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ホスホリパーゼC(ホスホリパーゼ・シー、英: phospholipase C, PLC)は、リン酸エステル基の直前でリン脂質を切断する酵素群の総称である。真核生物の細胞生理学、とりわけシグナル伝達経路において重要な役割を果たしている。13種類のほ乳類ホスホリパーゼCは構造に従って、6種類のアイソタイプ(β, γ, δ, ε, ζ, η)に分類される。
ホスホリパーゼC経路を活性化する受容体は、主にGαqサブユニットと共役したGタンパク質共役受容体であり以下のものが含まれる。
Gαqよりもマイナーなその他の活性化受容体:
PLCはリン脂質を切断する。ホスファチジルイノシトール4,5-ビスリン酸 (PIP2) はジアシルグリセロール (DAG) およびイノシトール1,4,5-トリスリン酸 (IP3) へと切断される。DAG は膜に結合したまま留まり、IP3は細胞質ゾルへと放出される。次に、IP3は細胞質ゾルを介して拡散し、小胞体 (ER) にある特有のカルシウムチャネルであるイノシトールトリスリン酸受容体に結合する。これによって、カルシウムの細胞質ゾル濃度が上昇し、細胞内変化および活性化のカスケードが引き起こされる[4]。加えて、カルシウムおよびDAGはプロテインキナーゼCを活性化する。プロテインキナーゼCはその他のタンパク質分子をリン酸化し、細胞活性を変化させる[4]。末端効果は味や発がん促進などである[4]。
バクテリアやトリパノソーマでもホスホリパーゼCが同定されている。EC番号は以下の通りである。
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