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MG08重機関銃(MG08じゅうきかんじゅう、Maschinengewehr 08)は、ハイラム・マキシムが1884年に設計したマキシム機関銃を基に設計された第一次世界大戦時のドイツ軍の標準的機関銃である。
MG08は、1908年にドイツ帝国陸軍に制式採用された。銃身を4リットルの冷却水が入る冷却水入れで筒状に覆うなど、基本形状はマキシム機関銃とほぼ同一であり、250連発の布製ベルトにつなげた弾丸を500発/分の速度で連射する性能を有していた。前脚を後方へ折りたたむと銃架が橇状になり、伏せた銃手が銃を載せたまま引きずることで、敵前での移動に用いることができた。反対に前方へ向けると持ち手として利用でき、銃架を前後二名で持ち運ぶことができた。銃架には工具類、予備の銃身一本や閉鎖機構二式を装着・収納できた。[1]。
DWM(ドイツ武器弾薬製造会社)のほかにもベルリンシュパンダウ区のシュパンダウ造兵廠でも製造されたため、シュパンダウ機関銃とも呼ばれる。
この機関銃は、第一次世界大戦中に様々な派生型が登場したことでも知られている。
第一次世界大戦においては、地上部隊の主力機関銃であると共に戦闘機用の機関銃としても幅広く使われていた。
第二次世界大戦が勃発したころにはドイツ国防軍の主力機関銃の地位はMG34汎用機関銃に取って代わられていたが、MG34の生産と供給が需要に追いつかなかったために一時的に二線級部隊に配備されたケースも見られる。そして、生産性を向上させたMG42の登場と量産化により1942年には陸軍からはいったん退役した。しかし、その後も武装親衛隊の一部では使用が続いており、兵器不足が深刻化した大戦末期には陸軍も再び倉庫から引っ張り出し、一部の国民擲弾兵師団に配備、末期の戦場で使用された。
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