コンパウンドボウ
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コンパウンドボウ(化合弓、稀に複合弓と訳されることも)は、滑車とケーブル、てこの原理、複合材料など力学と機械的な要素で組み上げられた近代的な弓である[1]。1966年ミズーリ州に住む Holless Wilbur Allen によって発明され、1969年にアメリカにおいて初めて特許が認められた[2]。
コンパウンドボウのリムは通常の弓より引く力が強いが、滑車と連動することによって効率良く引くことが可能となっている。また、引き切ると滑車の仕組みでレットオフ (let-off) と呼ばれる保持力が軽くなる仕組みがあり、ピーク時の90%ほどの力で維持できる[3]。結果、狙っている間の保持力が少なく狙いが安定し、初速の向上と相まって高い命中精度を期待できる。
現在のオリンピックのアーチェリー競技で認められているのはリカーブボウのみであるが、世界アーチェリー連盟ではコンパウンドボウのクラスを創設するためにルールの調整を行うなどしている[4]。
パラリンピックのアーチェリーではリカーブとコンパウンド双方の競技がある。またW1(四肢の障害、車椅子使用)のクラスでは選手が自由に選択できる[5]。
その他のオプションに、スタビライザーという射撃を安定させる器具や、狙いを定める器具であるスコープ、引手に装着し発射タイミングを決めるリリーサーがある。 なお、一般的な弓具と違いストリングを外したり滑車の同期を直すためにはボウプレスという器具が必要となる。保管の際は他の弓具と違い反発力の低下が起こらないため、ストリングの取り外しは行われない。
成人用の弓のドローウェイトは通常40-80ポンドで、速度は毎秒 250 - 370フィートとなる。
規格 | 矢の重さ | 表示ポンド | 引き尺 | - |
---|---|---|---|---|
IBO | 350 グレーン (22,68 g) | 70 ポンド (31,75 kg) | 30" (76,2 cm) | 5 gr/lb |
AMO (ATA) |
365 グレーン (23,65 g) | 60 ポンド (27,21 kg) | 30" (76,2 cm) | 6 gr/lb |
無差別に記載すると膨大になるため、コンパウンドボウが主要な作品、特筆すべき作品のみ記載する。
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