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イヌハッカ属(学名:Nepeta )は、シソ科の属のひとつである。Nepeta の語源は古代の都市国家エトルリアの南部のNepeteという町の名前に由来する(現イタリアのラツィオ州ネーピ)[1]。英名は「キャットミント」。
約250種あり、そのほとんどは多年草であるが、まれに一年草も存在する。北半球で熱帯以外の、冷涼かつ多湿な地域から高温で乾燥した地域の草地、岩地、高山などに広く自生する。葉は卵形から細長くて先が尖った形のものが多く、葉の縁は円い鋸歯状、歯状になっている。また、いくつかは毛が生えているものもある。花は穂状花序に似た集散花序など穂状に咲く種が多い。ときには総状花序、円錐花序に咲く種もある。白、紫、青、黄色などの色合いを持つ、2枚の唇弁を持つ筒状の花が、花柄にそって断続的に輪生する。耐寒性から半耐寒性である。
丈が高くなる種はボーダー花壇に、低い種はロックガーデンなど観賞用に用いられる。
また、イヌハッカ(N.cataria)などいくつかの種は、ハーブとして薬用、料理などに用いられる。
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