『ホミサイド/殺人捜査課』(Homicide: Life on the Street)は、アメリカ合衆国のテレビ・ドラマである。
概要 ホミサイド/殺人捜査課 Homicide: Life on the Street, ジャンル ...
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本作は、『Homicide: A Year on the Killing Streets』を原作として、ポール・アタナシオが企画した。『Homicide: A Year on the Killing Streets』は、ジャーナリストのデヴィッド・サイモンによって、上梓されたノンフィクションである[1]。メリーランド州の犯罪多発都市・ボルチモアの実態を、取材している。その映像化にあたっては、バリー・レヴィンソン、トム・フォンタナ、ジム・フィナーティ(シーズン7より)が、製作総指揮を執った。
本作は、群像劇である。ボルチモア市警察・殺人捜査課を舞台とする。アル・ジャデーロ警部補の指揮する捜査班は、どうしたわけか、個性派の刑事ばかりが、揃っている。とはいえ、いわゆるスーパー・ヒーローは、一人も存在しない。あくまでも、我々と同様、等身大の人間に過ぎないのである。それでもなお、息つく間もなく、続発する殺人事件に、ジャデーロらは立ち向かっていく。主義主張こそ、様々であるものの、その正義感においては、全員が一致するのである。
本作は、日本人留学生射殺事件など、現代米国の社会問題を、題材にする一方で、刑事の現実をも活写する。その好例が、刑事の副業であろう。さらに、奮闘空しく、未解決のまま、事件捜査が途絶するなどの展開は、それまでの刑事ドラマに、見受けられないものであった[2]。
本作は、それまでのテレビ・ドラマに比較して、多数の黒人俳優を起用する。これは、ボルチモア住民の人種構成を、反映したものである。制作についても、実際のボルチモアにおいて、実施された。加えて、撮影にあたっては、手持のカメラを使用した事で、ドキュメンタリーのような臨場感を、醸成している。場面の瞬間的飛躍や、重要場面の繰り返しといった編集もまた、特徴である。こうした編集手法は、前代未聞であったがゆえに、後続のテレビ・ドラマに、少なからず、影響を及ぼしている[3]。
本作は、米国3大ネットワークの1局・NBCのテレビ・シリーズとして、1993年1月31日、放送を開始する。初回の放送時間は、スーパーボウルの直前であった。しかしながら、こうした好条件にもかかわらず、視聴率は、必ずしも、芳しくなかった。その一方で、権威あるエミー賞においては、2冠を獲得する。さらに、『NYPDブルー』などの刑事ドラマが、流行の兆候を示していた事も、追風となった。こうした複合的事情から、本作は、かろうじて、放送打ち切りを免れる[4]。
本作の制作続行にあたって、NBCは、いくつかの路線変更を、アタナシオらに指示する。これによって、スティーヴ・クロセッティ刑事役のジョン・ポリトは、途中降板を余儀なくされる。加えて、脚本についても、複数事件からなる重層的内容よりも、ハッピー・エンドが要求される[5]。しかしながら、こうした圧力を受けながらも、本作は、製作開始当初の写実主義を、決して、放棄しなかった。
1999年5月21日、全7シーズン[6]をもって、本作は、放送打ち切りとなる。NBCの視聴率対策にもかかわらず、視聴率は、低調のままであった。しかしながら、作品としての完成度は、一貫して、高評価を受けていた。それもあって、2000年2月13日には、完結編として、2時間枠の特別版・『ホミサイド/ザ・ムービー』が、放送される。以上のように、紆余曲折を経た本作であるものの、今日においては、刑事ドラマの古典として、地位を確立している[7]。
ボルチモア市警察・殺人捜査課
米国においては、いわゆる犯罪多発地帯として、悪名高い都市が、いくつか、存在する。その一つが、メリーランド州ボルチモアである。
ボルチモアにあっては、毎日のように、様々な事件が発生する。それらの中でも、最も凶悪かつ、社会的影響力を有する犯罪が、殺人である事は、言うまでもない。その殺人事件を、専門に捜査するのが、管轄のボルチモア市警察(通称・ボルチモア市警)に設置された、殺人捜査課(通称・殺人課)である。
ボルチモアの治安は、殺人課の活躍如何に、懸かっていると言っても、過言でない。にもかかわらず、近年の事件解決率は、低下傾向にある。その原因となるのが、人員および予算の慢性的不足である。
殺人課は、2班による交代制を採用する。1日の勤務時間は、1班につき、12時間である。しかしながら、この勤務体制は、あくまでも、名目に過ぎない。重大事件の発生時は、2班による合同捜査が、実施される。もちろん、この間は、休暇返上となる。こうした労働実態は、時に、自殺者をも生じるほど、過酷である。しかしながら、上記の逆境にありながらも、警察官への発砲事件は、全件、解決してきた実績を有する。
捜査手順
事件発生にあたって、刑事が、自分自身の意思で、捜査担当を志願する例は、ごく稀である。通報に対応した刑事が、自動的に、その事件を担当する事となる。むしろ、それぞれの担当事件で、手一杯の際には、誰一人として、電話を取りたがらない事が、珍しくない。こうした現状は、殺人課の人員不足を、如実に物語っている。
殺人課の刑事は、原則として、2人1組で行動する。一方が、“メイン”として、捜査指揮を執り、もう一方は、“サブ”として、それを補助するのである。とはいえ、“メイン”と“サブ”の役割は、固定されていない。お互い、それぞれの担当事件を捜査しつつ、相棒の捜査活動にも、協力するのである。
“メイン”の刑事は、担当事件における被害者の姓を、オフィスのホワイト・ボードに、赤色のマジックで、記入しなければならない。このホワイト・ボードは、“ボード”と通称される。“ボード”を見れば、各刑事の担当事件は、一目瞭然である。やがて、事件が解決すると、被害者の姓は、黒色のマジックで書き改められる。つまり“ボード”があれば、各刑事の事件解決率や、捜査状況をも、一覧できるのである。
任意同行に応じた参考人や、連行された被疑者は、まず、待合室に留め置かれる。この待合室は、一面、ガラス張りであるがゆえに、“金魚鉢”と渾名されている。やがて、衆人環視の“金魚鉢”を経て、参考人および被疑者は、取調室へと案内される。四角四面の取調室もまた、“ボックス”の別名を有している。“ボックス”と隣室の境を隔てる壁面には、マジック・ミラーがはめ込まれている。参考人および被疑者は、取り調べの担当刑事ばかりでなく、隣室に控える刑事からも、その言動を、逐一、観察されるのである。
犯罪都市のボルチモアとはいえ、その事件を解決するのは、派手な銃撃戦や、カー・チェイスでない。結局のところ、最後にものを言うのは、刑事と犯罪者、生身の人間同士が、“ボックス”で繰り広げる、壮絶な心理戦なのである。
殺人捜査課
- アル・ジャデーロ
- 演:ヤフェット・コットー、日本語吹替:亀井三郎
- イタリア系の黒人男性。
- 警部補として、殺人課の1班を指揮する。
- 直情径行の性質である。個性派揃いの部下に、手を焼きつつも、部下のためならば、上層部に楯突く事も、厭わない。しかしながら、昔気質の保守的一面もある。部下の反抗的言動は、断じて、容認しない。部下や、同僚ばかりでなく、警察官全体に対して、強固の仲間意識がある。
- 中間管理職ゆえに、事件現場への出動は、滅多にないものの、常日頃から、スニーカーを着用する。ちなみに、スニーカーの着用は、服装規定違反にあたる。
- 父親は、イタリア・シチリア島、母親は、ルイジアナ州の出身である。妻帯者であったものの、7年前(シーズン1時点)に死別する。長女・シャリーズを始めとする子供も、すでに、自立している。現在、2人の女友達がいるものの、再婚の意思はない。その背景には、容姿への劣等感があるらしい。
- 好物は、パスタなどのイタリア料理である。しかしながら、最近は、コレステロール値の上昇に、悩まされている。知る人ぞ知る、ハーツの名手でもある。原語版においては、ジーの愛称がある。
- ティム・ベイリス
- 演:カイル・セコー、日本語吹替:川中子雅人
- 白人男性。
- このベイリスが、新人刑事として、殺人課に着任するところから、本作は、幕を上げる。
- 地元・ボルチモアにて、生を受ける。殺人課への配属以前は、SWAT隊員を経て、2年間の市長警護を経験する。
- 人一倍の熱血漢である。その正義感は、同時に、潔癖の反映でもある。しかしながら、数々の事件捜査を通じて、市井の人々ばかりでなく、自分自身の暗部とも、対峙していく事となる。
- 殺人課への異動は、かねてよりの希望であった。拳銃ではなく、頭脳がものを言う仕事に、憧憬を抱いたのである。果たして、配属当初こそ、坊ちゃんなどと揶揄されるものの、的確な観察眼によって、一目置かれる存在となっていく。その一方で、不運の持主でもある。新任早々、難事件に遭遇してしまったり、交際相手のいる女性と、恋愛関係に陥ってしまったりする。
- 実は、大学時代の1984年、賭博による逮捕歴がある。いとこに、弁護士のジムがいる。
- ジョン・マンチ
- 演:リチャード・ベルザー、日本語吹替:田原アルノ
- ユダヤ系の白人男性。
- ボルチモア市警への勤続は、10年(シーズン1時点)を数える。その前身は、ヒッピーである。
- 偏屈の言動を、特徴とする。その長口舌は、しばしば、周囲の人間を辟易させる。一方で、憎みきれない愛嬌がある。
- 私生活においては、2度の離婚経験者である。以降も、フェリシアという女性と、交際するものの、諍いが絶えない。実弟に、葬儀店経営のバーナードがいるものの、こちらとも、不仲である。
- 愛称は、マンチッチ(原語版においては、en:munchkin。『オズの魔法使い』に由来する)。あるいは、ヒッピー当時の名残なのか、身体のどこかに、刺青があるらしい。そうした前歴ゆえに、大麻の知識が、豊富である。未だになお、マリファナを愛飲するらしい。その一方で、カントリー・ミュージックを毛嫌いする。
- メルドリック・ルイス
- 演:クラーク・ジョンソン 日本語吹替:大黒和広
- 黒人男性。
- 気さくの性質である。しかしながら、思い込みの激しい一面もある。
- 事件捜査においては、まず、犯行動機に着目する。
- 私生活においては、バプテスト教会の信者である。自動車の組立を、趣味としている。かねてより、副業への興味を抱いており、ベイリス、マンチと共に、酒場兼食堂のウォーター・フロント・ホテル・レストランを開業する。
- フランク・ペンブルトン
- 演:アンドレ・ブラウワー 日本語吹替:青山穣 登場:シーズン1 - 6、ホミサイド/ザ・ムービー
- アフリカ系の黒人男性。
- 抜群の事件解決率を誇る。それもあって、ある意味では、上司のジャデーロ以上に、上層部の信頼が厚い。
- 出身は、ニュー・ヨーク州ニュー・ヨーク市である。少年時代は、カトリック教会の信者として、イエズス会の教育を受ける。
- 頑固である。一度、こうと決めれば、梃子でも動かない。それが災いして、事あるごとに、周囲との軋轢を生じてしまう。その一方で、常日頃から、犯罪者の視点に立って、物事を見るよう、心がけている。
- 硬軟織り交ぜた、巧妙の取り調べが、持味である。本人は、その手練手管を、セールスに比喩する。
- 2人1組が基本の殺人課にありながら、その一匹狼的性向ゆえに、しばらくは、単独行動を黙認されてきた。しかしながら、ジャデーロの厳命を受けて、渋々、新米のベイリスを、相棒にする。以後、ベイリスとは、人生論を戦わせつつも、信頼関係を構築していく。
- 住所は、ファウンテン通2013のアパートである。ニュー・ヨーカーらしく、身だしなみには、人一倍、注意を払っている。たとえ、熱帯夜であろうとも、ネクタイさえ、緩めようとしない。イエズス会での教育によって、ギリシア語の素養がある。あやとりを手慰みにする。
- ケイ・ハワード
- 演:メリッサ・レオ 日本語吹替:紗ゆり 登場:シーズン1 - 5、ホミサイド/ザ・ムービー
- 白人女性。
- “メイン”としての担当事件は、全件、解決してきた実績を誇る。
- 港町の出身である。カキ漁師の長子として、生を受ける。妹に、第2子のキャリー、弟に、第3子のジョシュがいる。母親のレイチェルは、すでに、亡くなっている。
- 勝気の性質である。その一方で、繊細な側面を有する。仕事柄、男性の暴力性ばかりを、眼前にする事が、私生活での恋愛に、少なからぬ影響を及ぼしている。
- 捜査活動においては、理屈よりも、直感を重視する。納得のいかない事柄は、たとえ、事件解決後であろうとも、とことんまで、突き詰める。
- 大の男に劣らぬ、健啖家である。その家系は、代々、ガン体質らしい。
- スタンリー・ボランダー
- 演:ネッド・ビーティ 日本語吹替:茶風林 登場:シーズン1 - 3、ホミサイド/ザ・ムービー
- 白人男性。
- 年齢・48歳(シーズン1時点)にして、殺人課の古参にあたる。
- 気分屋である。その言動に応じて、機嫌・不機嫌を、容易に看取できる。
- 相棒は、マンチである。8年前までは、現・爆弾処理班のミッチ・ドルモンドを、相棒としていた。そのパートナーシップは、10年にも及ぶものであった。しかしながら、偏屈のマンチを、相棒にしてからというもの、その事件解決率は、低下傾向にある。マンチに対しては、ドルモンドを引き合いにして、発破をかける毎日である。その一方で、多様化する今日的犯罪を理解できず、苦悩する。
- 私生活においては、23年間、連れ添った妻・マージと、つい1ヶ月前(シーズン1時点)に、離婚したばかりである。果たして、マージが、サンタ・バーバラへと転居した後も、結婚指輪を外せずにいる。マージによれば、夫婦生活におけるボランダーは、絶倫であったらしい。
- スタン、おやじさん(原語版においては、Big Man)の愛称がある。父親は、港湾作業員だったらしい。趣味は、チェロの演奏だが、必ずしも、名手でない。エルヴィス・プレスリーを愛好する。
- ボー・フェルトン
- 演:ダニエル・ボールドウィン 日本語吹替:塩屋翼 登場:シーズン1 - 3、ホミサイド/ザ・ムービー
- アングロ・サクソン系の白人男性。
- サウス・ボルチモアにて、生を受ける。当地は、貧困層の居住域にあたる。
- 皮肉屋である。それがたたって、相手の気分を、害してしまう事もある。しかしながら、その皮肉は、あくまでも、諧謔の一種である。そうした言動の一方で、刑事としては、必ずしも、敏腕でない自覚がある。犯行の動機よりも、手口に着目するのが、持前の捜査手法であるものの、最終手段として、タロット・カードを頼む事もある。
- 殺人課においては、ハワードの相棒を務める。一時は、ペンブルトンの相棒であったものの、性格の不一致によって、決裂する。ハワードとの間には、公私混同をせぬよう、暗黙の了解がある。したがって、ハワードへの恋愛感情は、一切、存在しない。
- 住所は、ダンダーク・リンチ通1720の一軒家である。私生活においては、妻・ベスとの間に、3児をもうける。しかしながら、ベスとの関係は、必ずしも、円満でない。夫婦カウンセリングなどを試みるものの、その家庭は、隙間風が吹いている。
- スティーヴ・クロセッティ
- 演:ジョン・ポリト 日本語吹替:稲葉実 登場:シーズン1 - 2、ホミサイド/ザ・ムービー
- イタリア系の白人男性。
- 移民の家庭において、生を受ける。父親もまた、刑事として、25年を勤め上げた。
- 人情家である。特に、友人への思いやりは、厚いものがある。
- 相棒は、ルイスである。贈物を交換するなど、その交流は、公私に渡る。
- それまでの職務において、3度もの被弾を経験している。その傷痕は、脚、肩、腹部に、現在もなお、残存する。
- 私生活においては、離婚経験者である。元妻との間に、ベアトリスという一人娘をもうけるものの、現在は、別居状態にある。しかしながら、父子としての交流は、継続している。
- エイブラハム・リンカーンの暗殺事件について、独自の見解を有する。事あるごとに、その陰謀説を披露しては、ルイスをうんざりさせる。対するルイスからは、“サラミ頭”とからかわれている。これは、父親の前職が、精肉店経営であったのに由来する。
- カトリック教会の信者である。また、ジャズを愛好する。
- メーガン・ラッサート
- 演:イザベラ・ホフマン 日本語吹替:西川美也子 登場:シーズン3 - 5、ホミサイド/ザ・ムービー
- 白人女性。
- 海軍士官学校において、優等の成績を修める。卒業後は、情報機関への勤務を経て、ボルチモア市警に採用される。殺人課への配属は、1年半前(シーズン3時点)である。それまでの8年間は、麻薬課の刑事として、実績を積み上げてきた。殺人課においても、その有能を評価されて、若年でありながら、警部補への出世を遂げる。以降は、ジャデーロの同僚として、殺人課のもう1班を、指揮する事となる。とはいえ、昇進後、わずか1週間(シーズン3時点)とあって、上層部の信認は、必ずしも、厚くない。果たして、ボルチモア市警の体面に翻弄されて、その地位は、二転三転する。
- そもそもが、士官候補生とあって、統率力の持主である。男性優位の警察組織において、誹謗中傷にさらされながらも、一切、引け目を取らずに、部下を指揮する。とはいえ、勝気ばかりでなく、慈愛の持主でもある。
- 私生活においては、6歳(シーズン3時点)の愛娘・キャロラインを、単身、養育する。夫のマイクは、税務専門の弁護士であったものの、すでに、亡くなっている。いとこのティムは、『ミート・ザ・プレス』のキャスターとして、有名である[8]。
- J・H・ブロディ
- 演:マックス・パーリッチ、日本語吹替:椿基之
- 登場:シーズン4 - 5、ホミサイド/ザ・ムービー
- 以前はテレビ局のカメラマンだったが、殺人課と契約して事件現場を撮影し映像を証拠として保存する仕事をしている。刑事達からはよくからかわれている。常に帽子をかぶっているが・・・
- マイク・ケラマン
- 演:リード・ダイヤモンド、日本語吹替:田坂秀樹
- 登場:シーズン4 - 6、ホミサイド/ザ・ムービー
- もともと放火課に所属していたがある事件を契機に殺人課と関わるようになり、ジャデーロによって殺人課に引き抜かれる。ルイスとは名コンビを組むが放火課時代の汚職事件に巻き込まれ、さらにルーサー・マホーニーとの確執により次第に生活が破綻していく。
- テリー・スタイバース
- 演:トニー・ルイス、日本語吹替:小川里永子
- 登場:シーズン5 - 7、ホミサイド/ザ・ムービー
- スチュアート・ガーティー
- 演:ピーター・ゲレッティ、日本語吹替:塩屋翼
- 登場:シーズン5 - 7、ホミサイド/ザ・ムービー
- ポール・ファルゾン
- 演:ジョン・セダ、日本語吹替:吉田裕秋
- 登場:シーズン6 - 7、ホミサイド/ザ・ムービー
- 元ボクサー。
- ローラ・バラード
- 演:キャリー・ソーン、日本語吹替:たまきまゆ
- 登場:シーズン6 - 7、ホミサイド/ザ・ムービー
- レネ・シェパード
- 演:マイケル・ミシェル、日本語吹替:岡本章子
- 登場:シーズン7、ホミサイド/ザ・ムービー
その他
- ジョージ・バンファーザー
- 演:クレイトン・レボフ 日本語吹替:伊藤栄次
- 黒人男性。
- ボルチモア市警において、警部を務める。その後、若年ながら、警視監への昇進を遂げる。
- 何よりもまず、体面を重んじる。それゆえに、部下のジャデーロとは、対立が絶えない。しかしながら、非常事態に際しては、部下を思いやる一面もある。
- 近年の事件解決率低下を受けて、市警組織の合理化を推進する。その一方で、事件現場での捜査経験はない。それゆえに、うっかり、口を滑らせて、部外秘の捜査情報を、漏洩してしまう事もある。
- エド・ダンバース
- 演:ジェリコ・イヴァネク、日本語吹替:幹本雄之、伊藤栄次
- 白人男性。
- メリーランド州検事補。殺人課によって、逮捕・送検された被疑者を、起訴するのが役割である。
- 用意周到にして、負けず嫌いの性格。刑事裁判の有罪率向上に、意欲を燃やしており、立件後もなお、追加の証拠収集を、殺人課に命じる事もある。
- 法廷においては、感動的かつ説得力のある論法を、得意とする。
- 少食ゆえに、体型は、華奢である。
- シャイナー
- 演:ラルフ・タバキン
- 白人男性。
- ボルチモア市警において、監察医を務める。
- 諧謔の持主である。しかしながら、クリスマス・イヴに、死体保管所を飾りつけるなど、その言動は、いささか、皮肉めいている。
- 熟練の監察医とあって、仕事への口出しを嫌う。
- メアリー・ペンブルトン
- 演:アミ・ブラブソン 登場:シーズン1 - 6
- 黒人女性。
- 日々、事件捜査に忙殺されるペンブルトンを、妻として、支える。
- 共働きもあって、夫婦水入らずの時間は、新婚早々(シーズン1時点)から、限定される。時に、ペンブルトンの偏屈を、持て余しつつも、その職責に対しては、最大限の理解を示す。
- ロジャー・ギャフネー
- 演:ウォルト・マクファーソン 日本語吹替:塩屋翼 登場:シーズン3 - 6、ホミサイド/ザ・ムービー
- 白人男性。
- ボルチモア市警の刑事として、殺人課に勤務する。しかしながら、ラッサートが、新たな上司として、着任した直後、失踪課(行方不明者捜索の専門部署)に転属する事となる。
- 殺人課時代は、女性上司のラッサートに対して、わだかまりを抱いていた。別班のペンブルトンとも、犬猿の間柄にあった。その一方で、フェルトンとは、私的交流があるらしい。失踪課への異動後も、フェルトンの相談に応じる。
- ジュリアナ・コックス
- 演:ミシェル・フォーブス、日本語吹替:鈴木紀子
- 登場:シーズン5 - 6、ホミサイド/ザ・ムービー
- 監察医。
- マイク・ジャデーロ
- 演:ジャンカルロ・エスポジート、日本語吹替:向井修
- 登場:シーズン7、ホミサイド/ザ・ムービー
- FBI特別捜査官。
シーズン4第11話の『歪んだ愛国心』、シーズン6第5話の『哀しき復讐』、シーズン7第15話の『陰謀』において、殺人課は、レイ・カーティス、レニー・ブリスコー両刑事、そして、ジャック・マッコイ検事の捜査協力を得る。この3者は、本来、『ロー&オーダー』の登場人物である。
上記の3話は、『ロー&オーダー』とのクロスオーヴァー作品にあたる。この3話は、いずれも、前後編の後編となっている。それぞれの原題に、“Part 2”と付記されるのは、それゆえである。前編は、『ロー&オーダー』の1話として、制作・放送されている。もちろん、こちらの前編にも、殺人課の面々が、作品の垣根を超越して、登場している。
ジョン・マンチの活躍
マンチ刑事役のリチャード・ベルザーは、『ロー&オーダー』とのクロスオーヴァー作品を始めとして、本作以外においても、同役を演じる。
エミー賞
- 演出監督賞 - バリー・レヴィンソン(シーズン1第1話)
- 主演男優賞 - アンドレ・ブラウワー(1998年)
- 脚本賞 - トム・フォンタナ(シーズン1第5話)
- キャスティング賞 - 1998年
テレビ批評家賞
- 最優秀ドラマ部門 - 1996年、1997年度、1998年
- 主演男優賞 - アンドレ・ブラウワー(1997年、1998年)
発売元は、エスピーオー、日本語版製作は、東北新社。
- ホミサイド/殺人捜査課 シーズン1 DVD BOX
- 実際は、シーズン1およびシーズン2を収録する。また、各話の収録順も、米国での放送順ではなく、物語の時系列に沿って、再構成されている。2008年6月25日発売。
- ホミサイド/殺人捜査課 シーズン2 DVD BOX
- 実際は、シーズン3を収録する。各話の収録順は、米国での放送順でなく、制作順となっている。2008年12月26日発売。
- ピーボディ賞
- テレビ批評家賞
- OZ/オズ - トム・フォンタナ、バリー・レヴィンソン、ジム・フィナーティの製作総指揮によるテレビ・シリーズ。劇中番組の登場人物が、『ホミサイド/ザ・ムービー』において、病院ロビーのテレビに映し出される。
デヴィッド・サイモンは、脚本家および製作者としても、本作に関与する。
Simon, David (4 November 1998). Anatomy of "Homicide: Life on the Street" (Documentary). Baltimore, Maryland: Public Broadcasting Service.
Leonard, John (4 November 1998). Anatomy of "Homicide: Life on the Street" (Documentary). Baltimore, Maryland: Public Broadcasting Service.
Levinson, Barry (2003). Homicide Life on the Street -- The Seasons 1 & 2 (Audio commentary) (DVD). A&E Home Video.