佐賀県立九州陶磁文化館
佐賀県有田町にある美術館 ウィキペディアから
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佐賀県立九州陶磁文化館(さがけんりつきゅうしゅうとうじぶんかかん)は、佐賀県西松浦郡有田町にある陶磁器専門の県立美術館である。
佐賀県立九州陶磁文化館 THE KYUSHU CERAMIC MUSEUM | |
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施設情報 | |
専門分野 | 陶磁器 |
館長 | 鈴田由紀夫 |
管理運営 | 佐賀県 |
建物設計 | 内田祥哉、アルセッド建築研究所[1] |
延床面積 | 5,966[1] |
開館 | 1980年11月1日 |
所在地 |
〒844-8585 佐賀県西松浦郡有田町戸杓乙3100-1 |
位置 | 北緯33度10分44.2秒 東経129度52分50.5秒 |
外部リンク | 佐賀県立九州陶磁文化館 |
プロジェクト:GLAM |
伊万里焼(有田焼)の磁器や唐津焼の陶器をはじめとした肥前の陶磁器を中心に、九州各地の陶磁器の名品を収蔵展示する。伊万里焼(有田焼)については、江戸初期から幕末までの変遷を辿ることができる学術的価値のある作品群や、金欄手を中心としたヨーロッパ輸出品を再輸入した作品群など広く収蔵している。また江戸時代までの古陶磁のみならず、九州の現代陶芸家の作品もある[2][3]。
1977年(昭和52年)に佐賀県が計画を作成、総工費17億4,510万円をかけて建設され、1980年(昭和55年)3月に竣工、同年11月1日に開館した[4]。
伊万里焼(有田焼)や唐津焼は多くの点数を収蔵する。少数のものでは、武雄古唐津焼、志田焼、白石焼(以上佐賀県)、波佐見焼、三川内焼、現川焼、長与焼(以上長崎県)、八代焼、小代焼、網田焼、高浜焼(以上熊本県)、上野焼、高取焼、柳原焼、須恵焼(以上福岡県)、小鹿田焼(大分県)、蓬莱山焼(丸山焼)(宮崎県)、薩摩焼、能野焼(以上鹿児島県)、湧田焼、壺屋焼、八重山焼(以上沖縄県)なども収蔵する。
館内展示ホールには有田焼の9つの窯元と佐賀県などが共同で製作した「有田焼からくりオルゴール時計」があり、30分毎に鳴動する[14]。
また、館外にはドイツ・マイセンの磁器製鐘楼25個と日本製奏鳴装置からなる日独合作のグロッケンシュピール(カリヨン)がある。午前9時から午後5時までの1日9回毎正時、日本やドイツで親しまれる曲が演奏され、周辺の町内でも聴くことができる[15]。
さらに館外には、マイセン市から有田町へ1987年に寄贈された鳥を象った白磁製の噴水「白磁冠火食鳥噴水」がある[16]。
館内3階にはカフェがあり、昼食や飲食しながらの休憩ができる[17]。
なお、館内の施設には有田焼素材や伝統的様式のデザインが所々に用いられており、ガラス戸の押板、手洗い用流し台、ごみ箱、トイレットペーパーホルダー、スイッチやコンセントのカバーなどに見ることができる[18]。
佐賀県西松浦郡有田町戸杓乙3100-1
計310台(うちバス10台、身障者用3台)収容の駐車場がある。
建物は1980年3月に竣工した。内田祥哉とアルセッド建築研究所による設計、住友建設と松尾建設による施工。1981年には日本建設業連合会のBCS賞を受賞(内田祥哉)[1]、また翌1982年には日本建築学会賞(作品)を受賞(内田祥哉、三井所清典)した。また、1998年には当時の建設省が選定する公共建築百選に選ばれている。
建物の雨樋は管を用いず上部を開放して壁を伝う珍しい形式になっている。これは内田の指導を受けた隈研吾に影響を与え、同氏の「石の美術館」(栃木県那須町)や無印良品の商品化住宅「窓の家」などに用いられる開放型の雨樋の原点になったという[20]。
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