国道441号(こくどう441ごう)は、愛媛県大洲市から高知県四万十市に至る一般国道である。
概要
愛媛県西部、肱川流域にある大洲市中心市街地にある大洲市役所前の国道56号交点(片原町交差点)から、四国山地西部の山間部を南北に縦断して、高知県南西部に位置する四万十市の中心市街地にある国道56号交点(右山交差点)に至る一般国道の路線である。主な通過地は、愛媛県大洲市大洲、西予市野村町野村、北宇和郡鬼北町・松野町、高知県四万十市西土佐江川崎・中村京町である。路線の中間にあたる愛媛県と高知県との県境付近、鬼北町大字出目 - 四万十市西土佐江川崎の区間は国道381号と四万十市後川橋南詰から終点までの四万十市の中心市街地区間は国道439号と重用する。愛媛県側は四国山地の峠越えの山岳道路、高知県側は南流する四万十川に沿って四万十市の中村市街地に行き着く。ルート全線にわたり、断続的に未改良の狭隘道路の区間があり、いわゆる「酷道」のひとつにあげられている[1]。
路線データ
一般国道の路線を指定する政令[2][注釈 1]に基づく起終点および重要な経過地は次のとおり。
- 起点:大洲市(片原町交差点 = 国道56号・国道197号・国道380号交点)
- 終点:中村市[注釈 2](右山交差点 = 国道56号交点・国道439号終点)
- 重要な経過地:愛媛県北宇和郡広見町[注釈 3]、高知県幡多郡西土佐村[注釈 2]
- 総延長 : 111.3 km(愛媛県 69.6 km、高知県 41.7 km)重用延長を含む。[3][注釈 4]
- 重用延長 : 17.2 km(愛媛県 12.1 km、高知県 5.1 km)[3][注釈 4]
- 未供用延長 : なし[3][注釈 4]
- 実延長 : 94.1 km(愛媛県 57.5 km、高知県 36.6 km)[3][注釈 4]
- 指定区間:なし[4]
歴史
- 前身は愛媛県道31号野村広見線と愛媛県道233号大洲城川線の一部。
路線状況
実延長94.1 kmのうち、車道幅員5.5 m以上の改良済延長は70.5 kmで、改良率は74.9 %である[3][注釈 4]。2車線の道路が多く占めるが、いわゆる酷道状態の場所は、大洲市郊外、野村町郊外 - 土屋トンネル付近などにあり、快走路と1車線ほどの狭隘路を繰り返しながら、峠や集落を縫って走っている[5]。ルートの中間地点にあたる、愛媛県北宇和郡鬼北町近永の市街地を抜ける狭いルートは、昔ながらの商店街が国道になっている[1]。
重複区間
バイパス
- 網代バイパス
- 概要:高知県四万十市西土佐橘から同県同市西土佐岩間に至る、延長3.1 kmのバイパス。幅員狭小、線形不良及び大雨時の事前通行規制区間解消を目的に、1994年に事業化された[6]。道路区分は第3種第3級である。2014年2月15日供用[7]。
- 川登バイパス
- 北只バイパス
道路施設
主な橋梁
- 野村大橋(肱川(宇和川)、愛媛県西予市)
- 津大橋(四万十川、高知県四万十市)
トンネル
道の駅
地理
愛媛県内の四国山地を越えてゆく道路は、山の傾斜面をつづら折れで登ってゆき尾根をトンネルで抜ける急峻な山林地帯の中にある。鬼北町大宿では、沿道の急斜面に立派な石垣が築かれて、家々などが建てられている独特の風景を見ることができる[11]。高知県内では、県西部を流れる四万十川の中流から下流域に沿っており、川沿いの国道からは「日本最後の清流」とも想起される四万十川の清らかな流れと、周囲の山村風景とを合わせた日本の原風景と例えられた独特の景観が随所でみられる[12]。
通過する自治体
交差する道路
脚注
参考文献
関連項目
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