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2011年発売の特撮オリジナルビデオ(ウルトラシリーズ) ウィキペディアから
『ウルトラマンゼロ外伝 キラー ザ ビートスター』は、ウルトラシリーズのオリジナルビデオ (OV) 作品。全2巻構成であり、2011年11月25日に「STAGE I」が、同年12月22日に「STAGE II」が発売された。
『ウルトラ銀河伝説外伝 ウルトラマンゼロVSダークロプスゼロ』に続く、ゼロを主役としたOV作品。2010年公開の映画『ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国』の後日談で、2012年公開の映画『ウルトラマンサーガ』の前日談にあたる[1]。OVとしては初のBD版も発売された。
当初は荒木憲一を脚本とした前作と同じ座組みの、10周年を迎えたウルトラマンコスモスをメインとした作品の『ウルトラマンコスモスVSウルトラマンゼロ』、もしくは「大怪獣バトルシリーズ」の総決算となる作品などが検討されていたが、2011年1月10日に企画が止まり、監督が『ベリアル銀河帝国』を担当したアベユーイチであることに加え、コスモスは『サーガ』へ登場することになったため、『大怪獣バトル』のキャラクターも引き続き共演させつつ、新作映画と連動したウルティメイトフォースゼロをメインとした作品に変更された[出典 1]。また、企画時に直面した東日本大震災を受け、「バトルそのものよりも、仲間が増えること、手を取り合うことの素晴らしさという方向へ、テーマをシフトしたい」という渋谷プロデューサーの意見にアベ監督が賛同したため、『ベリアル銀河帝国』からエメラナ姫が登場してジャンナインが誕生する物語の製作へ至った[4]。
大きなセットが組めず、合成も限られているため、煙を焚いてライティングすることで、ホリゾントのバックだけにしないようにしている[5]。
ベリアル銀河帝国との激闘から1年後、ウルティメイトフォースゼロはエメラナ姫との再会に臨むが、彼女とジャンボットは謎の人工天球によって捕えられ、別の宇宙へ転送されてしまう。
人工天球は惑星ブラムの目前に出現し、ZAPのレイとヒュウガがその内部へ潜入するが、彼らの前には歴代のウルトラ戦士たちを苦しめたロボット怪獣たちが出現する。人工天球の正体は、ロボットによって「有機生命体の抹殺」を企てるビートスターであり、エメラナたちを救うべく駆け付けたウルティメイトフォースゼロには、ロボット怪獣たちに加えてジャンボットに酷似したジャンキラーが襲いかかる。
ビートスター天球の中枢を司るマスターコンピューター。ジャンキラーや、天球にてコピーして作り上げたロボット怪獣軍団を操る。普段はビートスタータワーと一体化しているが、下半身部分の拘束を解くことで単独で行動することも可能である。武器は全身のハッチを開いて撃つミサイルと、顔面から撃つ強力なエネルギー光線。パワーはゼロを大きく上回る。
元はバット星人の侵略を受けて滅んだ、とある宇宙の惑星人たちに作られたが、侵略から逃れた後も彼らは天球すら脅かしかねない争いを続けていた。そのため、元より「天球の安全と環境維持のために障害をすべて排除する」とプログラムされていたビートスターは、生みの親を含む住民たちを皆殺しにした。このような過去から有機生命体を憎んでおり、「宇宙の癌細胞である有機生命体を排除することで、宇宙に秩序と平和が保たれる」という行動理念にのっとり、全宇宙の有機生命体の抹殺を企てる。
タワー内に侵入してきたゼロを迎え撃って追い詰め、駆け付けたジャンキラーの説得も「非論理的」と一蹴し、戦い続ける。ジャンキラーの攻撃をすべて計算済みとして回避するが、搭乗していたヒュウガがジャンキラーを操縦して放った計算外の正拳突きにより、顔面を破壊される。その直後、ゼロのプラズマスパークスラッシュで致命的な損傷を受け、エネルギー光線で人工太陽を爆破して天球を道連れに爆散する。
不要なものとしていた人間の論理を超えた可能性の力によって敗れてもなお自らの正当性を叫んでいたが、最期の瞬間にはバット星人への恐怖を吐露した。このことから、感情を持たないただの機械ではなく、ジャンボットやジャンキラーと同じく心を持った存在であり、極端な行為に走ったのも自らの心の弱さに敗れたからであることが示唆された。
過去の個体との区別のためにBS(ビートスター)が付けられている。
かつてウルトラの国壊滅を企んだ宇宙人の同族。過去にとある宇宙を侵略して滅ぼしており、ビートスターの誕生に間接的に関わっている。ビートスターの記憶回路の映像(回想シーン)にのみ登場。
話数 | タイトル | 登場怪獣・宇宙人 | ゲスト ウルトラマン | 発売日 |
---|---|---|---|---|
STAGE I | 鋼鉄の宇宙 | ビートスター ジャンキラー キングジョー(BS) エースキラー(BS) インペライザー(BS) レギオノイド(β)(BS) ゴモラ | ウルトラマン ウルトラセブン ゾフィー | 2011年11月25日発売 |
STAGE II | 流星の誓い | ビートスター ジャンキラー キングジョー(BS) インペライザー(BS) レギオノイド(α)(BS) レギオノイド(β)(BS) ゴモラ リトラ(S) バット星人(回想のみ) | 12月22日発売 |
『ウルトラマン列伝』内で2012年9月5日からテレビ初放送。3話連続ドラマ[注釈 1]として再構成され、各話冒頭には新たに前回のあらすじも兼ねたゼロ、ミラーナイト、グレンファイヤーの3人による会話シーン[注釈 2]が追加され、過去の映画やOV同様に一部次回作の映像を追加し、つながりを明確にしている。
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