名詞・形容動詞
一 般(いっぱん)
- 広く通用すること。多くの場合。
- 限定する条件が付されないこと。
- 倫理には普遍的一般的方面と特殊的差別的方面とがあるものと見なければならぬ。明治以来、倫理を講ずるものがややもすれば一般的普遍的の方面のみに着眼して、特殊的差別的方面を度外視するの傾向あるは、実践道徳の上から見てはなはだその当を得ざるものである。(井上哲次郎 『明治哲学界の回顧 結論――自分の立場』)
- 特別な地位を持たないこと。
- 一般の方々にとって、戦争は非常時である。ところが、芸道に於ては、常時に於てその魂は闘い、戦争と共にするものである。(坂口安吾 『太宰治情死考』)
- (古)同等であること。等しいこと。
- 単に与えられたる輪廓の方便として生存するのは、形骸のために器械の用をなすと一般だからである。(夏目漱石 『イズムの功過』)
発音(?)
- ピンイン: yībān
- 注音符号: ㄧ ㄅㄢ
- 広東語: yat1bun1
- 閩南語: chi̍t-poaⁿ, it-poaⁿ
- 客家語: yit-pân