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ナナカマド属(ナナカマドぞく、Sorbus)はバラ科の属の一つ。世界中の温帯を中心に広い面積に分布する。落葉高木または低木で、多くの種が白、黄、赤色の果実をつけ、商業利用されている種もある。ヨーロッパから北アジアまでを原産とするセイヨウナナカマドが最も良く知られる。日本にはナナカマド、ウラジロナナカマド、タカネナナカマドなどがある。
このページ名「ナナカマド属」は暫定的なものです。(2021年1月) |
200種近くが含まれるが、その多様性ゆえ、ナシ亜科ではなく、シモツケ亜科に分類すべきとされる種がある。また、この属の多くの種がホワイトビーム(en)やローワン(en)といった亜属に分類され、これらを属に格上げしようという議論が近年なされている。さらにアポミクシスの種が多く存在することも状況を複雑にする要因となっている。
葉が似ており、英語圏での通称の一つであるMountain Ashからトネリコ属(Ash)と混同されることがあるが、近縁ではない。他にService Treeという呼名もあり、これは学名のSorbusを由来とする。同じバラ科で近縁のザイフリボク属にも同じ呼名が広く使用される。
ジャム、ゼリー、酒の香りつけ等に使用される種がある。また、イギリスでは魔除けにされる。 フィンランドの伝承に基づくカレワラには、ナナカマドの薪で占いをする下りがある。
ホワイトビーム亜属 -アズキナシ属 Aria とする場合もある。
ローワン亜属
Cormus亜属
Torminaria亜属
Chamaemespilus亜属
その他、亜属間の交配種が多く存在する。
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