高橋 磌一(たかはし しんいち、1913年(大正2年)1月15日 - 1985年(昭和60年)8月6日)は、昭和期の歴史学者(日本中世史・近世史)、短期現役士官。歴史教育者協議会委員長などを歴任した。
経歴
東京府に生まれ、三多摩壮士の母方の祖父の下で小学生時代から『日本外史』の素読などに親しむ。
暁星中学校を経て昭和5年(1930年)に慶應義塾大学文学部予科、昭和8年(1933年)に文学部国史学科に入学し幸田成文の薫陶を受ける。昭和11年(1936年)に卒業[1]し、大学院に籍を置く傍ら、錦秋高等女学校[2]で文法を担当。昭和16年(1941年)に暁星中学校教諭となり、昭和17年(1942年)に召集。一度解除されるが、昭和20年(1945年)に再度招集を受け、中国に出征した。
戦後は、学界活動に復帰し昭和24年(1949年)に歴史教育者協議会を設立して、書記長に就任。のち委員長。次いで日本学術会議会員、東京平和委員会会長となり、実践的な古文書解読教育に力を注いだ。今宮新のもと、会田倉吉と共に福沢諭吉の関連文献調査にも参加している。
著書
- 『洋学論』三笠書房(1939年)
- 『新しい歴史教育への道』誠文堂新光社 1949
- 『日本歴史物語 幸福な社会へのあゆみ』誠文堂新光社 1949
- 『日本の科学者』福村書店 1951 中学生歴史文庫 日本史
- 『歴史家の散歩』1955 河出新書
- 『歴史教育論』河出書房(1956年)
- 『乱世の歴史像』志摩書房 1959
- 『歴史の眼』1959 三一新書
- 『牧野富太郎』講談社 世界伝記全集 1960
- 『少年少女日本歴史物語』新評論 1961
- 『流行歌でつづる日本現代史』音楽評論社 1966
- 『歴史教育と歴史意識』青木書店(1969年)
- 『歴史と庶民の対話』1971 新日本新書
- 『洋学思想史論』新日本出版社 1972
- 『歴史に生きる 講演集』岩崎書店 1975
- 『乱世の歴史像 幕末の日本と世界』一声社 1979
- 『歴史わが人生』1979 新日本新書
- 『歴史の感覚』文一総合出版 1980
- 『高橋磌一著作集』全12巻別巻3 あゆみ出版 1984-87
- 第1巻 (洋学論)1984
- 第2巻 (近世の政治とその変革)1984
- 第3巻 (開国への政治情勢)1985
- 第4巻 (現代史と学問の自由)1984
- 第5巻 (新しい歴史教育への道)1984
- 第6巻 (歴史教育論)1984
- 第7巻 (歴史教育と歴史意識)1984
- 第8-9巻 (歴史教育運動)1985
- 第10巻 (流行歌でつづる日本現代史)1985
- 第11巻 (大衆文化)1985
- 第12巻 (回想と評論)1985
- 別巻 (古文書への招待)1985
- 別巻 2 (教科書、遺稿・補遺)1987
- 別巻 3 (講演・追悼)1987
- 『歴史教育とわが人生』三省堂 1984
共編著
脚注
参考文献
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