トムヤムクン

タイ王国のスープ料理 ウィキペディアから

トムヤムクン

トムヤムクンต้มยำกุ้ง, Tom yam kung)は、タイ王国スープ料理。タイ料理の中で最もよく知られているものの1つで、世界三大スープの1つとされている[1][2][3]日本ではトムヤンクンとも表記される。

概要 トムヤムクン, 種類 ...
トムヤムクン
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伝統的なトムヤムクン
種類 スープ
発祥地 タイ
類似料理 カインチュアソムロームチュー
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トムヤムクン

概要

唐辛子による辛味、タマリンドやマナオ(メキシカンライム)などによる酸味、そしてレモングラスやバイマックルー(コブミカンの葉)などによる香りが特徴的なスープ。

料理名はタイ語で「エビ入りトムヤムスープ」を意味する言葉で、トム(ต้ม)は「煮る」、ヤム(ยำ)は「和える」、クン(กุ้ง)は「エビ」という意味を持つ[1]

エビ以外の食材を用いていれば料理名も変わり、鶏肉であればトムヤムガイ(ต้มยำไก่)、魚肉であればトムヤムプラー(ต้มยำปลา)、イカであればトムヤムプラームック(ต้มยำปลาหมึก)となる[4]

またココナッツミルクの有無により、こってりとして見た目も乳濁しているナムコンน้ำข้น, nam khon)と、さっぱりとして見た目も淡麗なナムサイน้ำใส, nam sai)とに分かれる。前者はハーブ類による味付けがマイルドになる代わりにコクが増し、後者はハーブ類の風味と酸味が強調される[1]

世界三大スープの1つとされるが、『美味しんぼ』の原作者である雁屋哲は、友人で食文化研究家の森枝卓士が広めたと主張している。ちなみに、後の2つはブイヤベースフカヒレのスープとされることが多い[5](いずれかの代わりにボルシチが入る場合もある[6])。

2024年にユネスコ無形文化遺産として登録された[7]

脚注

外部リンク

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