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イタリアの県 ウィキペディアから
カリャリ県(カリャリけん、イタリア語: Città metropolitana di Cagliari)は、イタリア共和国サルデーニャ自治州に属する県級行政区画。県都のカリャリ(カリアリ)はサルデーニャ自治州の州都でもある。カリャリ県には、サルデーニャ島の人口の約1/4が居住する。
サルデーニャ州の行政区画は再編の過渡期にあり、本項の記述は現状を反映していない可能性があります。 |
イタリア語版ウィキペディア等では廃止された Provincia di Cagliari と新設された Città metropolitana di Provincia di Cagliari が別項目になっているが、便宜上双方を「カリャリ県」として本項で扱う。
標準イタリア語以外の言語では以下の名称が用いられる。
サルデーニャ自治州の南部に位置する県。東と南はティレニア海(地中海の一部)に面しており、南部はカリャリ湾が入り込んでいる。県都カリャリは県域の中央部、カリャリ湾の湾奥に所在しており、オリスターノの南東約89km、ヌーオロの南約123km、サッサリの南南東約174km、首都ローマの南東約410kmに位置する。
隣接する県は以下の通り。
カリャリ周辺のカリャリ都市圏 (it:Area metropolitana di Cagliari) には、サルデーニャ島の人口の約1/4にあたる約43万人が暮らす。
2005年の行政区画の再編により、当時の県域の西部をカルボーニア=イグレージアス県、北西部をメディオ・カンピダーノ県として分離した一方、ヌーオロ県からイジーリなど13のコムーネ[2]を編入している。カリャリ県はサルデーニャ自治州最大の面積を持つ県であった。
2016年にサルデーニャ自治州では再び、県級行政区画統廃合のプロセスが進められた。
2016年2月に、カリャリ市周辺が大都市(Città metropolitana)に位置づけられ、周辺の17のコムーネをもって Città metropolitana di Cagliariが設置された。カリャリ県の残りの54のコムーネは新設の南サルデーニャ県 に組み込まれた。
2017年1月1日から、進められてきた県級行政区画統廃合は本格的な運用を開始した。
海沿いの街であることから水産物が豊富に捕れる。
1620年創立のカリャリ大学 (University of Cagliari) がある。
カリャリ県には17のコムーネが属する。主要なコムーネ(人口上位10位)は下表の通り。左端の数字はISTATコードを示す。人口は2019年1月1日現在[1]。
右の地図中の番号は、コムーネのISTATコード下3桁を示す。下表に掲げた主要なコムーネのうち、地図中に名称を記さなかったものについては、番号を太字で示した。
カリャリ県は海産物に恵まれているが、ボラの卵巣を塩漬けにしたボッタルガ(日本の「カラスミ」に相当する)は名産として知られる。イタリアではボラに限らず、マグロなどの卵巣を塩漬けにしたものも「ボッタルガ」と呼ばれる。
イタリアワインの産地でもある。県域では、原産地統制呼称(DOC)の指定を受けた多くのワインが生産されている (it:Categoria:Vini DOC della provincia di Cagliari) 。主要なものは以下の通り。
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