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イッポンシメジ(学名Entoloma sinuatum (Bull.:Fr.) P. Kumm.)は、ハラタケ目イッポンシメジ科イッポンシメジ属のキノコ。
イッポンシメジについては、未知の種を含めて異なる複数の種が混在しているとの指摘がある[1]。『北陸のきのこ図鑑』では正しい写真を掲載している市販の図鑑が少なく、北関東の一部地域などでは食用のウラベニホテイシメジを地方名でイッポンシメジと呼ぶことなどから混乱の原因になっていると指摘されている[1][2]。
秋に広葉樹林下に生える。傘は7-12cm、饅頭型から中高の平らで、古くなると縁が反り返り大きく波打つ。傘の色は淡い灰色から淡い黄土色。柄は10-20cmで直径は1.5-3cm。
毒きのこであり過去の例では下痢、腹痛、嘔吐等の症状が報告されている[1]。茨城県など一部地域では食用のウラベニホテイシメジを地方名でイッポンシメジと呼んでいるが別の種であり、さらにウラベニホテイシメジと毒きのこのクサウラベニタケが同じ時期に発生することも混乱の原因になっている[2]。そのため標準和名を覚えるよう啓発活動が行われている[2]。
東京都内での1952年から2012年までのキノコ食中毒事件(疑いを含む)の約4割がイッポンシメジまたはクサウラベニタケが原因の食中毒である[1]。
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