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『ONE PIECE』の登場人物 ウィキペディアから
ブルック(Brook)は、尾田栄一郎の漫画『ONE PIECE』に登場する架空の人物。
海賊「麦わらの一味」音楽家。異名は「鼻唄のブルック」「ソウルキング」。「西の海(ウエストブルー)」出身。ステッキに仕込んだ両刃の剣で戦う長身の男で、かつては西の海のとある王国で護衛戦団団長・奇襲部隊に所属していたこともある。
ルフィの8人目の仲間。超人系悪魔の実「ヨミヨミの実」の能力者で、死亡しても一度だけ蘇生できる「復活人間」。白骨化した体で蘇ったアフロヘアーのガイコツ剣士。リヴァース・マウンテンで別れたクジラのラブーンとの再会を誓う。一人称は「私」。
一度死んだのは38歳の時で、以後52年が経過しており、実年齢は90歳(一味の中で最年長)。笑い方は「ヨホホホホ」。初登場時はシルクハットに上下黒のスーツという紳士的な出で立ちだったが、2年後の新世界編では、ロックスターとして派手な姿で登場。王冠を被りハート型のサングラスをかけ、花柄の派手なズボンを身に着けている。生前はアフロに加えて丸サングラスをかけており、額には白骨後もヒビとして残っている傷(生前は縫い傷)がある。
非常にポジティブでユーモア溢れるひょうきん者。数々の「スカルジョーク」(後述)を飛ばす。麦わらの一味では最年長であるが、仲間を「さん」付けで呼び、誰に対しても敬語で接する。しかし、所かまわずゲップやオナラをするなど行儀は悪い。女性には目がなく、開口一番「パンツ見せてもらってもよろしいですか?」と節操なくお願いする。ただしサンジと違って女性の敵でも容赦なく攻撃する。船長であるルフィに対しては絶大な忠誠心を持っている。一味では唯一、ルフィの義兄であるエース・サボの両名と顔を合わせた事がない。
つかみどころのない性格だが、約束を果たせずして無念の死を遂げた過去から、人の命を粗末にする者に対し怒りを露わにするなど「気骨」を見せる場面も多い。本人の「年季入ってますから」という言葉の通り長い海賊人生を送ってきたため、海流の仕組みやフライング・ダッチマンの伝説、ヴィンスモーク家の実態など幅広い知識を持つ。ただし何十年もの間「魔の三角地帯」から出られなかったため、近年の情報については疎い(海賊王であるロジャーについては昔のルーキー時代を少々知る程度)。自身がガイコツであるにもかかわらず、お化けが苦手。
音楽家としては楽器全般を演奏することができる。生前や登場当初はバイオリンを弾いていることが多かったが、新世界編ではサメを象った形状のエレキギターを愛用している。作中では他にピアノ、アニメではパイプオルガンも演奏している。
ラブーンと再会した際に誰だか分かるように、白骨化する前の面影を残すアフロを大切にしている(一度死亡していて肉体の成長が止まっているため[注 1]、2度と髪の毛が伸びない)。また、額に入ったヒビから頭骨が開くようになっており、その中に死にゆく仲間達との最期の歌声を記憶した音貝(トーンダイアル)を大事にしまっている。内臓や器官はないが、食事を摂ることはできて排泄物も出るらしく、涙や鼻血も流すが戦闘による流血はしない。
作者は初期の構想から、長身で骸骨の音楽家が麦わらの一味の仲間になることを考えており、一時期はブルックをバギーの一味にすることも考えていた[1]。
「西の海」のとある王国で護衛戦団の団長を務めた後に、ルンバー海賊団に入団。52年前(当時38歳)、航海の途中、群れからはぐれた幼いクジラのラブーンに懐かれる。「偉大なる航路」に入った際、双子岬の灯台守クロッカスにラブーンを預け、世界を一周しての再会を約束し旅立った。
船長ヨーキが疫病にかかり離脱した後、船長代理として残されたメンバーを取りまとめ、旅を続ける。「魔の三角地帯(フロリアン・トライアングル)」で海賊と交戦した際、毒により致命傷を受ける。同じく致命傷を負った仲間達と共に、ラブーンに届けるための「ビンクスの酒」を歌いながら息絶えた[注 2]。
死後に、「ヨミヨミの実」の能力で魂となって黄泉の国から舞い戻る。しかし、霧が濃く自分の肉体を見つけるのに1年かかってしまい、その時には既にアフロのみを残して白骨化していたため、ガイコツとして蘇る羽目になった。以後50年間、たった一人で「魔の三角地帯」を彷徨っていた。
7年前にスリラーバークに迷い込み、ゲッコー・モリアに影を奪われる。影を取り戻そうと奔走するが、自身の影を入れられたサムライ・リューマに惨敗し敗走。以後、再びスリラーバークに上陸し影を取り戻すため、修業を重ねていた。
仕込み杖による突き技が多い。ほとんどの技名は音楽の種類+フェンシング用語(フランス語)となっている。剣技だけでなく、得意の音楽を使った催眠系の技も戦闘に活用している。また、骨だけの体であるため体が軽く、一味の中では最も足が速い[2]。非常に高いジャンプができ、短距離なら水上を走ることも可能。牛乳を飲んでカルシウムを摂るとダメージが回復する。また、死んで干からびたガイコツであるため、水分を吸い取る攻撃や雷、ウイルスなどが効かない。
新世界編では自身の能力に磨きをかけており、霊魂を身体から切り離して幽体離脱ができるようになった[注 7]。霊体であるため、檻や壁などのすり抜けも可能となっている。また、骨だけの体を動かすことができるのは、体に宿っている魂が強力なエネルギーを発しているためであり、そのため骨のパーツがバラバラになっても魂のエネルギーでくっつくことが可能。加えて強力な「霊魂」の力を音楽に乗せる事により、演奏の効力をより強く発揮するようになった。剣術も向上し、手長族に研いでもらった仕込み杖「魂の喪剣(ソウルソリッド)」 に魂を纏わせ、黄泉の冷気を帯びた斬撃を放つことも可能となった。
担当声優のチョーは、オーディション時は設定資料とセリフだけで臨んだという。原作者の尾田からは「『パンツ見せてもらってもよろしいですか?』だけは超二枚目で言ってください。他は自由にやっていただいて結構です」と言われたという。原作はブルックと同じ目線に立つことを意識し、ラブーンのエピソードを除きあえてブルックが登場する以前のストーリーは読んでいないという[21]。そのためチョーは、ファンの間では有名である、ナミとミカンのエピソードも知らなかった。
2020年11月8日、2016年に発生した熊本地震からの復興プロジェクトである「麦わらの一味 ヒノ国復興編」の一環として、御船町ふれあい広場(上益城郡御船町)に等身大のブルックの銅像が設置された[22]。
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