『M&W』(エム・アンド・ダブリュー)は、シドの通算8枚目、メジャー3枚目のオリジナルアルバム。2012年8月1日にキューンミュージックから発売された。
概要 シド の スタジオ・アルバム, リリース ...
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前作『dead stock』から1年半弱でのリリース。シングル4作を含む全11曲を収録。
CDとDVD2枚組の初回限定盤A,BとCD1枚のみの通常盤の3タイプでのリリース。初回盤Aは三方背ボックス・デジパック仕様で豪華32Pブックレット付き[1]。3タイプ共に5年ぶりに行われる握手会の参加券が封入。名古屋、大阪、福岡、東京、仙台の5都市で行われた[2]。初回盤A,Bにはそれぞれツアー密着映像の視聴アクセスコードが記載されたチラシが封入されており、両タイプ購入者限定で1回だけ視聴することができる[3]。またタワーレコードやHMVなど特定の店舗での予約・購入者に、先着でメンバーソロポスターがランダムでプレゼントされる[4]。
シドのアルバムとしては初めて、全ての曲の歌詞に「男と女」というテーマの統一がなされており、アルバムタイトルのM&Wも「Man & Woman」の略である。シドの楽曲製作の流れ上、歌詞の作成は最後に来るため、マオ以外のメンバーは「そういう意識の下では作成していない」と語っているが、事実上のコンセプトアルバムとなっている。
前アルバムとほぼ同様に、「1時間以上のアルバムは聴いてても魅力を感じない」と語る明希の要望で45分程度のアルバムとなっている。(前作『dead stock』の際は"トータルを45分以上にしたくない"と語っていた)
メンバーがそれぞれ「今まで以上に新しい試みを入れた」と語り、特にマオの「あえてビブラートを入れない歌い方」、明希の「スラップを活かした曲」、ゆうやの「コンプ・サウンドでの収録」は、各メンバーが雑誌インタビューで語る今アルバムの大きな特徴となっている。
今作の発売は8月であるが、オリコンチャートの集計期間上7月度にランクインしている。
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CD全作詞: マオ。 |
# | タイトル | 作詞 | 作曲 | 時間 |
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1. | 「コナゴナ」 | マオ | Shinji | |
2. | 「ゴーストアパートメント」 | マオ | 御恵明希 | |
3. | 「冬のベンチ」 | マオ | ゆうや | |
4. | 「糸」 | マオ | 御恵明希 | |
5. | 「Café de Bossa」 | マオ | ゆうや | |
6. | 「S」 | マオ | 御恵明希 | |
7. | 「MOM」 | マオ | Shinji | |
8. | 「いつか」 | マオ | Shinji | |
9. | 「ドレスコード」 | マオ | 御恵明希 | |
10. | 「gossip!!」 | マオ | 御恵明希 | |
11. | 「残り香」 | マオ | ゆうや | |
合計時間: | |
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初回限定盤A
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DVD# | タイトル | 作詞 | 作曲・編曲 |
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1. | 「TOUR 2012『M&W』preview ライブ映像 Ver.A」 | | |
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初回限定盤B
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DVD# | タイトル | 作詞 | 作曲・編曲 |
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1. | 「TOUR 2012『M&W』preview ライブ映像 Ver.B」 | | |
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楽曲解説
- コナゴナ
- 使いたいコード(メジャー7thなど)からメロディを膨らませて創った曲。
- バンドサウンド以外は一切入っていない。バンドサウンド重視傾向のShinjiとしては「今やりたいことを最も体現してる曲」。
- レコーディングでゆうやが嵌り込んでしまい、最多の1曲で12テイクを実施した。
- ゴーストアパートメント
- 明希曰く「サウンド的には、きれいなまとまりよりも、むしろ猥雑な感じ」。
- マオが「やるなら多い方がいいかと思って」と語るほど多量に巻き舌を用いて歌っている。
- 冬のベンチ
- 18thシングル。
- マオが詞を付けるまでは季節モノではなかったらしく、作曲者のゆうやに至っては「季節感なんて考えてもいなかった」。最終的にアレンジ・歌詞・リリース時期で"冬感"が固まった作品。
- 糸
- 「久々に会心の出来」「今までの曲の中でベスト3に入る」と明希が語る作品。作曲開始時には何も構えずに創り始めた。
- 「起承転結がハッキリしてる」と明希が語り、マオも「全体的に滑らかにじゃなく、サビに重さを置いた」と語っている。
- Café de Bossa
- 「盛り上がる曲」というよりは「笑顔になれるような曲」という考えの下で製作した曲。
- イントロのボサノバ調のギターサウンドは、Shinjiがウォーミングアップとして弾いていたのをゆうやが聴き、「それいいね」と急遽差し替えたもの(Shinji曰く、「そこだけ(たまたま弾いていた日の)プリプロで録ったものを採用してる」)。
- S
- 20thシングル。映画「貞子3D」テーマソング。
- インディーズ・メジャーを通して初となる、"シングルA面での激しい曲調"の楽曲。メンバー達ですら「シドがシングルでこんなのを出してきたか!っていう曲」と語る、ここまでの活動において貴重な楽曲である。
- 楽曲的にも、シドではあまり見られない「ギターとベースのユニゾン(的なこと)」を行っている。
- 曲への反響もさることながら、タイアップへの反響も多かったらしく、マオには「貞子ストラップ買いました!」という声まで届いたという。
- MOM
- インディーズ時代からストックされていた曲で、ゆうやが「前々からやりたいと思ってた」と引っ張り出してきた(Shinji本人は「あんまり過去の曲とか引っ張り出したくないんですよね」と語っている)。
- 元はデジタルロック調だったものを、マオが「これをもろソウルな感じでやりたい」と提案。
- いつか
- 17thシングル。TBS系「CDTV」9月度オープニングテーマ。
- 今アルバムのShinji作曲で唯一、プリプロ中にShinji自身の判断でストリングスを盛り込んだ楽曲。
- この曲からPVの監督が変わっている。
- ドレスコード
- 「曲作りのフォーマットを完全に無視した楽曲」「これまでの作曲における"定番の形"みたいなのを取っ払った」と明希が語っている。また、「転調の部分の冒頭のコード進行で煮詰まってしまい、そこに関しては最終的にダーツで決めた」とも。
- 「ひたすらベースを難しくしたかった」らしく、1小節ずつフレーズを考えて創っている。結果、「前後の繋がりを無視したフレーズがムチャクチャ多くて忙しい」曲となった。また、Shinjiも同様に「忙しい曲」と語っている。
- gossip!!
- 「スラップを活かした曲もいいな」と思い、ここまでの作曲で初めてスラップでのリフから創った曲。
- Shinjiが「忙しすぎてライブで演っても周りから"ノリ悪かったね"って言われるほど動けない」と語る。
- 残り香
- 19thシングル。日本テレビ系「スッキリ!!」4月度テーマソング。
- Shinjiが今アルバムに関するインタビューで「ギターが入らなくてもいける曲とかでも"ちょっと待てよ"と」と語っているのはこの曲である。また、Shinji曰く「フレーズ的にハードめ」で、コピープレイヤーには「クリーンもそうですけど、特に歪みのサウンドはまず音作りにこだわってみてください」とも語っている。
- 初回限定盤A:KSCL-2091/2
- 初回限定盤B:KSCL-2093/4
- 通常盤:KSCL-2095