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久保田早紀のアルバム ウィキペディアから
A面の5曲はポルトガルのリスボンで録音が行われており、デビューシングル「異邦人」と同様の「異国ロマン」テイストな楽曲となっている[2]。「異邦人」はアコースティックバージョンとなっており、既存アレンジとは全く印象が異なる[2]。「アルファマの娘」、「4月25日橋」はリスボンの名所を舞台としている[2]。
B面の5曲は東京で録音が行われており、A面と違ってニューミュージック路線の楽曲である[2]。
「異国ロマン」とでもいうべき雰囲気が漂うデビューシングル「異邦人」、デビューアルバム『夢がたり』は大ヒットとなったが、「異国ロマン」路線を継承したセカンドシングル「25時」、セカンドアルバム『天界』は大きく売り上げを落した[2]。楽曲の完成度には1作目と遜色ないものの、「二番煎じ」に思われたためだと考えられる[2]。サードシングル「九月の色」は、異国ロマン路線からメランコリーな歌謡曲ふうになった楽曲であったが、久保田の特徴が失われたと思われたのか、これも売り上げは低迷した[2]。
久保田自身の著書『ふたりの異邦人』によれば、ポルトガル録音はレコード会社からの提案であり、「エキゾチックな旅路線の “完結盤” を、ファドの故郷で制作しよう」とスタッフから発案されたものである[2]。
A面とB面の方向性の違いは、久保田自身が「異国ロマン」路線にケジメを付けつつも、今後の音楽の方向性を探っていたようで、4枚目のシングル「オレンジ・エアメール・スペシャル」の明るく、生き生きとした楽曲へとつながっていく[2]。
全作曲:久保田早紀/編曲:萩田光雄(特記以外)
発売日 | レーベル | 規格 | 規格品番 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1980年11月21日 | CBSソニー | LP | 27AH 1148 | |
1980年11月21日 | CBSソニー | CA | 27KH 920 | |
1990年9月15日 | CBSソニー | CD | SRCL-2094 | CD選書シリーズ。 |
2007年5月9日 | GT Music | CD | MHCL 1065 | 2007年リマスター版、紙ジャケット仕様。 |
2013年4月10日 | GT Music | Blu-spec CD2 | MHCL 30144 | 名盤復刻シリーズ、2013年リマスター版。 |
2020年1月31日 | Sony Music Shop | Blu-spec CD2 | DQCL-772[注釈 1] | 2019年リマスター版、紙ジャケット仕様。 |
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