松本市ゲートボール場殺人事件(まつもとしげーとぼーるじょうさつじんじけん)とは1990年(平成2年)2月17日に長野県松本市で、3人の女性が大学生に金属バットで撲殺された事件である。
事件概要
犯人のA(当時21歳)は香川県出身。高校卒業後、一浪して長野県内のX大学へ入学したが、留年をするなど学生生活は順調ではなかった。Aは事件の1週間ほど前から、たびたびゲートボール近辺に姿を現しており、ゲートボール練習後の女性を追跡するなど異常な行動を見せた。そのことに不安を感じた女性らの通報を受けて、警察が2月14日と15日に付近を巡回したが、その時点でAの身元などは不明であった。
1990年2月17日、松本市の河川敷でゲートボールをしていた3人の女性B(当時77歳)、C(当時73歳)、D(当時71歳)に、Aが金属バットを持って襲いかかり、BとCが即死、Dが搬送先で死亡した。さらに、悲鳴を聞いて飛び出してきた近所の主婦E(当時60歳)にも襲いかかり、重傷を負わせた。Aは現場付近で通行人らにより取り押さえられた[1][2]。逮捕後、松本署での取り調べでは、Aは自分の名前さえ話さず、動機も不明のままで、精神鑑定が行われた。同年4月26日、長野地検松本支部はAが心神喪失であるとして不起訴処分を決めた[3] 。
参考資料
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