キングズ・リン
イングランドの町 ウィキペディアから
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キングズ・リン (King's Lynn) は、イングランド・ノーフォークのタウン。行政上はキングズ・リン・アンド・ウェスト・ノーフォークに属している。ロンドンの北156km、ノリッジの西71kmに位置している。2007年の人口は42,800人であった。
古くはブリトン語のlindo(湖の意)に由来する「リン」という名前で呼ばれていたが[1]、11世紀末に地元の貿易商たちの要請により、ノリッジの司祭(en:Bishop of Nowich)の管轄地となり、「ビショップス・リン(司祭のリン)」と呼称された[2]。1204年にはジョン王から自治都市と認められた[1]。
1377年には人口4691人を数え[2]、14世紀頃の中世のイングランドにおいて、リヴァプールと同程度に重要な港であった。その頃、欧州における海上貿易はハンザ同盟都市により支配されていた。1530年代にヘンリー8世がカトリックから独立して英国国教会を創設したことにより、管轄地の再編成が行われ、1537年にビショップス・リンから「キングズ・リン(王のリン)」に改名された[1]。
17世紀に大西洋を横断する新大陸との貿易が始まり、西岸の港が有利となり、16、17世紀キングズ・リンはイングランドの主要な港ではなくなっていた。第一次世界大戦において、1915年1月19日に空爆を受け、イングランドで最初に空爆を受けた町の一つとなった。第二次世界大戦において、町は安全と考えられ、ロンドンより大勢の避難民が押し寄せたが、完全に安全とは言える状況ではなく、たびたび空爆を受けた。
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