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ワッパー(WHOPPER)は、国際的なハンバーガーファストフードのチェーンであるバーガーキングで売られている商品である。
1957年に導入され、大きさやパンの変更を含め、何度かの変遷を経た。米国ファストフード業界でとても有名なメニューの1つであり、有名であるが故にバーガーキングは看板等で自らを「ワッパーの家」(the Home of the Whopper)と宣伝している。[1]
地域や国の嗜好に合わせて、何種類かのワッパーが販売されている。また商品を飽きさせないために、様々な具材を追加した地域や期間限定のワッパーが販売されることもある。
なお、ワッパーとは並外れて大きなもの(something unusually large or otherwise extreme of its kind)という意味で、1712年ごろより使用されてきた英単語である[2]。スラングで「大ぼら」や「嘘」の意味もある。
オリジナルのワッパーは、セサミバンズに1/4ポンド(113.4 g)のビーフパティ、マヨネーズ、レタス、トマト、ピクルス、ケチャップ、スライスオニオンを挟んだハンバーガーである。好みで、プロセスチーズ、ベーコン、マスタード、ハラペーニョを追加することもできる。地域限定の香辛料には、バーベキューソース、サルサ、ワカモレがあり、タルタルソース、ハニーマスタード、ステーキソース、ホットソースが選べる地域もある。
通常のワッパーのメニューには次のようなものがある:
チキンワッパーは、現在でもヨーロッパの一部と中東で販売している。アメリカ合衆国、トルコ、ニュージーランドでは、既にテンダーグリルチキンサンドイッチに置き換わっている。
ワッパーは1957年にバーガーキングの創業者Jim McLamoreによって発明された[7]。「ワッパー」と名付けた理由は「何か大きいもののイメージを与える」(convey imagery of something big)ためだった[7]。
1980年代の一時期には、ワッパーの総重量は1/3ポンドを超え、バンズはカイザーロールに変更された。その数年後、ワッパーは元の形態に戻った。2000年代初期には「1/3ポンドワッパー」が復活したが、やはり続かなかった。
包装は、当初から何度か変わっている。マクドナルドとは異なり、発泡スチレン製の貝殻型容器は使われず、1980年代後半に発泡スチレンの環境負荷が問題になっても、板紙製の容器で商品を販売し続けることができた[8]。 紙の使用量を減らすために、1991年に板紙製の容器からろう紙製の容器に変わった[9]。注文を受けてから調理を始めるスタイルに変えてからすぐ、ウェンディーズで使われているようなアルミ箔製の容器の利用も始まった。
バーガーキングによるワッパーの当初の宣伝文句の1つは、「ワッパーの食べ方は1024通り」There are 1024 ways to have a Whopperというものであった[10]。 これは、10種類の具材の有無を選択することができたので、210 =1,024通りの注文の仕方があることを意味していた。このコピーは後に、「ワッパーの注文の仕方には221,184の方法が可能である」There are 221,184 possible ways for a customer to order a Whopper sandwichと拡張された[11]。 また別の宣伝文句には、「ワッパーを持つには両手が必要である」It takes two hands to handle the Whopperや「バーガーキング:ワッパーの家」Burger King: Home of the Whopperというものがあった[12]。
ワッパーの50周年を記念した2007年の広告キャンペーンでは、ワッパーが割引されるというニュースを聞いた本物のラスベガス市民の反応が使われた。後のバージョンでは、マクドナルドのビッグマックやウェンディーズのシングルに対する同じ反応が使われた。ポスターやトレイライナー等の店内の広告では、ビッグマックの大きさや質を批判した。このキャンペーンは、2007年から2008年記のレストラン広告の最優秀作の1つとして、2009年のEffie Awardを受賞した。
2008年に公開された映画『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』とタイアップしてインディワッパーを、『インクレディブル・ハルク』とタイアップしてアングリーワッパーを販売した[4]。
2008年12月、バーガーキングは"Whopper Virgins."と呼ばれた試食キャンペーンを中心として宣伝キャンペーンを行う権利を購入した。このキャンペーンには、これまでバーガーキングやマクドナルドの存在を知らず、ハンバーガーを一度も食べたことが無い人が対象とされた。タイのバーンクンチャンカーン、グリーンランドのクルスク、ルーマニアのブデシュティという世界の3カ所で行われた。キャンペーンでは、初体験者はマクドナルドのビッグマックとバーガーキングのワッパーを食べ比べさせられ、どちらが好みか訪ねられた。結果は、ワッパーが最も人気であったという[13][14]。
2017年4月、バーガーキングはGoogleの許可を取らずに英語版のこの記事を読ませるCMを作成した。「Connected Whopper」という題のこのCMの内容は冒頭の脚注で説明した通りであり、放映の数日前から(Burger King Corporation名義の)本人によるものを含めた多数の該当記事の編集がされていた。本人によるものも荒らしも明らかにWikipediaのガイドライン違反である。 Googleも該当音声をブロック。しかしバーガーキングは別バージョンを複数用意しており、そちらはブロックされていなかった模様。その後Wikipediaの上位権限者は該当記事をBurger Kingが編集する前の状態に戻し、保護レベルを“半保護”に変え、一般ユーザーが書き換えられないようにした。[15][16] 一連の騒動はその後「Google Home Of The Whopper」の題で「Fearless Girl」(英語: Fearless Girl)を1票上回ってカンヌライオンズDirect部門のグランプリを獲得した。 [17]
WHOPPER(ワッパー)という商標は米 Burger King Corporation(バーガーキングコーポレーション)の登録商標(日本国登録商標第2097643号ほか)であり、登録商標記号を添えて使われる。なおWHOPPER JR. (ワッパージュニア)という名前は、EU法域においては権利者 Burger King Company LLC において2025年2月17日まで存続するものの[18]、アメリカ合衆国の商標登録は2020年3月16日で失効している[19][20]。
ワッパーは世界中で広く知られているため、マクドナルドやウェンディーズ等の競争相手はしばしば「ワッパーストッパー」と呼ばれるワッパーに良く似たハンバーガーを開発しようとした[21]。 ウェンディーズは、トッピングは似ているが、バルキーロールに挟まれる「ビッグクラシック」を売り出し、マクドナルドにはMcDLTを含む少なくとも6つのバージョンがある[22]。
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