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女性店員が性的なサービスでの接客を行う風俗店 ウィキペディアから
ピンクサロン(和製英語: pink salon)は、女性店員がフェラチオを主とした性的なサービスで接客する風俗店。ソフトドリンクやアルコール飲料も提供される。略してピンサロと呼ばれ、同義語にピンキャバがある。また、乳房に特化した「おっパブ」(おっぱいパブ、セクシーキャバクラとも)などもある。 「御三家」と呼ばれる大手グループが全体の半数を実質経営している。
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発祥は1960年とされている。「ピンクキャバレー」や「ネグリジェサロン」などと呼ばれるおさわり専門の業態に、口での“抜き”(フェラチオ)サービスを取り入れて現在の形が完成した。有名店としては荻窪『ナックファイブ』を筆頭とした『ナック系』がピンクサロン業界最大手。2022年12月摘発された孔明グループとはライバル関係にあたる。同じくライバル関係に五反田を発祥とする『アップワード』が存在する。これらはピンサロ御三家と呼ばれ関東のピンクサロン、半分はこの御三家だけで成り立っている。とりわけその大半は荻窪、吉祥寺、高円寺、立川、八王子、池袋、新宿、五反田、蒲田に集中して出店している[要出典]。
多くはJR、私鉄の駅周辺の繁華街に立地している。入口付近にネオンサイン等の店名入りの看板(料金だけが書かれたものもある)が置かれ、キャバクラなどと同様に店員やフリーのキャッチが客引を行う店舗もある。雑居ビルの一テナントとして入居していることが多い。
個室が設けられていないため、ある程度の間仕切りを伴ったブースでサービスが行われる[1]。
出勤している女性の写真が源氏名に番号付きで貼られており(地域、店舗によっては写真の掲示はない)、好みの女性がいる場合はここで指名する(別途料金が発生)。指名をしない「フリー」での入場も可能である。但し、この場合指名料が入らないため、フリーの客に対して“地雷”と呼ばれる女性[注 1]を付ける店もあるが、新規客層の獲得をするためにフリーの客でも人気嬢を付ける店もある。入店時に爪の伸び具合をチェックされ、客の手の消毒用に消毒液を備えている店舗もある。
店内は暗く、音楽が大音量で流されている。曲は派手でアップテンポな曲が多い。これは、個室でのサービスではないため他の客の会話や脱衣に配慮されたものである。
シートは横長のベンチシートが一般的[要出典]だが、靴を脱いであぐらをかいたり横になったりできるフラットシートの店舗もある。席に着くとすぐに飲み物が提供される。一般的には飲み物は無料であるが、アルコール飲料のみ有料とする店舗もある。
深夜営業の届け出をしている店舗は多くなく、営業時間は夕方16時頃から深夜1時位の店舗が多いが、早朝(7時前後)や正午前後から営業する店も存在する。料金は5000円 - 8000円程度で、時間帯によって料金がスライドして高くなっていく。ピンクサロンが集中する地域では2000円程度からの格安店も存在する(※朝またはイベント限定)[注 2]。なお、主要都市以外の地方では1万円前後するところもある[注 3]。サービス時間は30分 - 45分辺りが主流で、店によっては割増し或いは延長料金によって60分 - 120分までのコースを選択できる。
通常、店内はブースごとに席が分かれており、原則女性従業員がマンツーマンで接客する。店によっては時間中に複数の女性従業員が入れ替わりサービスを行う「花びら回転」というシステムも存在する。花びら3回転の店の場合、3回射精できるため、射精1回当たりの料金は他の風俗と比べて格段に安い。
キスを中心とした軽いスキンシップの後、お絞りやウェットティッシュで客の陰部が清拭され、手コキまたはフェラチオを基本として、クンニリングス、シックスナインサービスを行なう女性でも、ヘルプに入った場合やハッスルの客には行なわない場合もある。サービス中、コンドームを着用する店・しない店、また女性従業員が服を脱ぐ店・脱がない店[注 4]など、地域や店舗によって、または女性によってサービス内容が異なる。
フェラチオの後、口内に射精(口内射精)させるサービスが一般的である。サービス時間が終了すると、最後に付いた女性の見送りを受けて退店する。
この節は特に記述がない限り、日本国内の法令について解説しています。また最新の法令改正を反映していない場合があります。 |
ピンクサロンは性的サービスが行われるため、事実上の性風俗店の一種であるにもかかわらず、風俗営業を定めた風営法においては、性風俗店を分類した「性風俗関連特殊営業」ではなく、「接待飲食等営業」のうちの「1号営業」の一種とされている。すなわち、法律上ではピンクサロンは、キャバクラやホストクラブなどと同様、従業員が客を接待する形態の「飲食店」とみなされている。
「1号営業」として営業するがゆえ、店内で見通しを妨げるような仕切りや衝立を設置できず、それでいて公然と性的サービスが実施されているため、常に公然わいせつ罪が成立する余地がある、極めてグレーな業態となっている。
2024年(令和6年)10月9日、大阪府で「学校坂堺東店」(堺市堺区)、「学校坂3年K組」(大阪市都島区)、「京橋コスプレアイドル学園」(大阪市都島区)の三店舗が摘発された。MBSとTBSではいずれの店舗も「飲食店」、朝日新聞では「風俗店」、産経新聞では「ピンクサロン」と報じている。「京橋コスプレアイドル学園」については、法律で経営が禁止されている病院の敷地から200m以内の区域にある風俗店だった[2]として、この店舗の従業員の男2人は風営法違反で逮捕されている。3店舗の逮捕者は男女合わせて18人で全裸で接待を受けていた客3人も含め、主に公然わいせつ罪で逮捕されている。公然わいせつでの逮捕理由についてMBSは警察発表として「ボックス席で女性従業員と男性客が全裸でわいせつな行為をしていて、席ごとの間仕切りは高さ1mほどしかないため、互いに裸が見える状態になっていた」としている。[3][4][5][6][7]
個室で素股や本番行為などが行われ客との性器の接触が多いヘルスの方が性感染症に罹患する確率が高くなる。しかし、口でサービスするオーラルセックスでも感染する可能性があるため、定期的な性病検査をしっかり受けている優良店でサービスを受けたほうが安心できる。 定期的に性病検査をしても、性病検査後に客から性病を移された場合、その女性従業員を通して次の客へ、また次の客へと感染する。また、女性従業員が定期的な検査を受けて性病に感染した事が判明した場合、完治するまで仕事を休み、人に感染させないと病院から診断されてから出勤していればよいが、経済的理由やシフト上の規約で、完治しないまま出勤している場合、利用客に感染する事がある。性病に感染しないためには、コンドームを付け、オーラルセックスを避け、体液や粘膜(膣、肛門、尿道、口腔、目、鼻腔)に接触しないことである。
プレイ前はイソジンや次亜塩素酸水などを使用している。 イソジンは細菌、真菌、ウイルスなど広範囲の微生物に対し、迅速な殺菌・消毒効果を発揮する殺菌消毒薬である。のどの洗浄(うがい)をすることにより多くの細菌から感染予防に効果的として、フェラチオサービスを主とするピンクサロンでは必需品となっている。客の射精後に女性が離席し、イソジンでのうがいが義務づけられている店舗が多い。
予防には感染源に接触しないコンドームを利用することが最適なので、サービス前の衛生器具の使用が推奨される。
欧米ではピンクサロンだけを主としたサービスは存在せず、日本特有。性行為の一環にフェラチオ行為が行われることがある。様々な病原菌対策としてコンドームは絶対に付けることが常識となっている。
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