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ヘッドの動きはスライド式と回転式、両者を組み合わせたものに大別され、稼働速度により音波ブラシ、超音波ブラシと呼ばれる製品もある。また、イオン効果をうたった製品や舌苔除去効果のある舌ブラシを搭載する製品など多機能化も進んでいる。
価格帯も広く、100円ショップで購入できるものから数万円するものまである。
手動歯ブラシに比べて歯垢除去の効果は高いが、手動歯ブラシ同様、歯の汚れている部分、汚れやすい部分にしっかりと毛先をあてることが大切である。
1961年、障害者の器具としてアメリカで開発され、その後一般を対象に製品化された。
日本では1990年代より普及が始まり、2000年以降口腔ケア意識の高まりを受けて普及率が急進した[1]。出荷台数は2009年までは220万台前後で推移していたが、2010年はパナソニックの「ポケットドルツ」が150万台売れるヒットとなった事もあり、350万台に、2011年は400万台の予想になるなど市場規模は近年急拡大している[2][3]。
電動歯ブラシは、ブラシヘッドやモーターの動作に応じて種類を分類できる。
丸型回転式の電動歯ブラシは、丸型ブラシが回転することで歯垢を落とす電動歯ブラシの一種[4][5]。1990年代にOral-Bによって導入された。ブラシの回転運動と振動によって歯垢を効率的に落とすことができ、歯に軽く当てるだけで十分に磨ける。Oral-Bは「毛先を当ててゆっくりと移動させるだけで磨くことができる」と説明している[6]。
音波式の電動歯ブラシは、可聴周波数(20~20,000Hz)の周期で毛が左右に振動するブラシによって歯垢を落とす電動歯ブラシの一種[7]。多くの音波式電動歯ブラシは200~500Hzで動作し、1分間に12,000~30,000回ほど左右に振動する。一般的な音波式電動歯ブラシは横の振動で歯を磨くが、”横と縦”の振動でパワフルに歯を磨ける「W音波振動」という機能を搭載した機種(パナソニックのドルツ)も存在する[8]。
超音波式の電動歯ブラシは、超音波(20,000Hz)以上の周波数で振動するブラシによって歯垢を落とす電動歯ブラシの一種[9]。20,000Hz以上の周波数で動作するため、1分間に120万回以上振動する。音波式よりも圧倒的に振動数が多いが、振動する幅が小さいことから見た目上の動きは音波式よりも小さい。「超音波」と「音波」という単語が似ているため、音波式電動歯ブラシがしばしば超音波式の電動歯ブラシと誤って表示されることがある。なお、超音波式電動歯ブラシの機種にもよるが、ペースメーカーや除細動器を使用している場合、誤作動を引き起こす恐れがあるため、超音波式電動歯ブラシの使用は推奨されない[10]。
2014年のコクランによる調査では、「長期的および短期的に歯垢と歯肉炎を減らすのに電動歯ブラシが手動ブラシよりも効果的である」という報告があった。なお、世界最大級の医学データベース「PubMed」で調べた結果、2012~2021年の10年間で10件のランダム化比較試験の研究がヒットしたものの、著者とメーカーに利益相反があったり、同一著者による同じような研究だったりと、コクラン以上に信頼性が高い研究は見つからなかった[11]。
年月日 | 著者の結論(翻訳後) |
---|---|
2014年
6月17日 |
電動歯ブラシは、短期的にも長期的にも、手で磨くよりも歯垢や歯肉炎を減らします。これらの調査結果の臨床的重要性は不明のままです。方法論的ガイドラインを遵守し、デザインをより標準化することは、将来の試験とメタアナリシスの両方に利益をもたらすでしょう。[12] |
2010年12月18日 | 回転振動ブラシは、短期間で左右のブラシよりも歯垢と歯肉炎を軽減するといういくつかの証拠があります。この違いは小さく、その臨床的重要性は不明です。電動歯ブラシの他の作用機序の優位性を評価するには、質の高いさらなる試験が必要です。[13] |
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