ナンタケット島出身のアーサー・ゴードン・ピムの物語
エドガー・アラン・ポーの小説 ウィキペディアから
『ナンタケット島出身のアーサー・ゴードン・ピムの物語』(ナンタケットとうしゅっしんのアーサー・ゴードン・ピムのものがたり、The Narrative of Arthur Gordon Pym of Nantucket )は、1838年に刊行されたエドガー・アラン・ポーの冒険小説。「ゴードン・ピムの冒険」等の日本語タイトルもある。ポー唯一の長篇小説だが、未完とも取れるようなあいまいな結末を持つ。1890年代にはジュール・ヴェルヌが(『氷のスフィンクス』)、1990年代にはルーディ・ラッカーが(『空洞地球』)それぞれ続編ないし解決編を書いている。
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ナンタケット島出身のアーサー・ゴードン・ピムの物語 The Narrative of Arthur Gordon Pym of Nantucket | |
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![]() 初版の複製 | |
作者 | エドガー・アラン・ポー |
国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
ジャンル | 長編小説、冒険小説 |
初出情報 | |
初出 | 1837年 |
刊本情報 | |
出版元 | ハーパー&ブラザーズ |
出版年月日 | 1838年7月 |
日本語訳 | |
訳者 | 大西尹明 |
ウィキポータル 文学 ポータル 書物 |
この作品にはカニバリズムが出てくるが、大岡昇平は代表作『野火』の中で、この作品が全体のワクになっていると書いている[1]。
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あらすじ
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主人公アーサー・ゴードン・ピムが密航した捕鯨船で船員の反乱が起こり、更に暴風雨に遭遇して遭難、漂流する。生き残ったピムらはジェイン号に救出されたものの、そのまま南極探検に向かうことになる。しかしジェイン号乗組員のほとんどは、白いものを異常に恐がる原住民によって全滅する。からくも脱出したピムは、南の果てで不思議なものを目撃する。
登場人物
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実際の事件
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作中では、リチャード・パーカーを三人が食べる場面があるが、この作品が発表された46年後に、ある船が遭難し、生きるためにリチャード・パーカーという同姓同名の男が食べられる事件(ミニョネット号事件)が発生した[2]。裁判で実際の船員たちがポーの小説を読んでいてそれを再現したのではという嫌疑がかったが、船員たちは識字レベルが低く、エドガー・アラン・ポーの存在すら知らなかったとのべている[3]。
日本語訳
などの日本語訳がある。
関連項目
- 地球空洞説
- ナンタケット (マサチューセッツ州) - 主人公の出身地。
- ベンジャミン・モレル - アメリカ人探検家。その航海記が本作の参考文献として用いられた。
- 狂気の山脈にて - ハワード・フィリップス・ラヴクラフトの小説。本作に影響を受けて執筆されており、設定の一部が取り込まれている。
- A Strange Discovery - Charles Romeyn Dakeによる続編的作品。
脚注
参考文献
さらに読む
外部リンク
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