この項目では、アメリカ合衆国の女性グループについて説明しています。日本の声優ユニットについては「Chiffons 」をご覧ください。
シフォンズ (The Chiffons)は、1960年 にニューヨーク のブロンクス区 出身のメンバーによって結成されたアメリカ合衆国 のガール・グループ 。
シフォンズ
シフォンズは、1960年代初頭を代表するガール・グループのひとつであった。タイトなハーモニー、大胆で自由な態度、ヒット曲を連発したジェリー・ゴフィン とキャロル・キング が作詞作曲した「ワン・ファイン・デイ 」などの楽曲などによって、シフォンズは、当時のガール・グループらしいサウンドの概念を決定づけるような音楽を生み出していった。
シフォンズは、もともとは3人組で、リード・シンガーのジュディ・クレイグ (英語版 ) (Judy Craig、1946年 8月6日 - )と、パトリシア・ベネット(Patricia Bennett、1947年 4月7日 - )、バーバラ・リー(Barbara Lee、1947年 5月16日 - 1992年 5月15日 )から成っていた。1960年 、彼女たちはブロンクス区のジェームズ・モンロー高等学校 (英語版 ) でグループを結成した。1962年 には、ロナルド・マック(Ronald Mack)というソングライターの勧めで、シルヴィア・ピーターソン(Sylvia Peterson、1946年 9月30日 - )をメンバーに加えた。彼女は14歳のときに、リトル・ジミー&ザ・トップス (英語版 ) の1959年 のローカル・ヒット曲「Puppy Love」のB面「Say You Love Me」でジミーと一緒にリード・ボーカルをとっていた。4人となったグループは、フォー・ペニーズ(the Four Pennies)と名乗り、「When the Boy's Happy」を歌うときにはピーターソンがリードをとった。1963年 の途中から、グループは徐々にシフォンズと名乗るようになっていった。
最初のシングル盤である「いかした彼 」を録音した頃には、グループ名はシフォンズになっていた。このデビュー曲は、ロナルド・マックの作品で、「ライオンは寝ている」で有名なトーケンズ がプロデュースし、ローリー・レコード (英語版 ) からリリースされた。「イカした彼」は全米1位のヒットとなり、百万枚以上を売り上げてゴールドディスク を獲得した[1] (この売上枚数は、ゴールド・ディスクの基準を50万枚に引き下げた、1975年以降に適用されているアメリカレコード協会 の現行の基準に当てはめると、プラチナ・ディスクに相当する)。
1963年には、フォー・ペニーズ名義でも2枚のシングルがローリー・レコード傘下のレーベル、ラスト(Rust)からリリースされていたが、「イカした彼」の成功以降、グループはこの名義を使わなくなった。最初の大ヒットに続いて、ジェリー・ゴフィンとキャロル・キングが作詞作曲した「ワン・ファイン・デイ 」、「Sweet Talkin' Guy」、「I Have A Boyfriend」などが発売された。やがて1960年代半ば過ぎになると、ピーターソンのグループの中での役割がいよいよ高まり、「Why Am I So Shy」、「Strange, Strange Feeling」、「The Real Thing」、「My Block」(Jimmy Radcliffe 、Carl Spencer、Bert Berns の作品)など、シフォンズの多くの曲でリードをとるようになった。
1970年 、ジョージ・ハリスン がシングル「マイ・スウィート・ロード 」をリリースすると、「いかした彼」との類似性が指摘されるようになり、後にシフォンズ側は著作権侵害 を主張して訴えを起こす。そうした中、シフォンズは1975年 に「マイ・スウィート・ロード」をレコーディングしている。判決で判事はハリスンが既存の曲をそうとは意識しないままに盗用 したものと認定した[2] 。
1970年、ジュディ・クレイグがグループを離れたが、シフォンズは3人組として活動を継続した。しかし、1992年5月15日にバーバラ・リーが、45歳の誕生日の前夜に心臓発作 で死去すると、クレイグはグループに復帰した。その直後にピーターソンが引退し、代わってコニー・ハーヴェイ(Connie Harvey)がグループに入った。その後、ハーヴェイはソロ歌手としての道を歩み、ベネットもグループから引退した。
2017年の時点で、ジュディ・クレイグは自身の娘らとシフォンズを名乗り、米国内外のショーに出演している[3] 。
The Four Pennies
シングル
1963 "My Block" (Jimmy Radcliffe - Carl Spencer - Bert Berns) (US #67)
1963 "When the Boy's Happy" (US #95)
The Chiffons
アルバム
1963: The Chiffons (US #97)
"いかした彼 "
"ウィル・ユー・ラヴ・ミー・トゥモロー "
"Oh My Lover"
"恋は曲者 "
"My Block"
"ABC-123"
"Lucky Me"
"Why Am I So Shy"
"See You in September"
"Wishing"
"Mystic Voice"
"When I Go to Sleep at Night"
"ワン・ファイン・デイ "
"涙のバースデイ・パーティ "
"ロコ・モーション "
"Tonight I Met an Angel"
"Only My Friend"
"Da Doo Ron Ron "
"I Wonder Why"
"Foolish Little Girl"
"I'm Going to Dry My Eyes"
"Did You Ever Go Steady"
"When Summer's Through"
"Love is Like a Merry Go Round"
"私のボーイフレンド "
1966: Sweet Talkin' Guy (US #149)
"Sweet Talkin' Guy"
"Up on the Bridge"
"Nobody Knows What's Going On"
"Thumbs Down"
"Just a Boy"
"Down Down Down"
"Out of This World"
"My Boyfriend's Back"
"Open Your Eyes"
"March"
"Keep the Boy Happy"
"See You in September"
"Secret Love"
"You're The Love of a Lifetime"
"Soul"
"I Don't Deserve a Boy Like You"
"Strange Strange Feeling"
"Now That You're My Baby"
"The First and Last"
"Remember Me Baby"
"It Hurts to Be Sixteen"
"Every Boy and Every Girl"
コンピレーション・アルバム
1974: Everything You Always Wanted to Hear by the Chiffons but Couldn't Get
1979: The Chiffons Sing the Hits of the 50's & 60's
2004: Absolutely the Best!
シングル
1963: "He's So Fine"/"Oh My Lover" (US #1, UK #16)
1963: "Lucky Me"/"Why Am I So Shy"
1963: "One Fine Day"/"Why Am I So Shy" (US #5, UK #29)
1963: "A Love So Fine"/"Only My Friend" (US #40)
1963: "I Have a Boyfriend"/"I'm Gonna Dry My Eyes" (US #36)
1964: "Sailor Boy"/"When The Summer is Through" (US #81)
1964: "Easy to Love"/"Tonight I Met an Angel"
1964: "What Am I Gonna Do With You (Hey Baby)"/"Strange, Strange Feeling"
1965: "Nobody Knows What's Goin' On (In My Mind But Me)"/"Did You Ever Go Steady" (US #49)
1965: "Nobody Knows What's Goin' On (In My Mind But Me)"/"The Real Thing"
1965: "Tonight I'm Gonna Dream"/"Heavenly Place"
1966: "Out of This World"/"Just a Boy" (US #67)
1966: "Stop, Look and Listen"/"March" (US #85)
1966: "Sweet Talkin' Guy"/"Did You Ever Go Steady" (US #10, UK #31 (UK#4 (1972 re-issue) )
1966: "My Boyfriend's Back"/"I Got Plenty of Nuttin'"
1967: "If I Knew Then"/"Keep the Boy Happy"
1968: "Up on the Bridge"/"March"
1968: "Just for Tonight"/"Teach Me How"
1969: "Love Me Like You're Gonna Lose Me"/"Three Dips of Ice Cream"
1970: "So Much in Love"/"Strange Strange Feeling"
1975: "マイ・スウィート・ロード"/"Main Nerve"
1976: "Dream Dream Dream"/"Oh My Love"
Murrells, Joseph (1978). The Book of Golden Discs (2nd ed.). London: Barrie and Jenkins Ltd. p. 157. ISBN 0-214-20512-6