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テ・ワヒポウナム-南西ニュージーランド(テ・ワヒポウナムなんせいニュージーランド)はニュージーランドにあるユネスコの世界遺産(自然遺産)。
テ・ワヒポウナムは、マオリ語で「グリーンストーン(翡翠)の産地」を意味する名称である。公園内にはクック山など大きな山が広がり、いわゆる南アルプス山脈を形成し、壮大な光景が広がる。また海岸部には1万4千年前の氷河期に形成されたフィヨルド、ミルフォード・サウンドがある。その自然は非常に厳しく、テ・ワヒポウナムへの調査は1960年代にようやく始まった。他には海成段丘、U字谷、モレーン、懸谷、カールなどの氷河地形も発達している[1]。
一帯の約2/3の面積、特に海成段丘はナンキョクブナ属とマキ科の針葉樹の温帯雨林に覆われており、中には樹齢が800年を超える木や世界最小の針葉樹のLepidothamnus laxifoliusもある。ニュージーランドは有袋類や他の哺乳類が出現する前にゴンドワナ大陸から分離したため、世界で唯一の高山性オウムであるミヤマオウム、飛べない鳥のタカヘ、キーウィ、オカリトキーウィ、そしてキイロモフアムシクイ、カカ、キガシラアオハシインコ、チャイロコガモなど、長期間の隔絶および捕食者の不在によるゴンドワナ大陸古代生物相の残存固有種や肉食性のカタツムリが生息しており、非常に興味深い側面を持つ自然地帯である[1]。
世界で最も重いオウムであるフクロウオウムも過去にこの地域に生息していたが、現在は南島本土から絶滅し、沖合の離島にしか生息していない。また、外来種のアカシカ、ワピチ、ダマジカ、ヤギ、シャモア、タール、フクロギツネ、ウサギ、イタチ科、齧歯類などの侵入は植生または鳥類の生息に悪影響を及ぼしているため、管理側は商業狩猟または除去のプログラムを実施している[1]。
この世界遺産は世界遺産登録基準のうち、以下の条件を満たし、登録された(以下の基準は世界遺産センター公表の登録基準からの翻訳、引用である)。
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