呼鳥門
福井県越前町にある天然橋 ウィキペディアから
福井県越前町にある天然橋 ウィキペディアから
礫岩が自然の風と波の浸食作用を受けて形成された天然橋は、高さが約15m、幅は約30mある。1958年(昭和33年)の福井県道6号福井四ヶ浦線開通時に、当時の羽根盛一知事が「渡り鳥を呼ぶ門」として「呼鳥門」と名づけた。以後、1970年(昭和45年)の国道305号格上げを経て、2002年(平成14年)3月の呼鳥門トンネル開通までの間、国道では全国唯一の天然トンネルとして知られていた[1]。現在では、呼鳥門をくぐる国道だった道は指定を外れて遊歩道となっている[1]。
呼鳥門は越前海岸の波風にさらされていることから、岩の風化とそれに伴う小規模な崩落が頻発していた。当初は道路にロックシェードをかぶせて対処していたが、それでもなお崩落の危険があるため、現地を山側に迂回する呼鳥門トンネル(延長394m)を建設し、2002年(平成14年)3月23日に開通した。
その後、呼鳥門の北側は道路跡地に環境省と福井県が「越前加賀海岸国定公園 呼鳥門園地」として遊歩道を整備した。同時にロックシェードを撤去している。南側は鳥糞隧道も含めて道路跡が残っているが、立ち入り禁止になっている。 なお、呼鳥門直下には細かな岩が崩落していて大変危険である。呼鳥門本体にも金網を被せて崩落を防いでいる。
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