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ひとり紅白歌合戦(ひとりこうはくうたがっせん)は、桑田佳祐のライブ及びそれを収録したビデオ作品。これまでに3回開催されており、いずれも5年おきに行われている。
2008年に「Act Against AIDS」の一環として初めて開催され、以降3回に渡り5年おきに行われていた企画であり、桑田はこのイベントで昭和の歌謡曲、演歌やグループ・サウンズ、フォークソングやニューミュージック、そして平成のJ-POPまで170曲余りを一人でカバーし[注釈 1]、NHK紅白歌合戦のパロディーを展開することで、壮大な音楽ショーを繰り広げてきた[3]。これに関しては「洋楽に憧れて音楽を始め、キャリアを重ねていく中で、改めて日本の大衆音楽のすばらしさを再発見した[注釈 2]という桑田にしかできない離れ技であった」と後述の関連番組のサイトでも解説されている[3]。とりわけ桑田は歌謡曲の魅力を2019年にリリースされたBlu-rayボックス『平成三十年度! 第三回ひとり紅白歌合戦 三部作コンプリートBOX大衆音楽クロニクル』の特典のブックレットのインタビューで「日本の歌謡曲は実に偉大じゃないかと。誇るべきものであって、決して侮れないし、これからもう一度学ぶべきじゃないかって。かつての昭和40年代、50年代、遡って昭和30年代もそうですけど、その時代の歌謡曲や演歌を集めて聴き始めた時に、全部が自分の身体に沁み込んでいる、血肉になっているじゃないかと。まあ、歳をとればとるほど(笑)気付かされるんです」と語っている[6]。このイベントはいずれもDVD・Blu-rayとして映像化もされており、桑田の人望と人脈により洋楽や管理楽曲も含めたすべての楽曲の関係者・権利保有者から収録の承諾を得ることに成功している[7]。また、梅沢富美男のように原曲を歌唱した歌手が桑田によるカバーに対してSNS等で好意的な反応を示すケースもある[8][9]。前述の通り元々はエイズ啓発の一環として行われていたイベントのため、第1回から第3回までは歌詞をその内容に変えた楽曲も存在する他[10]、セーフセックスの啓発をする場面も存在する[11]。2020年7月に「Act Against AIDS」の活動がその役割を終えるのに伴いひとり紅白歌合戦の企画も完結することが発表されたが[12][13]、桑田本人は第4回の開催を冗談交じりに示唆する発言を行っている[14]。
回 | 開催年 | 正式タイトル | 開催日時・会場 |
---|---|---|---|
1 | 2008年 | 桑田佳祐 Act Against AIDS 2008 昭和八十三年度! ひとり紅白歌合戦 |
2008年11月30日・12月1日・12月2日 パシフィコ横浜 国立大ホール |
2 | 2013年 | 桑田佳祐 Act Against AIDS 2013 昭和八十八年度! 第二回ひとり紅白歌合戦 |
2013年11月30日・12月1日・12月3日・12月4日 パシフィコ横浜 国立大ホール |
3 | 2018年 | 桑田佳祐 Act Against AIDS 2018 平成三十年度! 第三回ひとり紅白歌合戦 |
2018年11月29日・12月1日・12月2日 パシフィコ横浜 国立大ホール |
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