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コンピュータネットワークに関する日本の国家試験 ウィキペディアから
ネットワークスペシャリスト試験(ネットワークスペシャリストしけん、Network Specialist Examination、略号NW)は、情報処理技術者試験の一区分である。試験制度のスキルレベル4(スキルレベルは1〜4が設定されている。)に相当し、高度情報処理技術者試験に含まれる。対象者像は「ネットワークに関係する固有技術を活用し、最適な情報システム基盤の企画・要件定義・開発・運用・保守において中心的な役割を果たすとともに、固有技術の専門家として情報システムの企画・要件定義・開発・運用・保守への技術支援を行う者」。業界では「ネスペ」と略されることもある。
この記事は特に記述がない限り、日本国内の法令について解説しています。また最新の法令改正を反映していない場合があります。 |
ネットワークスペシャリスト試験 | |
---|---|
英名 | Network Specialist Examination |
略称 | NW、ネスペ |
実施国 | 日本 |
資格種類 | 国家資格 |
分野 | コンピュータ・情報処理 |
試験形式 | 筆記 |
認定団体 | 経済産業省 |
認定開始年月日 | 1994年(平成6年) |
根拠法令 | 情報処理の促進に関する法律 |
公式サイト | https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/nw.html |
特記事項 | 実施はデジタル人材センター国家資格・試験部が担当 |
ウィキプロジェクト 資格 ウィキポータル 資格 |
コンピュータネットワークの技術的な専門性を有することを認定する国家試験である。ネットワークの設計担当者や管理責任者、いわゆるネットワークエンジニアの他、インフラエンジニアも対象とする。
試験対象者には、ネットワークの専門家として、固有技術からサービス動向、ネットワークに関連したセキュリティ技術まで幅広く精通し、目的に適合した大規模かつ堅牢なネットワークシステムを構築し運用できる能力が求められる[1]。また、VPNやSDN、VoIP、IPv6、VXLAN、WAN高速化装置、UDP/QUIC、IPsecの詳細など新技術に関する知識および実践能力が求められる。
この試験の歴史は高度区分の中でも古く、1988年(昭和63年)に創設されたオンライン情報処理技術者試験を起源とする。その後試験制度の改定の度に試験名称に若干の変更が加えられたものの、ネットワーク技術は今日の情報化社会の基盤となるものであるため、この試験は高度区分の中でも根強い人気を誇る。データベースの専門家としての認定試験であるデータベーススペシャリスト試験とともに、昔から社会的評価は高い。受験者数は情報処理安全確保支援士試験(旧・情報セキュリティスペシャリスト試験)に次いで、高度試験の中では2番目に多い区分である。
基本情報技術者試験(旧・第二種情報処理技術者試験)や応用情報技術者試験(旧・第一種情報処理技術者試験)の上位試験にあたり、ネットワーク技術の専門性を追求するために制定された試験である。
分類 | 午前Iと午前IIの両方で出題される領域 特に午前IIではスキルレベル4かつ重点分野 | 午前Iと午前IIの両方で出題される領域 スキルレベル3 | 午前Iでのみ出題される領域(午前IIでは対象外) スキルレベル3 |
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テクノロジ系 |
|
||
マネジメント系 | |||
ストラテジ系 |
区分 | 受験者数(人) | 合格者数(人) | 合格率(%) | |
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オンライン情報処理技術者 | 116,205 | 5,648 | 4.9 | |
ネットワークスペシャリスト | 1994年度秋期~2000年度 | 180,034 | 11,068 | 6.1 |
テクニカルエンジニア(ネットワーク) | 190,094 | 16,960 | 8.9 |
統計資料の応募者・受験者・合格者の推移表[8]において、上記の数値は本試験に計上されている。
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