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絞め技(しめわざ)とは、格闘技で、人間の首を絞めて相手を屈伏、失神させる技である。一部の流派では、窒息死させる技のこと。
「締め技」と表記した場合、首以外の体を固定し締め上げる別の技分類となる。
絞め技と締め技関節技を一まとめしたものを極技(サブミッションホールド、略称サブミッション)と言う。
古流柔術、柔道(高専柔道)、ブラジリアン柔術、合気道、少林寺拳法、プロレス、ルタ・リーブリ、逮捕術、護身術、総合格闘技などに見られる。
絞め技で失神することを落ちるという。
頚動脈洞を圧迫されて失神した者は絞めるのを止めるとすぐに脳への血流が再開するため問題はないが、気管を圧迫されて失神した者は放置しておくと危険なため、直ぐに蘇生のため応急処置が必要である。
絞め技も関節技や投げ技と同じく独特に高度に洗練された技術である。実戦で有効なものにするためには、かなりの稽古量を必要とする。
主に絞め技は3つに分かれている。
といったものである。
なお、首の喉仏周辺の骨筋肉のない部分や筋肉の少ない頚動脈の部分を指などで圧迫させる方法もある。
長時間絞めたままにしたり、喉仏を潰すように絞めると死亡事故に繋がるので注意が必要である。
頻繁に落とされていると、少し絞められただけで落ちる落ち癖が付いてしまう(ただし、もともとしっかり絞められるとわずか数秒で落ちてしまうため、落ちやすさの比較実験が難しく、落ち癖は迷信ではないかという意見もある)。
頚動脈洞反射の性質上、その時の血圧状態が一番落ちやすさに影響する。
酸欠で血圧が異常に高い状態だったら失神しやすい)。
なお、短時間に複数回絞め落とされると、ほぼ間違いなく失禁してしまうため注意が必要である。
かける人間もかけられる人間も事前にトイレに行くことが望ましい。
カルガリー大学医学部のドクターが発表した「首血管圧迫における意識喪失のメカニズム」という論文において、首の太い人ほど早く落ちやすい、という結論が出ている[1]。
古武術は基本的に武装した複数の敵を想定しており、素手により一対一で戦う絞め技は捨て身技になる。このため確実に殺害できるように、目潰しや打撃を併用する技もある。また「絞め技」と称していても脇差を併用する技もある。
柔道や総合格闘技においても絞め技や関節技で反撃される可能性があるため、直接絞めるのではなく打突により頸動脈や喉を攻撃する技の方が多い。
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