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ウィキペディアから
ノコギリエイ目(ノコギリエイもく、鋸鱝目、Rhinopristiformes)は、軟骨魚綱板鰓亜綱の下位分類群で、エイのグループのひとつ。
ノコギリエイ目 | |||||||||||||||
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ノコギリエイ Pristis pristis | |||||||||||||||
分類 | |||||||||||||||
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科 | |||||||||||||||
(本文参照) |
5科12属65種が属する。細長い体型や尖った吻部など、エイの中でも特異な体の特徴を有するグループである。
最大種はノコギリエイで、体長は700cmである。また大部分の種が底生魚であり扁平な体型をしているが、シノノメサカタザメなどの例外もある。
大半は海水魚だが、ノコギリエイは汽水域や河川にも生息する。全種が雑食性で、小型魚類や無脊椎動物を捕食している。群れを作ることは少ない。卵胎生の種が多い。
以前は
の三目に分かれていた。
ミナミサカタザメ科 Glaucostegidaeは、ミナミサカタザメ Glaucostegus granulatusなど1属7種が属する。 背面は淡黄色、茶色、または灰色がかり、吻付近の色は薄い。 以前はサカタザメ科 Rhinobatidaeに分類されていた。
ノコギリエイ科 Pristidaeは、ノコギリエイ Pristis pristisなど2属5種が属する。平らで細長い吻の両側に歯状の発達した鱗をもつ。最大で700cmを越す種類もある。熱帯または亜熱帯地域に分布し、沿岸部、河口、河川および湖に生息する。寿命は25ー35年、成熟は約10年と言われている。ノコギリ状の部分には生体電気を感知する器官があり、これを使用し餌を探すという[1]。 またノコギリ状の部分を振り回し狩りをすることもある。ノコギリエイ科の5種は全てIUCNのレッドリストに指定されている[2]。
スベスベノコギリエイ(ナイフトゥースソーフィッシュ) Anoxypristis cuspidata のみが属する。紅海、ペルシャ湾から日本南部、パプアニューギニア、オーストラリア北部などのインド西太平洋に分布し、浅い沿岸海域や河口に生息する。全長は最大470cmだが、通常は300cm。以前はノコギリエイ属 Pristisに含まれていたが、吻の基底部の4分の1に歯が無いことなどから再分類された。小魚、イカ、カニやエビなどを捕食する。
シノノメサカタザメ科 Rhinidaeには3属11種が属する。
シノノメサカタザメ属にはシノノメサカタザメ Rhina ancylostomaのみが属する。全長は最大270cm。インド太平洋の熱帯域に分布し、沿岸部に生息する。丸い頭部には棘の列があり、分厚い灰色の体に白い斑点を持つ。海底近くを遊泳し、イカや小魚などを捕食する。
Rhynchorhina 属にはRhynchorhina mauritaniensisのみが属する。全長は最大275cm。吻はあまり尖らない。背面には白い斑点をもつ。モーリタニアのバン・ダルガン国立公園に分布し、浅瀬に生息する。
サカタザメ科Rhinobatidaeには3属34種が属する。体は扁平であり、長い尾部を有する。多くの種では他のエイと違い体盤は円盤状ではなく菱形または三角形である。
Trygonorrhinidae 科には3属8種が属する。以前はサカタザメ科 Rhinobatidaeに分類されていた。
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