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金でつくられた印章 ウィキペディアから
東アジアの冊封体制の元では、皇帝が諸国の王を臣下と認める証として、その定められた地位に応じ玉印・金印・銀印・銅印などが与えられた(印綬)。
滇に与えられた「滇王之印」、光武帝の子である広陵思王 劉荊に与えられた「廣陵王璽」が中国で出土しており、「魏志倭人伝」には卑弥呼に「親魏倭王」の金印を与えたことが記されている。
日本では、福岡県福岡市東区の志賀島で発見された「漢委奴国王印」[1]が最も著名であり、国宝に指定され福岡市博物館(福岡市早良区)に収蔵されている。また、金印が発見されたとされる場所には現在金印公園がある。
明国と室町幕府の貿易(勘合貿易)に当たっては、明の永楽帝から足利義満に「日本国王之印」の金印(勘合印)が与えられた。
これは後に戦乱で失われたため、幕府に代わって勘合貿易の主導権を握った大内氏によって偽造された(と推測されている)「木印」が使われた。
「木印」は大内氏の滅亡後に毛利元就が入手し、当初からの金印のものと考えられる印箱・印箱の錠前・鍵とともに重要文化財に指定され、現在は毛利博物館に所蔵されている。
ヨーロッパにおいては、皇帝の出す文書に金印が付された。
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