚本を改訂させ、働いた[9]。
本作の製作費は1億1000万ドルである[1]。レヴィはステート・フェアと、ノスタリジアが滲み、映画の父と息子の物語のための暖かいトーンを作る「昔ながらのアメリカーナ」のある映画にすることを選んだ[10]。撮影は2010年6月に始まり[11]、2010年10月15日に完了した[12]。ロケ地はミシガン州デトロイト[13]、ルネサンス・センター、コボ・アリーナ、 デトロイト消防本部、インガム郡裁判所、旧ベルアイル動物園、ハイランドパーク・フォード・プラントである[14]。
映画スタッフたちは人間の俳優と共に登場する19台のアニマトロニクス・ロボットを組立てた。ロボットが戦う場面のために、モーションキャプチャ技術が使用された。元ボクサーのシュガー・レイ・レナードがアドバイザーを務めた[10]。
ドリームワークスは2010年12月に予告編第1弾[15]、2011年5月に第2弾が公開された[16]。通常の予告編やポスターでの宣伝に加え、ドリームワークスはイギリスの宣伝会社のファイブ33に巨大なディスプレイの設置を依頼した[17]。また、ヴァージン・アメリカともコラボレーションした[18]。9月19日、ジャックマンは宣伝のためにスポーツ・エンターテインメント番組『WWE・ロウ』に出演した[19]。
2011年9月6日にパリのLe Grand Rexでワールド・プレミアが行われた[20]。アメリカ合衆国では2011年10月2日にロサンゼルスのギブソン・アンフィシアターでプレミア上映された[21]。オーストラリアでは2011年10月6日[22]、アメリカ合衆国とカナダでは翌10月7日に一般公開されていた。北米公開は当初2011年11月18日を予定していたが[11]、『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part1』との競合を避けるために10月7日に変更された[23]。アメリカ合衆国とカナダではIMAX劇場270スクリーンを含む3440館で公開された[24]。
Rotten Tomatoesでは、195件のレビューで58%の支持率となり、平均値は10点満点で5.8点となった[25]。Metacriticでは34件のレビューで100点満点中56点となった[26]。
北アメリカでは公開初日に850万ドル、初週末3日間で2730万ドルを売り上げ、初登場1位となった[27]。また、ジャックマンの祖国のオーストラリアでは初週末に約415万ドルを売り上あげた[28]。
番号 | 曲名 | アーティスト | 長さ |
---|---|---|---|
1 | Fast Lane | Bad Meets Evil | 4:12 |
2 | Here's A Little Something For Ya | Beastie Boys | 3:09 |
3 | Miss The Misery | Foo Fighters | 4:32 |
4 | The Enforcer | 50 Cent | 3:25 |
5 | Make Some Noise | The Crystal Method feat. Yelawolf | 3:27 |
6 | 'Till I Collapse | Eminem feat. , Nate Dogg | 4:59 |
7 | One Man Army | Prodigy, Tom Morello | 4:15 |
8 | Give It A Go | Timbaland feat. Veronica | 4:20 |
9 | The Midas Touch | Tom Morello | 3:28 |
10 | Why Try | Limp Bizkit | 2:53 |
11 | Torture | Rival Sons | 3:37 |
12 | All My Days | Alexi Murdoch | 4:56 |
13 | Kenton | Danny Elfman | 1:40 |
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.
Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.