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ワルサー WA2000(ドイツ語: Walther WA2000)は、西ドイツ時代のワルサー社が開発したセミオートマチック式の狙撃銃である。
WA2000 初期型 | |
ワルサー WA2000 | |
---|---|
種類 | 汎用狙撃銃 |
製造国 | 西ドイツ |
設計・製造 | ワルサー |
仕様 | |
種別 | 半自動小銃 |
口径 | 7.62mmほか |
銃身長 | 650mm |
使用弾薬 |
.300ウィンチェスターマグナム .308ウィンチェスター 7.5x55mmスイス |
装弾数 | 6発(箱型弾倉) |
作動方式 | ガス圧作動方式 |
全長 | 905mm |
重量 | 6,950g |
有効射程 | 1,000m |
歴史 | |
設計年 | 1970年代 |
ブルパップ方式を採用しており、二脚が銃身の上のフレームに繋がって銃身をぶら下げる構造になっているため、独特のシルエットを持っている。銃身は狙撃銃に採用例が多いフリーフロート式(根本だけで支える片持ち式)ではなく、前後をレシーバーとフレームに固定されている。
一般的に自動式の狙撃銃は精度が劣るとされるが、WA2000はボルトアクション方式の狙撃銃並の命中精度をもち、H&K社のPSG1と同様に高性能な狙撃銃として知られている。
前期型と後期型があり、後者は様々な小改良を受けている。外観上の最も大きな差異はフラッシュハイダーで、前期型が円筒状であるのに対し、後期型はより細身の鳥かご形状となっている。
1972年9月5日に起きた、ミュンヘンオリンピックに参加していたイスラエル選手がテロリストに襲撃された「ミュンヘンオリンピック事件」にて、西ドイツ当局が犯人の狙撃に失敗。その結果、人質が全員死亡という事態を招いてしまった(詳細はミュンヘンオリンピック事件を参照)。このような事態の再発を防ぐために、当局は高精度なオートマチック式狙撃銃を求め、それに応える形でWA2000は開発された。
しかし、高精度な部品のみを使っているため、当時の価格で1丁約7,000ドルと、あまりにも高価になってしまった上、本体だけで7kgの重さがあることから、結局正式採用にはいたらなかった(採用されたのは似たコンセプトのH&K PSG1。ただし、PSG1も本銃と同じく価格が約7,000ドルとされ、重量も8,100gと本銃より重い)。そのためか、高性能にもかかわらず注目されることが少なく、1985年-1989年までしか製造されなかった。製造数は一説によれば176丁といわれているが、正確なところは不明である。また、これ以降ワルサー社は自社設計の軍・警察向けライフルを製造していない(M4とM16のライセンス生産は継続)。
SG2000は、アイアンウッドデザイン社が製造したWA2000そっくりの外装キットである。この外装キットは、スターム・ルガー社のルガー10/22専用キットである。
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