山村則男(やまむら のりお、1947年- )は、日本の生物学者。京都大学名誉教授、新潟大学朱鷺・自然再生学研究施設協力研究員。専門は数理生物学、文化生態学[1]。
経歴
1947年大阪府に生まれる。1969年京都大学理学部物理学科卒業、1975年京都大学大学院理学研究科博士課程単位取得退学、1977年 "A mathematical approach to spatial distribution and temporal succession in plant communities" で理学博士。1975-1976年日本学術振興会奨励研究員、1976-1978年京都大学理学部研究生、1977-1978年立命館大学理工学部非常勤講師、1978年佐賀医科大学医学部助教授、1995年同教授、1996年京都大学生態学研究センター教授[2]。2001-2003年同センター長、2007年総合地球環境学研究所教授、2014年同志社大学文化情報学部教授[3]。
日本を代表する数理生態学者の1人であり、採餌戦略、繁殖戦略、性選択、社会行動などの行動生態学的研究で優れた業績を上げている。また、他の生態学分野の研究者とも積極的に協同し、種分化機構、種間関係、生物多様性などに関する研究でも独自のモデルを組み込み、優れた成果を数多く上げている。さらに、ゲーム理論を生態学に応用したジョン・メイナード=スミスに学び、その手法をいち早く日本に紹介した研究者である[4]。
著書
単著
- "繁殖戦略の数理モデル" 東海大学出版会 (1986)
編著
- "生物多様性・どう生かすか" 昭和堂 (2011)
共著
- "動物生態学" 伊藤嘉昭・嶋田正和 蒼樹書房 (1992)
- "寄生から共生へ−昨日の敵は今日の友" 早川洋一・藤島政博 平凡社 (1995)
- ”動物生態学新版” 嶋田正和・粕谷英一・伊藤嘉昭 海遊社 (2005)
- ”理論生物学入門” 関村利朗・竹内康博・梯正之 現代図書 (2007)
共著(分担執筆)
- "動物と植物の利用しあう関係" 鷲谷いずみ・大串隆之編 平凡社 (1993)
- "地球共生系:多様な生物の共存する仕組み" 第9回「大学と科学」 公開シンポジウム組織委員会編 クバプロ (1995)
- "数理生態学" 巖佐庸編 共立出版 (1997)
- "生物多様性科学のすすめ-生態学からのアプローチ" 大串隆之編 丸善 (2003)
- "生命の地球 6" 三友社出版 (2000)
- "進化ゲームとその展開" 佐伯胖・亀田達也編 共立出版 (2002)
- "行動・進化の数理生物学" 瀬野裕美編 共立出版 (2010)
共編著
翻訳
脚注
外部リンク
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