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Master of Epic -The ResonanceAge Universe-(マスター・オブ・エピック -ザ・レゾナンスエイジ・ユニバース-、略称MoE)は、2005年4月1日にハドソンより正式スタートしたオンラインゲーム。
ハドソン→ゴンゾロッソオンライン(→ゴンゾロッソ→ロッソインデックス)→ウィローエンターテイメント→株式会社MOEと運営権移譲を経て、現在に至る。
株式会社ハドソンは2012年にコナミデジタルエンタテインメント (KDE) に吸収合併され、現在ではKDE及びMOEが著作権を保有している。
Master of Epicはその前身である「ResonanceAge」を元に作られており、今でもサーバー内のその節々でその名残をみることができる。ResonanceAge αテスト時はレベル制を採用していたが、クラスとスキル制を組み合わせたシップブレンドを採用したResonanceAge βテストを経て、現在の完全スキル制へと移行した。 また、2007年1月7日~2007年3月25日にわたって地上波でアニメ化された。
プレイヤーが「ダイアロス島」に流れ着くところから冒険は始まる。ダイアロス島は周囲を巨大な竜巻に囲まれ、何人たりとも外界へと出ることのできない辺境の島であり、ここが冒険の舞台となる。
ちなみに、プレイヤーは上記に違わずに船が竜巻で沈没、死んだ状態で流れ着いており、「モラ族」の秘術によって時代の流れを変えるために生き返ることとなる。
プレイヤーはニューター、コグニート、エルモニー、パンデモスの4種族、男女の2性別から選択可能。 性別に能力差はないが、性別毎の専用装備がいくつか存在する。 種族によって基本能力が異なるが、種族による能力の差は他のゲームほど顕著に現れるものではなく、どの種族を選んでも特に問題はない。なお、種族と性別はゲーム内で変更が可能。 キャラクターデザインは渡辺とおるが手がけている。
この他種族ではないが、各地で盗賊、海賊、山賊、蛮族等が徒党を組んでいる。
ゲームの舞台となるダイアロス島には5つの時代+αがあり、それぞれの時代ごとにゲームの目的が大きく異なる。
ダイアロス島には複数の勢力が存在し、「ノア・ストーン」と呼ばれる秘石をめぐって対立している。また異種族が生活している地域もあり、異種族と友好を結べた場合には店等の施設を利用できる。
ヌブール村、城下町ビスク、ネオク山、ムトゥーム地下墓地(と最初は自力で辿り着く必要のあるサスール)の間は「古代モラ族」の造り上げた「アルター」と呼ばれる転送施設で一瞬にして移動が可能。使用はモラ族に認められた(総ての)PCのみの特権であり、モラ族以外のNPCは基本的に使用不可能。ゆえに各勢力が敵対勢力への奇襲等に使うことはできない。またWar AgeではPCもWar Age入り口であるヌブール村と所属国家(と中立のタルサロッサパレス)にしか移動できない。Ageの移動もこれで行うが、一部のAgeへは別の場所に点在する専用のアルターを使う必要がある。
冒頭で前述したように、開始当初の2005年4月1日から同年12月31日までは月額課金を行っていたが、2006年1月1日よりゴンゾロッソオンラインが運営に加わってからは同年5月16日に基本的なプレイ料金においては無料のアイテム課金制へと移行している。
以下の3つのサーバが存在する。PCのサーバ移動は不可能。その代わりに合計4キャラまで(同一サーバには2キャラまで)作ることができ、一部を除きアイテムの受け渡しが可能だが、現金(ゲームマネー)は不可能。もちろんアイテム課金用のポイント(現実世界の現金で購入)は全キャラ共有である。
本作品では、レベル制やクラス制ではなく、『ウルティマオンライン』などに採用されている個々に設定されている行動により成長していくシステムであるスキル制が導入されている。
これにより、レベル制などでは主に戦闘などの行為でしか経験値を積む事ができないのに対し、スキル制においてはその行動ごとに成長要素が発生するため、レベル制よりも比較的自由な行動が可能である。また、クラス制とは異なり、キャラクターの特徴づけをプレイヤー自身で行うことができる。なお各スキルの最大値は100。また普通は能力値としてスキルとは別扱いの【筋力】等もスキルとして扱う。
しかし、スキルの合計値には上限(850)があるため、万能なキャラクターを作成することは不可能であり、プレイヤーが相互に協力する意味をなくすということはない。また上記の通り、能力値もスキル扱いのため武器スキル等を取り過ぎるとHPやMP等、基礎能力が低くなる。合計の上限値に達した場合には、いずれかのスキルを下げることにより別のスキルを上昇させることが可能であり、そのためキャラクターを消去せずに能力値を変更するなどのことができる。
武器や魔法、特殊行動のスキルを上げると、それに対応した「テクニック」を使うことが可能となる。実際はスキルが足りなくても「ノアピース」(魔法)や「秘伝書」(魔法以外)を使って覚えることが可能ではあるが発動は難しい。逆にスキルが上がってもアイテム無しで覚えることはできない。また複数のスキルを要求するテクニックも存在する。なお覚えられる数には上限が在るため、忘れることも可能。後述の「マスタリー」も数に入る。
それだけだと他作品と変わらないが、本作品の特徴的な点として、会話、移動、休憩、買い物以外の総てがテクニック扱いであり、通常攻撃や盾による防御、アイテムのトレード(NPC相手は例外)も含まれる。後述の#操作性の項も参照されたい。
本作品はクラス制では無いが、スキルを上げると「シップ」と呼ばれる職業を名乗ることとなる(例:【刀剣】30で「剣士」、60で「セイバー」、90で「ブレードマスター」)。さらに「シップ装備(職業専用装備)」を入手可能となる。シップ装備はシップに合わせて進化する、壊れないと言う利点が在るが、一部を除いて同スキル帯の一般の品より低性能であり、シップに合わせて退化し、シップを失う(スキル30を切る)と装備が不可能となる。
また、決められた組み合わせの複数のスキルを取ることにより「複合シップ」を名乗ることができる。複合シップになると「究極奥義の書」で覚えた「マスタリー」と呼ばれる追加能力が効果を発揮する様になる。複合シップ装備も存在する。単独、複合あわせて実際名乗るのは優先度の高い物のみだが、スキルさえ満たせば総てのシップ装備とマスタリーを得ることができる。以下に複合シップの一部を表す。三つ並んでいるのは必要スキル値40、70、90の順であり(複合は単独より高いスキルを要求する)、条件となる総てのスキルがその値以上の必要が有る。なおシップが2次,3次となると複合シップ装備も進化するが、マスタリーの効果は変化しないため、マスタリー目的なら1次だけを取ると言う考えもある。
本作品におけるギルドは本来の意味の職能組合であり、他のMMOで言うプレイヤー組織である所のギルドとは違う(本作品でそれは「フェローシップ」と呼ぶ)。ギルドの役割は職業支援のため、クエストと報酬(シップ装備等も含む)を与えることである。ギルド内の地位を上げるとクエストの種類も増える。ギルドの掛け持ちはできないが、脱退しても再加入時に新人扱いされる以上の罰則も無く、ギルドが規定するスキルが高ければ再出世も早いため、その時必要なアイテムを求めて、または不要アイテムをクエストアイテムとして高く換金してくれるギルドを求めて渡り歩く者も多い。Present Ageにのみ存在し、休戦中ゆえかギルドクエストに敵対勢力からの依頼も存在する。
一般的なMMORPGとは異なり、生産にもルーレットを目押しで止めると言う、アクション性を取り入れている。複合シップのマスタリーにある成功率の上昇とは「成功のマス目が増える」「ルーレットの動きが遅くなる」「ルーレット停止時に針が滑らなくなる」のいずれか一つである。ただし複数のマスタリーや装備の追加能力、テクニックやレランBuff等を使うことにより、一部を除き重複が可能。
工具のシップ装備は進化するごとに滑りを減らして高品質のマス目を増やすが、引き換えにルーレットの速度を上昇させて通常成功のマス目を減らす(高品質マス目を加えた合計でも少なくなる)。他にも偏った能力の工具も在り(成功マスが総て高品質だが滑りが半周以上なため目押し不可能と言う極端な物も)、作りたい物によって使い分ける者も居る(高難度でも品質を問わないアイテムなら、シップ装備ではなく初心者用工具を使う)。作業服等、工具以外の生産用装備はボーナスのみでペナルティは存在しない。
武器や防具などの各アイテムには耐久値が設定されており、一定回数以上使用すると壊れる(消滅する)ようになっている。そのため1つのアイテムが永続的に使用されることはなく、経済が循環するようなシステムなっている。高品質品を除き耐久値低下で性能の低下も起こる。シップ装備や課金アイテムの一部などに例外もあるが、壊れないアイテムは一部を除き壊れるアイテムより性能が低い事でバランスを保っている。また壊れないアイテムでも耐久値が低下する(1より下がらないため壊れない)うえ、通常品質扱いであるため、性能低下も起きる。修理することにより耐久値と性能が回復するが、壊れないアイテムで無ければ最大耐久値が低下するため、修理にも限界が在る。
ダイアロスには様々な勢力や種族が存在するが、勢力や種族によってプレイヤーとの関係は異なる。友好関係にあれば攻撃されることはなく、会話や取引が可能なこともあるが、敵対関係にあれば見つかり次第襲われてしまう。 また、友好関係は固定ではなく、プレーヤーの行動によって友好的になることもあれば、敵対的になることもある。拠点となるビスクやエルガディン、マブ教徒も例外でなく、警備兵を襲い続ける事により警備兵に襲われる様になるのはもちろん、同勢力の店も使用不可能となる。ただし警備兵以外のNPCは襲えない。Present Ageでは様々な勢力との友好があるが、War Ageではビスクとエルガディンの二種類しかなく所属国家で決まってしまうため、中立プレイヤーにしか意味は無い。それも警備兵に襲われなくなるだけであり、軍所属のPCに襲われたからと返り討ちにしても友好が低下する。他の時代には友好ルールが存在しない。
加護の変動はあるが、効果は2008年4月現在友好の増減に影響するのみである。
本作品ではペットを飼うことが可能。ペットは主に戦闘用だが、生産に役立つペットも少数ながら居る。ペットの成長はレベル制(ペットよりレベルの低い相手からは経験値が入らない)のため、生産用の脆弱なペットも戦闘でしかレベルを上げられない。最大3匹まで連れて歩ける。
例外として、【取引】で作る看板や、集団瞬間移動用【神秘魔法】の「リコール アルター」で呼び出す擬似アルター、【銃器】で設置する砲台もペット扱いのため数とレベルの制限を受ける。つまりペットを3匹連れ歩いている状態でリコール アルター等は使えない。ただし、War Ageでは砲台に制限は無い。代わりに砲台の攻撃による爆風は設置者を含め味方を巻き込むこむ。
一般的にMMORPGでは死亡時にアイテムやスキルを失うなどと言った「デスペナルティ」と呼ばれる罰則が発生するが、このゲームにおいては各Ageごとに若干異なるペナルティが科される。
このゲームにおける操作系は、自動戦闘を主体とした一般的なMMORPGよりもFPSに近く、キーコンフィグのカスタマイズの幅も広い。
またほぼ全ての行動に待機時間が存在することにより、相手の行動を見た後にそれに対峙した対応をすることも可能となっている。 (例:盾をただ装備しただけでは防御力上昇量は少なく、盾を使うテクニックを敵の攻撃にあわせて発動することで受けるダメージを劇的に減少させたり、追加効果を得たりする。テクニックはスキル上昇と共に増えるため、単位時間内での盾の使用回数も増やせる。逆に盾のテクニックを使用中の相手のみ気絶させるテクニックも近接武器総てに存在する)
だが、そのことにより他のMMORPGよりも操作が難しくなってしまい、初心者がとっつきにくい点にもなってしまっている。
ハドソンが運営をしていた時期では、3種類のGMを配置していた。監視や不正行為者の処罰を主業務とする「Inspector(インスペクター)」、サポートを主業務とする「Saver(セイヴァー)」、イベントの運営を主業務とする「Amuse(アミューズ)」である。
アミューズはトラブル対応を行う通常のGMと異なり、積極的にプレイヤーの前に姿を現しプレイヤーとのコミュニケーションをとりながらミニイベントを行っていた。アミューズの登場はゲリラ的に行われ、アミューズに遭遇することも一つの楽しみとなっていた。
しかし、2006年の移譲早々、トラブル申告などのGMコールを廃止するなど、ゴンゾロッソオンラインの運営に疑問が付きまとう。また、ゴンゾロッソオンラインによる運営に移行してから、しばらくの間はアミューズGMの出現も無くなり、それによる突発的なイベントも無くなっていた。
2006年4月ごろから、ハドソン体制時より頻度は減ってはいるものの、Event(旧Amuse)、Support(旧Inspector及びSaver)という同系のGMが配置された。EventGMはかつてのAmuseGM同様、突発的にゲリラ的に現れてイベントを行う者の他、定期的に行われるイベントであるダイアロスバザールに司会進行として現れる者や、ユーザーイベントに便乗して現れる者もいる。また、メールマガジンの記者がGMとして現れることもある。
アニメ放映時、クローバーとのコラボ企画「モエクロ」が行われていた時期は、クローバーがGM等になり参加する公式イベントも時折開催されていた。
事件の推移は以下の通り。
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