デンマーク国民党

ウィキペディアから

デンマーク国民党

デンマーク国民党(デンマークこくみんとう、デンマーク語: Dansk Folkeparti)は、デンマーク政党デンマーク人民党とも。1995年極右政党の進歩党(Fremskridtspartiet)から離党した議員により結成され、同党の支持者をほとんど奪って議席を急増させた。かつてはヴェンスタ政権閣外協力していた。

概要 デンマークの政党デンマーク国民党 Dansk Folkeparti, 党首 ...
 デンマークの政党
デンマーク国民党

Dansk Folkeparti
党首 Morten Messerschmidt
議員団代表 Peter Skaarup
創立 1995年10月6日
分離元 Progress Party
本部所在地 コペンハーゲン
青年部 デンマーク国民党青年部
党員・党友数 14,000人(2014年)[1]
政治的思想 民族主義[2][3][4]
社会保守主義[5]
右派ポピュリズム[5]
国民保守主義[5]
EU懐疑主義[5][6][7]
政治的立場 右派[8]極右[9][10]
国際連携 なし
欧州連携 なし
欧州議会会派 アイデンティティと民主主義
公式カラー        Red/White     Blue
    Yellow (customary)[11]
国会
5 / 179
欧州議会
1 / 15
地方議会[12]
4 / 205
自治体議会[13]
79 / 2,436
シンボル
O
公式サイト
www.danskfolkeparti.dk
デンマークの政治
デンマークの政党一覧
デンマークの選挙
閉じる

創設者は元介護士のピア・クラスゴー(Pia Kjærsgaard)。クラスゴーは現在のデンマーク政界で最も有名な政治家になっている。「ムスリムヨーロッパに侵入し、ヨーロッパ人の民族浄化を企んでいる」「文明人はヨーロッパ人だけ、他は全て野蛮人」などの奇矯で人種差別的な言説を振りかざし、物議を醸している。しかし、クラスゴーの主張に共鳴する国民が増えており、高齢者若者の間で支持を伸ばしている。

コペンハーゲン首都地域は左派勢力が強いので、あまり支持を得ていないが、コペンハーゲン郊外、ユトランド半島中部、西部では連立与党の一角を占める保守党をしのぎヴェンスタに次ぐ票を得ていた。

デンマーク国民党が与党に閣外協力して以来、移民難民の審査は極めて厳しくなり、事実上新規の移民は不可能の状態に近い。また、同党はデンマーク刑法に記載されている「人種差別発言の禁止」条項の廃止も要求している。

2007年11月13日に行われた総選挙で25議席を獲得した。また、2009年6月7日の欧州連合議会選挙では議席を倍増させるとともに、デンマークの政党の中で得票率を最も伸ばした政党になった。なお、極右政党では無いとして、欧州議会の院内会派である保守グループに入会を求めたが、保守グループの代表であるイギリス保守党から過激派政党と一緒に仕事はできないと入会を拒絶された。そのため、影響力をあまり行使できない無所属で政治活動をすることを強いられている。

その後もフォルケティング(国会)で30議席前後を維持したが、2019年の総選挙では16議席に留まった。さらに2022年、新たにデンマーク民主党が設立されると多くの党員や支持者が同党に合流し、党勢は後退[14][15][16][17]。同年の総選挙では、わずか5議席を獲得したのみであった。

下部組織としてデンマーク国民党青年部があり、外国人に反感を持つ若者を集めている。

主な政策方針は、

脚注

関連項目

外部リンク

Loading related searches...

Wikiwand - on

Seamless Wikipedia browsing. On steroids.