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スリランカの都市 ウィキペディアから
クルネーガラ(シンハラ語: කුරුණෑගල、タミル語: குருனகல்、英語: Kurunegala)は、スリランカの北西部州クルネーガラ県の都市である。クルネーガラはスリランカの経済・交通の主要なハブの一つで、主要都市を結ぶ幹線道路の交点に位置している。北西部州の州都であり、クルネーガラ県の県都でもある。
クルネーガラは、周辺に点在する巨岩といった一部の例外を除き、基本的に平野から構成される。ただし、都市の北側は南部より僅かなら標高が高い。クルネーガラ湖はこの都市で最も特徴的な地形である。クルネーガラのある地域は、スリランカの沿岸地域と比べると標高が高いと言える。しかし、島の中央の高地地域と比べるとそれほどでもない。クルネーガラは島の西海岸に近く、最寄りの沿岸都市としてはニゴンボとチラウがある。コロンボ首都圏からは北東に94 km、中央高地の古都キャンディからは北西に42 kmの地点にある。
都市は海抜116 mの地域に位置しており、クルネーガラの周辺にはココナッツとゴムのプランテーションが広がっている。クルネーガラの周囲には8つの巨岩がそびえており、そのうち6つにはその形から想像された動物の名前が付けられている。そのうち最も巨大な岩はエレファント・ロックと呼ばれており、その高さは325 mにも達する。
クルネーガラはケッペンの気候区分で熱帯雨林気候に属す。年間を通じて熱帯の暑い気候が続く。都市周辺の巨岩はクルネーガラの気候にも影響を与えており、日中の間に熱を保持して夜間の気温の低下を妨げている。クルネーガラの4月の気温は約35℃まで上昇する。クルネーガラの気候の大きな変化は5月から8月と10月から1月のモンスーンの時期だけで、この時期には大量の雨が降り注ぐ。1月から2月にかけて都市は乾燥した気候となるが、これは乾季と呼べるのほどのものではなく、どちらの月も平均降水量は60 mmを超える。全体的に見て、11月の終わりから2月の中頃までの時期は、他の時期と比べ気温が低くなる。
クルネーガラの年間の平均降水量は2,000 mmほどである。
クルネーガラ(1961年~1990年)の気候 | |||||||||||||
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月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年 |
最高気温記録 °C (°F) | 35.6 (96.1) |
37.6 (99.7) |
39.2 (102.6) |
39.0 (102.2) |
37.7 (99.9) |
35.5 (95.9) |
35.3 (95.5) |
35.7 (96.3) |
37.2 (99) |
36.7 (98.1) |
34.0 (93.2) |
39.0 (102.2) |
39.2 (102.6) |
平均最高気温 °C (°F) | 30.8 (87.4) |
33.1 (91.6) |
34.5 (94.1) |
33.5 (92.3) |
32.2 (90) |
31.0 (87.8) |
30.8 (87.4) |
31.1 (88) |
31.5 (88.7) |
31.3 (88.3) |
30.9 (87.6) |
30.1 (86.2) |
31.7 (89.1) |
日平均気温 °C (°F) | 25.7 (78.3) |
27.0 (80.6) |
28.4 (83.1) |
28.6 (83.5) |
28.3 (82.9) |
27.6 (81.7) |
27.3 (81.1) |
27.4 (81.3) |
27.5 (81.5) |
27.0 (80.6) |
26.5 (79.7) |
25.9 (78.6) |
27.3 (81.1) |
平均最低気温 °C (°F) | 20.7 (69.3) |
20.9 (69.6) |
22.4 (72.3) |
23.6 (74.5) |
24.4 (75.9) |
24.2 (75.6) |
23.9 (75) |
23.8 (74.8) |
23.5 (74.3) |
22.8 (73) |
22.1 (71.8) |
21.7 (71.1) |
22.8 (73) |
最低気温記録 °C (°F) | 14.6 (58.3) |
14.7 (58.5) |
16.2 (61.2) |
20.4 (68.7) |
20.3 (68.5) |
20.8 (69.4) |
20.2 (68.4) |
19.4 (66.9) |
19.2 (66.6) |
18.3 (64.9) |
15.7 (60.3) |
14.8 (58.6) |
14.6 (58.3) |
降水量 mm (inch) | 62 (2.44) |
92 (3.62) |
138 (5.43) |
262 (10.31) |
194 (7.64) |
156 (6.14) |
114 (4.49) |
93 (3.66) |
159 (6.26) |
359 (14.13) |
327 (12.87) |
139 (5.47) |
2,095 (82.48) |
% 湿度 | 65 | 59 | 60 | 69 | 73 | 74 | 73 | 71 | 71 | 74 | 74 | 72 | 69.6 |
出典:NOAA [2] |
人口推移 | ||
---|---|---|
年 | 人口 | ±% |
1891 | 4,745 | — |
1901 | 6,483 | +36.6% |
1911 | 8,163 | +25.9% |
1921 | 10,187 | +24.8% |
1931 | 10,467 | +2.7% |
1946 | 13,372 | +27.8% |
1953 | 17,505 | +30.9% |
1963 | 21,179 | +21.0% |
1971 | 24,357 | +15.0% |
1981 | 26,198 | +7.6% |
2001 | 28,401 | +8.4% |
2011 | 30,315 | +6.7% |
2012年現在の人口は推定30,414人[1]。シンハラ人が多数派であるが、その他にもスリランカ・ムーア、スリランカ・タミル、バーガー人、スリランカ・マレーといった民族が居住している。少数派民族はクルネーガラの全域に居住しているが、Teliyagonna地区とWilgoda地区にはムーア人とタミル人のまとまったコミュニティが存在している。
クルネーガラはスリランカの中央付近に位置することから、多数の主要な都市や町と直接交通網で結ばれている。幹線道路がコロンボ、キャンディ、プッタラム、トリンコマリー、ニゴンボ、アヌラダープラそれにケーガッラといった都市へと延びており、クルネーガラは道路が交わる都市として観光の拠点にもなっている。[4]
クルネーガラにはまた鉄道のノーザンラインも通っている。[5]
2006年には新しい中央バスターミナルがオープンしている。このバスターミナルは約200台ものバスが停車可能な、2012年現在スリランカで最も効率的で近代的なバスターミナルである。
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