シュトーラ (兵器)
ロシアのアクティブ防護システム ウィキペディアから
ロシアのアクティブ防護システム ウィキペディアから
シュトーラ(ロシア語:Штора、カーテンの意)とは、戦車に搭載するための電子光学式アクティブ防護システムである。この装置は、飛来する対戦車ミサイルのレーザーが行う目標の照準と測距を混乱させるよう設計されている。システムはロシア製のT-80やT-90系列の戦車、またウクライナのT-84、そしてセルビアのM-84ASに搭載された。シュトーラの存在はアドルフ・トルカチェフによって1980年に明らかにされた[2]。
シュトーラ | |
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2両のT-90に装着されたシュトーラシステム。主砲両側面の二つの「箱」に注目。 | |
種類 | アクティブ防護システム |
原開発国 | ロシア |
運用史 | |
配備期間 | 1988年 - 現用 |
開発史 | |
開発者 | NII Transmash、サンクトペテルブルク。協同作業としてElers-Elektron社、モスクワ。[1] |
諸元 | |
重量 | 350kg[1] |
シュトーラ-1[3]は電子光学式の妨害装置で、これは半自動指令照準線一致誘導方式(SACLOS)を用いる対戦車ミサイルの測距と目標照準を混乱させる。シュトーラ-1はソフトキルシステム、もしくは受動式の妨害システムである。このシステムはロシア製の主力戦車に搭載され、1995年にアブダビで開かれた国際防衛展覧会の期間中に展示された。既に知られているシステム最初の運用はロシアのT-90主力戦車であり、この戦車は1993年にロシア陸軍に就役した。この装置はBMP-3M歩兵戦闘車でも利用可能である。
シュトーラ-1には鍵となる装置類が4つ存在する。
2基の電子光学/赤外線(IR)ダズラーによる妨害ステーションを主砲の左右に各1基ずつ搭載している。これは赤外線ジャマー、モジュレーター、コントロールパネルを内蔵している。
シュトーラ-1は水平に360度の周囲視界を、また-5度から+25度の上下視界を持つ。この装置は12基のエアロゾル煙幕発射機を含み、重量は400kgである。煙幕を作り出すエアロゾルは形成に3秒もかからず、また20秒ほどで展開終了する。煙幕展開の距離は50から70mほどである。
防御力のアップデート情報によれば、シュトーラシステムは3.5度から5度のエリアの索敵も可能である。この範囲ではレーザーが発振され、自動的に対象へと主砲を指向させる。これにより戦車の搭乗員は応戦が可能になり、またより強固な砲塔前面装甲が標的と対向する[3]。
シュトーラ-1は完全自動、または半自動モードで操作でき、対戦車ミサイルの攻撃に対して6時間作動を継続できる。
スティーブン・ザロガの著書、また『Tankomaster』による[1]。
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