RUN (アルバム)
B'zのアルバム ウィキペディアから
『RUN』(ラン)は、日本の音楽ユニット・B'zの6作目のオリジナル・アルバム。1992年10月28日にBMGルームスより発売。
概要
前作『IN THE LIFE』から約11か月ぶりのリリース。
初回盤はCDケースの成形色が黒色で、B'zの5枚綴りのフォトカード、フォトカードとCDケースを入れる紙製のスリーブケースが付属しており、レーベル面はメッキゴールド塗装となっているが、裏ジャケットが入っていない。通常盤は普通の透明のCDケースでレーベル面はメッキシルバー仕様である[3]。通常盤はレーベル違いでディスクトレイの成形色が2色存在し、BMGルームス盤がライトブラックで、ルームスレコーズ盤がホワイトである。「B'z」のロゴマークは前作『IN THE LIFE』同様、シングル『ALONE』から使用されたもの。オリジナルアルバムでこのロゴが使用されたのは本作と『IN THE LIFE』のみとなっている。
本作で現在までのB'zの王道的作風である「ハードロック」に初めて挑戦し、松本曰く「「ALONE」のようなメジャー系のバラードをやる気がなかった」という意図から明るい調子のバラードは収録されておらず[4]、「ハードロック」をテーマにしたため「BLOWIN'」も収録されなかった。アレンジはオーケストラ・ヒットを多くの曲で使用している。
本作は1992年11月9日付のオリコンアルバムチャートにて最高位1位を獲得、売り上げ枚数は同年11月23日付で155.0万枚となった[5]。初動で119万枚を売り上げ、『IN THE LIFE』が達成した当時の最大初動枚数(104万枚)の記録を自ら塗り替えた。2006年5月時点で売り上げ枚数は219万6,660枚を記録[1]。
収録曲
楽曲解説
- THE GAMBLER
- ZERO
- 11thシングルで、本作の先行シングル。
- 本作の制作過程で最初に出来た楽曲[7]。
- 紅い陽炎
- 歌詞のテーマは不倫。
- RUN
- 表題曲で、バンドメンバーやスタッフなどチームをテーマにしている[4]。
- 2005年に、稲葉の地元である岡山県で開催された第60回国民体育大会のテーマソングに使用された[8]。
- ファンからの人気が高く、ベスト・アルバム『B'z The Best "Treasure"』(1998年)と『B'z The Best "ULTRA Treasure"』(2008年)の収録曲を決める際のファン投票では共に12位となり収録された[9][10]。また、『The Complete B'z』にはボーナス・トラックとしてライブ音源が収録されていた。
- 『B'z The Best "Treasure"』には再録した「RUN -1998 style-」が収録されている。このバージョンは、1998年に日産「アベニール」CMソングに使用された[11]。
- ライブではアンコールや最終曲として披露されることが多く、アウトロが追加されることが多い。
- Out Of Control
- 歌詞には社会風刺が含まれており、稲葉曰く「長髪のお兄ちゃんのボヤキ」だという[4]。
- アルバムツアー以降長らく演奏されていなかったが、2007年に行われた『B'z SHOWCASE 2007 -19-』、『B'z SHOWCASE 2007 -B'z In Your Town-』で約14年ぶりに演奏され、翌年の『B'z LIVE-GYM 2008 "ACTION"』(ホール公演)でも演奏された。
- NATIVE DANCE
- MR. ROLLING THUNDER
- さよならなんかは言わせない
- 月光
- 稲葉は作詞のアイデアが出ず苦戦していたが、ギターソロからインスピレーションを受けて「月光」と名付けられた[16]。
- バラード・ベスト・アルバム『The Ballads 〜Love & B'z〜』にも収録され、ベスト・アルバム『B'z The Best "ULTRA Treasure"』のファン投票では19位にランクインして収録された[10]。
- ライブでは『B'z LIVE-GYM Pleasure '93 "JAP THE RIPPER』以降長らく演奏されていなかったが、『B'z LIVE-GYM The Final Pleasure "IT'S SHOWTIME!!"』のツアー前に行われた「Final Pleasureで聴きたい1曲」の投票で2位となり、渚園公演で約10年ぶりに演奏された。その後も『B'z LIVE-GYM Pleasure 2013 -ENDLESS SUMMER-』(ホール公演)、『B'z LIVE-GYM Pleasure 2018 -HINOTORI-』で演奏された。
- Baby, you're my home
- 本作唯一のアンプラグドナンバー。手拍子、アコースティック・ギター、男性コーラス群やブルースハープの伴奏が独特の雰囲気を出している。間奏、エンディングでのブルースハープは加藤友彦。
- アルバムツアー以降長らく演奏されていなかったが、2015年に行われた『B'z LIVE-GYM 2015 -EPIC NIGHT-』(ホール・アリーナ公演)で約22年ぶりに演奏され、2020年に行われた無観客配信ライブ『B'z SHOWCASE 2020 -5 ERAS 8820-』のDay1でも演奏された[17][18]。
- ZERO (LIVE ver.)
- 台湾盤、香港盤にのみ収録されているボーナストラック。音源は過去の映像作品のもの。
- RUN (LIVE ver.)
- 台湾盤、香港盤にのみ収録されているボーナストラック。音源は過去の映像作品のもの。
タイアップ
シングル曲については各作品の項目を参照
- 『第60回国民体育大会・晴れの国おかやま国体』イメージソング(#4)
- 『第5回全国障害者スポーツ大会・輝いて!おかやま大会』イメージソング(#4)
参加ミュージシャン
ライブ映像作品
シングル曲については各作品の項目を参照
RUN
- LIVE RIPPER
- once upon a time in 横浜 〜B'z LIVE GYM'99 "Brotherhood"〜
- Typhoon No.15 〜B'z LIVE-GYM The Final Pleasure "IT'S SHOWTIME!!" in 渚園〜
- B'z LIVE-GYM 2006 "MONSTER'S GARAGE"
- B'z LIVE in なんば
- B'z LIVE-GYM Hidden Pleasure 〜Typhoon No.20〜
- B'z LIVE-GYM Pleasure 2008 -GLORY DAYS-
- B'z LIVE in なんば 2006 & B'z SHOWCASE 2007 -19- at Zepp Tokyo
- B'z LIVE-GYM Pleasure 2013 ENDLESS SUMMER -XXV BEST-
- B'z LIVE-GYM Pleasure 2018 -HINOTORI-
- B'z SHOWCASE 2020 -5 ERAS 8820- Day1〜5
- B'z LIVE-GYM Pleasure 2023 -STARS-
Out Of Control
NATIVE DANCE
- LIVE RIPPER
- B'z LIVE-GYM Pleasure 2008 -GLORY DAYS-
- B'z LIVE-GYM Pleasure 2013 ENDLESS SUMMER -XXV BEST-
- B'z LIVE-GYM Pleasure 2023 -STARS-
さよならなんかは言わせない
- LIVE RIPPER(DVD盤のみ収録)
- B'z LIVE-GYM 2001 -ELEVEN-
- B'z LIVE-GYM Pleasure 2013 ENDLESS SUMMER -XXV BEST-
月光
- LIVE RIPPER
- Typhoon No.15 〜B'z LIVE-GYM The Final Pleasure "IT'S SHOWTIME!!" in 渚園〜
- B'z LIVE-GYM Pleasure 2013 ENDLESS SUMMER -XXV BEST-[注釈 6]
- B'z LIVE-GYM Pleasure 2018 -HINOTORI-
Baby, you're my home
脚注
参考文献
外部リンク
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