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ミドリシジミ族の総称 ウィキペディアから
ゼフィルス(Zephyrus)は、樹上性のシジミチョウの一群であり、日本には25種が生息する。
昆虫の分類が細分化を必要としていた時代に、当時のThecla 属のうち樹上性のシジミチョウの仲間を1816年に Zephyrus 属として分離したことが始まりで、語源はギリシャ神話の西風の神ゼピュロス。命名規約の適用の見直しから、現在ではZephyrus はThecla そのものの異名として扱われなければならず、有効な属名としては使えないとされる。しかし、長い間属名として使われ親しまれてきたため、現在でもミドリシジミ族の愛称として使われることがある。なお、研究の進展により、現在のThecla の範囲は19世紀より細分化されており、名前に—zephyrus を含む属名が多く立てられている。
ゼフィルスの雄は、木の枝の先端などで縄張りを張り、同種のチョウの雄が進入して来ると追いかけて縄張りから排除する習性を持つ。一般に翅が縦に長く、森林性が強い。ほとんどの種がブナ科植物を食べ、卵で越冬する。成虫は6月から9月の間に発生し、年一化。
日本産ゼフィルスは以下の25種である。
ゼフィルスのほとんどの種は上記「概要」の項に記述した通りの生態・形態であるが、例外も多い。以下の種はブナ科植物を食べない。
ブナ科を食べるゼフィルスのなかでも、コナラ属を好む種、ブナ属を好む種などがある。ハヤシミドリシジミはカシワ類しか食べない。
ゼフィルスはおもに3群に分けられる。
これは進化の度合いを表しており、1群が低く、3群が高いとされる。オス・メスによる形態の差が著しいものが進化レベルが高いとみなされる。
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