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弾帯(だんたい)は、以下の意味で用いられる[1]。
横一列に並べた銃弾を布や金属製のベルトでつなげたものである(Ammunition belt)。銃弾をベルト状とし、携帯運搬する場合にも使われた。リンクベルトやベルトリンク、あるいはリンクとも呼ぶ[4]。
弾倉式に比べると装弾数を大幅に増やせるが、一列に長く延びるので携帯性に劣る傾向がある。このため、機関銃の中でも重機関銃や汎用機関銃のようなあまり移動が行われない銃器で多用される。また、弾帯をそのまま地面などに付けて銃を撃つと弾帯が何かに引っ掛かったり泥や異物がこびりつく可能性があるため、大抵は銃の横ないしは下に弾帯ごと弾丸を収納する金属製の弾薬箱か布製のバッグ、あるいはドラム式マガジンを取り付けて運用する。
第二次大戦中には、アメリカ、イギリス、ソ連の地上用重機関銃で布製弾帯、ドイツで金属製非分離式弾帯が、戦後の地上戦用の機関銃では、アメリカを中心とする西側陣営では金属製分離式弾帯、ソ連・ロシアを中心とする東側陣営では金属製非分離式弾帯がそれぞれ主流となっている。この内、現在の東側陣営で主流である金属製非分離式弾帯は、東側陣営でライフル弾や軽機関銃弾として広く利用されている、リムとテーパーの大きい7.62x54mmR弾との相性が悪いという問題点を有しているが[7]、重機関銃弾として利用されている12.7x108mm弾や14.5x114mm弾はこうした問題の無いリムレス弾であるため、当面は変わることなく利用され続けると思われる[誰によって?]。
銃弾を収納して身に着ける帯(Bandolier)のほか、弾嚢や水筒、円匙といった各種個人装備を身体に固定する際に使用するベルト(Belt, Individual Equipment, いわゆるピストルベルト)も弾帯と呼ばれる[8][9]。前者(Bandolier)は単独で用いられるほか、兵士が定数分の弾薬を弾嚢などで身に付けつつ、定数外の予備弾薬を携行するために弾帯を使う場合もある。
砲弾の側面にある帯状部分も弾帯と呼ばれる(Driving band)[4]。銅などの柔らかな金属で作られた帯状部分が砲身内面のライフリング(施条)の一部に食い込み、弾が砲身内を前進することによって弾体に飛翔軸を中心とする回転を与える。砲弾の飛翔経路に強く影響する砲弾の空中での姿勢は、この飛翔軸周りの回転によるジャイロ効果である程度保たれ、さらに空中の弾体は特定方向に横転することなく歳差運動を起こすことで空気から受ける抵抗が360度全方向で平準化される効果も得られる。これらの効果によって命中精度が向上する。
榴弾のような多くの砲弾は、硬度の高い鋼鉄製の弾殻からできているため、弾帯はそういった弾と砲身との隙間を塞いで発射ガスが前方に漏れるのを防ぎながら、できるだけ砲身の磨耗や摩擦抵抗を少なくする機能も果たしている。ただし、それほど完全に砲身に密着する訳ではなく多少の漏れは許容され、隙間を元々持つライフリングではそれが顕著である。また、ライフリングを持たない滑腔砲用の高速運動エネルギー砲弾でも、サボと呼ばれる分割式装弾筒の固縛を兼ねた樹脂製のリングによって、発射ガスの漏洩を防ぐ弾帯としての機能を果たしている(APFSDSを参照)。
弾帯はおおむね砲弾の後半部、または後端部に付いている。
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