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満月[注釈 3](みちつき)は、日本海軍の未成駆逐艦。秋月型駆逐艦の12番艦[注釈 4]。太平洋戦争中に建造中止となり、戦後解体された。
満月 | |
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船台上で放置された満月 (1947年5月、佐世保船舶工業) | |
基本情報 | |
建造所 | 佐世保海軍工廠 |
運用者 | 大日本帝国海軍 |
艦種 | 駆逐艦 |
級名 | 秋月型駆逐艦 |
建造費 | 17,820,400円[注釈 1] |
艦歴 | |
計画 | マル急計画 |
起工 | 1945年1月3日 |
最期 | 1945年3月工程16%で工事中止 |
その後 | 1948年2月28日解体終了 |
要目(計画[注釈 2]) | |
基準排水量 | 2,750トン |
公試排水量 | 3,484トン |
満載排水量 | 3,899トン |
全長 | 134.20m |
水線長 | 132.00m |
垂線間長 | 126.00m |
最大幅 | 11.60m |
水線幅 | 11.60m |
吃水 | 4.15m |
ボイラー | ロ号艦本式ボイラー3基 |
主機 | 艦本式タービン2基、2軸 |
出力 |
前進 52,000馬力 後進 10,000馬力 |
速力 | 33ノット |
燃料 | 重油1,066トン |
航続距離 | 18ノットで8,000カイリ |
乗員 | 272名 |
兵装 |
九八式10cm高角砲 連装4基 25mm機銃 3連装4基 九二式四連四型発射管1基 (九三式一型改二4本) 爆雷72個 |
搭載艇 | 短艇4隻 |
レーダー | 仮称二号一型改1基 |
ソナー |
九三式水中聴音機1組 九三式水中探信儀1基 |
探索装置・ その他装置 | 九九式測探儀1基 |
マル急計画の駆逐艦乙、第360号艦型の6番艦、仮称艦名第365号艦として計画。
1945年1月3日、佐世保海軍工廠で起工。2月5日、満月と命名されて秋月型駆逐艦の6番艦に定められ[注釈 4]、本籍を呉鎮守府と仮定。
3月、工程16%で工事中止となり、船台上で放置された。艦体はキールの据え付けと中央部への肋材設置が終わり、その外舷に鉄板を一部張っただけだった。
1947年9月9日、満月の船体は解体のため内務省を経由して大蔵省(熊本財務局)へ引き渡され、さらに同日佐世保船舶工業株式会社(旧佐世保海軍工廠)へ引き渡された。
1948年2月から佐世保船舶工業で解体が始まり、2月28日に解体が終了した。
満月は秋月型の中で唯一、基本計画番号F53に従ったものとされる[1]。基本計画番号F51との違いは艦首部がナックルフレアであること、船首楼甲板上端の断面が垂直であること、艦尾の側面形が末広がり型ではなく垂直であること、艦橋が丸みを帯びていないこと、艦尾艦底部が曲線ではなくナックルがつけられていることなど、曲面と曲線を極力廃したもので[2]、特殊鋼の使用もやめたとされる[3]。
特に艦橋と艦首の設計は、1944年1月16日に被雷大破した涼月の復旧工事の際に使用されたと考えられている[4]。
ただし、満月が本当に基本計画番号F53に従って建造されていたかどうかについては異説が有り、一般艤装改正図の記述では「本改正は367号艦以降に実施」とあり、このことから満月も通称冬月型に含まれるとされる[5]。367号艦は、花月の次の艦である。
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