Loading AI tools
ウィキペディアから
ホウ砂(ホウしゃ、硼砂、borax)は、鉱物(ホウ酸塩鉱物)の一種。化学組成は Na2B4O5(OH)4・8H2O(四ホウ酸ナトリウム Na2B4O7 の十水和物)。
ホウ砂 | |
---|---|
四ホウ酸ナトリウム十水和物 | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 1330-43-4 |
E番号 | E285 (防腐剤) |
特性 | |
化学式 | Na2B4O7·10H2O または Na2[B4O5(OH)4]·8H2O |
モル質量 | 381.37 |
外観 | 白色の固体 |
密度 | 1.73 g/cm3 (固体) |
融点 |
741 °C |
沸点 |
1575 °C |
危険性 | |
GHSピクトグラム | [1] |
GHSシグナルワード | Danger[1] |
Hフレーズ | H360, H319[1] |
Pフレーズ | P201, P305+351+338, P308+313[1] |
NFPA 704 | |
関連する物質 | |
その他の陰イオン | アルミン酸ナトリウム |
その他の陽イオン | 四ホウ酸カリウム |
関連物質 | ホウ酸, 過ホウ酸ナトリウム |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
塩湖が乾燥した跡地で産出することが多い。古くはチベットの干湖からヨーロッパへもたらされ、特殊ガラスやエナメル塗料の原料だった。19世紀から20世紀にかけてはアメリカ大陸西部においてデスヴァレーなどの産出地が相次いで発見された。
今日では、アメリカ・ロシア・トルコ・アルゼンチンのほか、イタリアのトスカーナ地方やドイツなどでも産出される。日本ではほとんど産出されない。
ホウ素の原料鉱石として工業的に使用されるほか、以下のようにホウ砂そのものの特性を利用した様々な用途がある。
また近年、米国テキサスA&M大学のジョセフ・ナジバリー (Joseph Nagyvary) 教授の研究により、ヴァイオリンの名器であるストラディバリウスのトップから、この物質が検出された。製作当時、ホウ砂はワニスの防腐剤として使われていたことが明らかになっており、それが名器の音の秘密ではないかという研究結果が、同教授によって提出されている[3]。
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.
Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.