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イギリスの大学 ウィキペディアから
インペリアル・カレッジ・ロンドン(Imperial College London、略称 ICL)は、イギリス・ロンドンに本部を置く英国屈指の理工系名門国立大学である。1907年設立。2007年まではロンドン大学に所属しており、ロンドン大学インペリアル・カレッジの名称であった。
Imperial College London | |||||||||||||||||||||||
モットー | Scientia imperii decus et tutamen [1] | ||||||||||||||||||||||
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モットー (英語) | Knowledge is the adornment and protection of the Empire | ||||||||||||||||||||||
種別 | 国立、研究大学 | ||||||||||||||||||||||
設立年 | 1907年(王室勅許)[2] | ||||||||||||||||||||||
資金 | £9670万[3] | ||||||||||||||||||||||
学長 | Alice Gast[4] | ||||||||||||||||||||||
Visitor | The Lord President of the Council ex officio | ||||||||||||||||||||||
職員数 | 8,465[3] | ||||||||||||||||||||||
学生総数 | 19,115[3] | ||||||||||||||||||||||
学部生 | 9,985[3] | ||||||||||||||||||||||
大学院生 | 9,130[3] | ||||||||||||||||||||||
所在地 |
イギリス イングランド ロンドン | ||||||||||||||||||||||
スクールカラー |
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ラッセル・グループ ヨーロッパ研究大学連盟 | |||||||||||||||||||||||
公式サイト |
imperial | ||||||||||||||||||||||
イギリスのエリート大学群であるゴールデン・トライアングル(英国版アイビーリーグ)の1校で[5]、世界大学ランキングでは、QS世界大学ランキング2025で世界第2位[6]、THE世界大学ランキング2024で世界第8位にランクインした[7]。メインキャンパスはロンドンで高級住宅街として知られるケンジントン・アンド・チェルシー区サウス・ケンジントンに位置し、周囲にはケンジントン宮殿、ロイヤル・アルバート・ホール、ハロッズ本店などがある。
医学部、工学部、理学部からなる理工系大学であり、学生数は学部生が約10,000人、大学院生が約9,000人である。世界中から優秀な学生が集まり、2018/2019年度では、全学生の50.7%がイギリス国外からの留学生であった[8]。これまでに、14人のノーベル賞受賞者、3人のフィールズ賞受賞者、74人の王立協会フェロー、87人のRoyal Academy of Engineeringのフェロー、85人のAcademy of Medical Sciencesのフェローを輩出している。
日本との関係では、東京大学、東京医科歯科大学などと学術協定を結んでおり[9][10]、日本人留学生数は各年度10名弱で推移している。ICLに在籍した者の日本における同窓会組織として、ICL公認のサウスケンジントン会(Imperial College Alumni Association, Japan)がある。
1907年にシティ・アンド・ギルド・カレッジ、ロイヤル・スクール・オブ・マインズ、ロイヤル・カレッジ・オブ・サイエンスの3つのカレッジが合併して、インペリアル・カレッジ・ロンドンが発足した。同年7月8日に当時の国王であるエドワード7世より大学設立を正式に許可されロンドン大学に統合、ロンドン大学インペリアル・カレッジの形になった。
その後聖メアリー病院医学学校が1988年、ナショナル・ハート・アンド・ロング・インスティチュートが1995年、チャリング・クロス・アンド・ウェストミンスター医学学校が1997年に合併された。
2000年にはロンドン大学の農学部カレッジであるワイ・カレッジが合併したが、2007年9月からはワイが位置するケント州にあるケント大学によって運営される事となった。これによりワイ・カレッジの学生は学士をケント大学及びインペリアル・カレッジ提携ワイ・カレッジから受け取ることになる。
2004年には卒業生であるゲイリー・A・タナカの贈与でタナカ・ビジネス・スクール(現 インペリアル・カレッジ・ビジネス・スクール)が作られ、英国女王のエリザベス2世により開校された。インペリアル・カレッジ・ビジネス・スクールはマネジメント教育を評価する3つの国際認証機関全てから認証を受けている世界でもごく少数のトリプルクラウン校(世界のビジネススクール13670校のうち58校)であり、MBAやマネジメントの学位を取得することが出来る。
創立100周年にあたる2007年の7月にはロンドン大学群から独立し、現在のインペリアル・カレッジ・ロンドンの名称になり、独自に学位を授与することになった。
大学の本部はロンドン西部、ハイドパークに隣接するサウス・ケンジントンに置かれている。合計所有地は52万5233平方メートルであり、これは英国の高等教育機関の中で最大である。[11]この地区は高級住宅街として知られており、またロイヤル・アルバート・ホールやハロッズ、博物館、教育機関、大使館などがあり観光客で賑わっている。
サウス・ケンジントン・キャンパス付近にある教育機関・博物館
ICLを含むこれらの教育機関や博物館の基礎はロンドン万国博覧会を企画開催したアルバート公と妻のヴィクトリア女王によって築かれた。これらの建物群は彼の名を冠しアルバートポリス(Albertopolis)と呼ばれている。
この他にはハマースミス病院のあるハマースミス・キャンパスやケント州にあるワイ・カレッジなどがある。
サウス・ケンジントン・キャンパスのエントランスは卒業生のゲイリー・A・タナカによる2700万ポンドの出資で建築したタナカ・ビジネス・スクールで、2004年にエリザベス2世女王によってテープカットが行われた。2009年以降、タナカ・ビジネス・スクールはインペリアル・カレッジ・ビジネス・スクールへと名称を変えている。
現在サウス・ケンジントン・キャンパスは創立100周年による改築・増築が行われている。キャンパスに隣接するスポーツセンター「Ethos」が2006年にオープン、大学図書館は2008年に工事作業を終え、大学に隣接する学生寮も改築が完了し、学部棟の増築などが現在も進行中の状態である。2012年ロンドン夏季オリンピックの際には、Southside及びEastsideの学生寮が日本から来たJOC関係者や一部選手団の宿泊地として利用された[12]。
サウスケンジントンキャンパスでは学生・職員が利用する図書館が学期中の金曜日11時~土曜日10時以外24時間利用可能である。2013年現在、1090人分用の勉強スペースの他、241台のWindows 7搭載PCが設置されている。[13]同じ敷地にカフェも隣接されている。
図書館隣のSherfield Building内には8室の音楽練習室が設けられており、クラビノーバ1台、アップライトピアノ6台とグランドピアノ5台が事前に予約の上利用可能な状態にある。
ロンドンキャンパス付近ではスポーツセンター「Ethos」など数カ所に合計でジムが4つ、プールが2つとスポーツホールが2つ設置されている。[14]またヒースロー空港近くにスポーツグラウンドを所有しており、ラグビー場3面、サッカー場10面などがある。ホッケー、クリケット、ラクロス用のスペースも確保されている他、2011年2月には新たに野球場も建設された。[15]
またキャンパス内にはバーが2カ所存在する。学生自治会本部建物内と、Eastside学生寮にそれぞれ設置されている。
世界における最難関大学の一つであり、2014/2015年度の大学ランキングでは米マサチューセッツ工科大学に次いで世界第2位である(英ケンブリッジ大学と同位2位、QS 2014/2015年版)[16]。過去に14名のノーベル賞受賞者と3名のフィールズ賞受賞者を輩出している。
理系大学であるICLは総合ランキングよりも専門分野でのランキングの方が順位が高いことが多い。例えば2006年度The Times Higher Education Supplementランキングのテクノロジー部門ではMIT、バークレー、IITsに続き世界第4位、ヨーロッパでは第1位。
フィナンシャル・タイムズはタナカ・ビジネス・スクールをヨーロッパで4位に選んだ。[17]又、計算機科学部はガーディアン大学ガイドの中のComputer Science & IT部門で1位に選ばれた。[18]
1999年から2012年の受験生の合格倍率は常に5倍を超えている。[19]国内ではオックスフォード・ケンブリッジに次ぐ成績を求められる大学である。2013年度の合格倍率は学部で6.6倍(最大は医学部の8.0倍)、大学院で5.6倍(最大は工学研究科の7.0倍)であった。[20]
ラッセル・グループ、IDEAリーグ、Association of MBAs(AMBA)、The Association to Advance Collegiate Schools of Business、欧州品質改善システム(EQUIS)に所属している。
2005年より東京医科歯科大学と医学部生の交換留学を実施している。毎年4、5人の学生が10月から2月まで過ごしている。[21]
新聞社 | 2014 | 2013 | 2012 | 2011 | 2010 | 2009 | 2008 | 2007 |
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The Times | 4位[30] | 4位[31] | 3位[32] | 3位[33] | 3位[34] | 3位[35] | 3位[36] | |
The Guardian | 9位[37] | 13位[38] | 10位[39] | 7位[40] | 8位[41] | 6位[42] | 3位[43] | |
The Sunday Times | 8位[44] | 14位[45] | 3位[46] | 3位[47] | 4位[48] | |||
The Complete University Guide | 4位[49] | 4位[50] | 3位[51] | 3位[52] | 3位[53] | 4位[54] | 3位[55] | 3位[56] |
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