Sketchfab

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Sketchfabとは3DVRARコンテンツを公開、共有、売買するためのプラットフォームである。3Dモデルをウェブ上で表示することやモバイルブラウザデスクトップブラウザバーチャル・リアリティヘッドセットで閲覧ができるWebGLWebVRを基にしたビューアを提供している。

概要 URL, 言語 ...
Sketchfab
URL sketchfab.com
言語 英語
タイプ 3Dモデルプラットフォーム
営利性 商用
登録 無料 (任意)
ユーザー数 2,000,000
開始
  • 2011年3月10日 (初期型)
  • 2012年 (現行型)
現在の状態 現行
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運営企業は今日、パリニューヨーク市を拠点においていて、Spring 2013 TechStars英語版 New York Cityスタートアップアクセラレータープログラムに参加し[1]、2013年12月に200万ドル、2015年6月に700万ドルを調達した。

2021年7月21日に同サービスはEpic Games社の傘下となった。

サービス

主要商品は3DとVRモデルビューアであり、マウスやタッチ操作もしくはバーチャル・リアリティ内でモデルの周囲や3Dシーン内を自由に動くことができる。静的な3Dモデルに加えて、3Dアニメーションを再生したり操作したりすることもできる。また、バーチャル・リアリティヘッドセットで閲覧することができるモデルを作成するバーチャル・リアリティモードにすることも可能である。

3DビューアはSketchfabのウェブサイトモバイルアプリケーション[2][3]で使用するが、Facebook[4][5]Twitter[6]Wordpress英語版[7]といった外部サイトで組み込むこともできる。

また、オンラインやモバイルコミュニティ・ポータルも設けていて、ユーザーが作成した3Dモデルを閲覧したり、評価したり、ダウンロードもしくは購入することができる[8]。またバーチャル・リアリティ内で閲覧することもできる[9]

ユーザーはプロフィールページを作成することができ、プレミアムユーザーは非公開でモデルをカスタマイズしたり共有することができる[10]。並びにユーザーは作成した3Dモデルのファイルをクリエイティブ・コモンズ・ライセンス下でダウンロードできるようにするか[8]、Sketchfabストアで販売することができる[11][12]。販売もしくはダウンロードできるコンテンツと共にSketchfabは一部モデルと3D印刷との両立で成立した3D印刷市場英語版のような3Dモデル市場に位置づけられている。

選んだSketchfabのモデルはGoogle Cardboard[13][14]Samsung Gear VR[15]HTC Vive[16]Oculus Rift[17]といったVRヘッドセットに対応したネイティブアプリケーションで使用することができる。

iOSのARKit API[18]AndroidのARCore[19]で仮想現実内の3Dモデルをモバイルアプリケーションで閲覧することができる。

3DモデルはSketchfabのウェブサイトに直接的にアップロードしたり3DCGソフトウェアプラグインを使うか[20](例としてAutodesk 3ds Max[21]SketchUp[22])、ネイティブ対応ソフト(Blender[23][24][25]Adobe Photoshop[26])でアップロードすることもできる。

2018年3月、開発者がSketchfabのライブラリにあるクリエイティブ・コモンズライセンスの3Dモデルを検索してダウンロードすることができる「ダウンロードAPI」がお披露目された[27]

技術

Sketchfabは全てのメジャーなブラウザで3Dをウェブページ上に表示するためにWebGL JavaScriptを使用していて、サードパーティプラグインを使用しない。

また、対応しているVRヘッドセットのビューアのバーチャル・リアリティモードを提供するためのWebVR JavaScript APIも実装している[28][29][30]

3DビューアはオープンソースのOSG.JS英語版 JavaScriptライブラリを使用していて[31]、Sketchfabの従業員がライブラリの開発と維持を行っている[32]レンダリングは従来のリアルタイムレンダリング英語版物理ベースレンダリング英語版を使っている[33][34]

企業

要約
視点

初期のSketchfabは2011年初めに起業家で3D開発者のセドリック・ピンソンがShowWebGLというドメインネームで開始した[35][36]2012年初めアルバン・デノイエルが参加し、2012年3月にSketchfabとして再スタートした[37]。同年9月にピエール=アントイネ・パセットがCPOとして参加した。

成長

ユーザー数

さらに見る 日付, ユーザー数 (自社発表) ...
日付 ユーザー数 (自社発表)
2013年8月 50,000[38]
2013年12月 100,000[39]
2016年1月 300,000[40]
2016年7月 500,000[41]
2017年3月 800,000[42]
2017年7月 1,000,000[43]
2018年3月 1,500,000[44]
2018年11月 2,000,000[45]
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3Dモデル数

さらに見る 日付, 3Dモデル数 (自社発表) ...
日付 3Dモデル数 (自社発表)
2014年4月 100,000[46]
2014年11月 200,000[8]
2016年1月 500,000[40]
2016年5月 750,000[47]
2016年7月 900,000[41]
2016年9月 1,000,000[48]
2017年2月 1,320,000[49]
2017年11月 2,000,000[50]
2018年3月 2,500,000[44]
2018年7月 3,000,000[51]
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スタートアップアクセラレーター

スタートアップは2012年6月に行われたフランスのスタートアップアクセラレーターであるLe Campingの第3バッチの一環だった[52]。後に同年に渡って行われたMozillaのWebFWDアクセラレータープログラムに選出された[53]。翌年、Spring 2013 TechStars class in New York Cityに選出された[1]

資金調達

2013年2月、エンジェルラウンドで37万ユーロを調達した[54][55]、1年足らずの同年12月、バルデントン・キャピタル英語版パーテック・ベンチャーズ英語版、デヴィッド・コヘン、再度参加したエンジェル投資家から200万ドルを調達した[56][57][58]。2015年6月、ファーストマーク・キャピタル英語版主導のシリーズAで700万ドルを調達した[59][60][61]。2018年12月、Oculus VRの初代CEOで共同設立者のブレンダン・イリベ英語版がSketchfabに投資した[62]

受賞

  • Top 8 at Pioneers Festival 2012[63]
  • Best “Lightweight” Startup, the Europas Awards 2013[64]

関連項目

脚注

外部リンク

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