タラゴナ
スペインの都市 ウィキペディアから
スペインの都市 ウィキペディアから
タラゴナ(Tarragona)は、スペイン・カタルーニャ州タラゴナ県にあるムニシピオ(基礎自治体)。タラゴナ県の県都であり、タラグネス郡の中心自治体でもある。レウスなど近郊の都市を含めたタラゴナ都市圏の人口は約34万人に達する。タラゴナ港を擁し、タラゴナ駅も設置されているなど、物流の要衝である。また、古代ローマ時代に築かれた歴史の長い町でもあり、今でも水道橋や円形競技場などの遺跡が残り、世界遺産にも登録されている。遺跡のために観光客も多く訪れている。
ローマ帝国の時代にはタッラコ(タラコ、Tarraco)と呼ばれ、ヒスパニア・タッラコネンシス属州の州都であった。5世紀に西ゴート王国の支配下に入った。8世紀始めにウマイヤ朝に征服され、町が破壊されたため、カタルーニャ地方の中心はバルセロナに移った。1118年にバルセロナ伯ラモン・バランゲー3世に征服され、再びキリスト教世界へと入った。ラモン・バランゲー3世は町を再建し、大司教座を置いた。以降はアラゴン連合王国の一部となった。
1991年には公立大学のルビーラ・イ・ビルジーリ大学が開学した。
タラゴナは地中海に面し、フランコリ川の河口左岸に位置する。面積、人口とも同地を中心とするコマルカで最大である。隣接する自治体は、北がクンスタンティー、アルス・パリャレーズス、アル・カッリャーとリエーラ・ダ・ガイアー、東がアルタフーリャ、西がビラ=セカとレウスで、南は地中海に面している。近隣の都市としては、約80 km東にバルセロナ、200 km北西にサラゴサが位置している。
タラゴナには1856年9月16日に開業したタラゴナ駅が設置されている。さらに、2006年12月にはマドリードからサラゴサを経由する高速鉄道AVEがタラゴナまで開通した。ただし、AVEの駅(Camp de Tarragona)は、タラゴナ市から北に8 kmの別の自治体に位置する。マドリードからは1日3便、約3時間で結ばれる。バルセロナからの列車は1時間に2、3便あり、1時間から1時間半である。
タラゴナの人口推移 1900-2010 |
出典:INE(スペイン国立統計局)1900年 - 1991年[2]、1996年 - [3] |
タラゴナには古代ローマ時代の遺跡が数多く残されており、これらはユネスコによって世界遺産「タッラコの考古遺跡群」として登録されている。
その他にも以下の物がある。
タラゴナの近くにはリゾート地のサロウがあり、同地にはヨーロッパで特に大きなテーマパークの1つに数えられるポルタベントゥーラがある。
毎年9月23日に行われるサンタ・テクラ祭は人間の塔を作ることで有名である。
水道橋、円形劇場などローマ時代の遺跡は、2000年にユネスコの世界遺産に登録され、2021年の第44回世界遺産委員会で名称変更された。
この世界遺産は世界遺産登録基準のうち、以下の条件を満たし、登録された(以下の基準は世界遺産センター公表の登録基準からの翻訳、引用である)。
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.
Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.