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LST-325 (USS LST-325) は、アメリカ海軍の戦車揚陸艦。LST-1級戦車揚陸艦の1隻。
LST-325 | |
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LST-325 (左)とLST-388、1944年6月のノルマンディー上陸作戦時。 注:スクリューやラダーといった海面下のディティールがよく分かる。40mm単装砲と"Danforth"スタイルの錨が艦尾に付く。 | |
基本情報 | |
建造所 | フィラデルフィア海軍工廠 |
運用者 |
アメリカ海軍 ギリシャ海軍 |
級名 | LST-1級戦車揚陸艦 |
艦歴 | |
起工 | 1942年8月10日 |
進水 | 1942年10月27日 |
就役 | 1943年2月1日 |
退役 | 1946年7月2日 |
除籍 | 1961年9月1日 |
現況 |
1964年から1999年までギリシャ海軍で就役、2000年に売却 その後インディアナ州エバンズビルで博物館船として公開 |
改名 | シロス (1964年-1999年) |
要目 | |
排水量 |
軽荷 :1,625ロングトン (1,651 t) 満載 :4,080ロングトン (4,145 t) (sea-going draft with 1675 ton load) |
長さ | 327 ft 9 in (99.90 m) |
幅 | 50 ft (15 m) |
吃水 |
軽荷 : 船首 2 ft 4 in (0.71 m) 船尾 7 ft 6 in (2.29 m) Sea-going: 船首 8 ft 3 in (2.51 m) 船尾 14 ft 1 in (4.29 m) Landing (with 500 ton load): 船首 3 ft 11 in (1.19 m) 船尾 9 ft 10 in (3.00 m) |
推進 | GM製12-567ディーゼルエンジンx2、シャフトx2、ツインラダー |
速力 | 12ノット (22 km/h; 14 mph) |
航続距離 | 24,000海里 / 9ノット |
乗員 | 将校7名、下士官兵104名 |
兵装 |
連装40mm機関砲 x 2 単装40mm機関砲 x 4 単装20mm機関砲 x 12 |
搭載艇 | LCVP x 2 |
その他 | 従軍星章2個 (WWII) |
USS LST 325 | |
所在地 | インディアナ州エバンズビル 840 LST Drive |
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座標 | 北緯37度58分22秒 西経87度34分50秒 |
NRHP登録番号 | 09000434 |
NRHP指定日 | 2009年6月24日 |
現在インディアナ州エバンズビルに係留、展示されている。このタイプの他の艦船同様に特別な名前はなく記号表示により識別されている[注釈 1] 。
2009年6月24日、アメリカ合衆国国家歴史登録財 (NRHP) に指定され[1]、2009年7月2日、アメリカ合衆国国立公園局の週間リストに登録された[2]。
LST-325は1942年10月27日、ペンシルベニア州フィラデルフィアで進水した。北アフリカ地域でシチリアジェーラとイタリアサレルノへの侵攻に参加。1944年6月6日にはノルマンディー上陸作戦へ参加、オマハ・ビーチに投入された。初めての航海では車両59両、士官31名、下士官兵408名を乗艦させた。フランスからイギリスへ戻る途中で38名の死傷者を下艦させた。続く9ヶ月間でLST-325はヨーロッパの解放を達成するために必要な数千もの人員や物資を運ぶためイギリス海峡を40回以上往復した。1945年3月にアメリカに戻るまでイギリスとフランスの間を物資運搬のために運行し続けた。1946年7月2日、フロリダ州グリーン・コーブ・スプリングスで退役し、大西洋予備部隊のドックに入る。
1951年、海上輸送司令部所属のUSNS T-LST-325として再度就役し、北大西洋開発援助に参加して、カナダとグリーンランドの東海岸沿いに前哨部隊探査基地建設のためラブラドル海、デービス海峡、バフィン湾に入港した。1961年9月1日、海軍船舶登録簿より除籍され、国防予備船隊に係船するため所属を連邦海事局 (MARAD) に変更。
1964年9月1日、無償援助の一環としてギリシャに向かう。1964年から1999年の間、ギリシャ海軍シロス (RHS Syros L-144) として活動。
2000年、退役軍人で構成されるThe USS LST Memorial, Inc.はこの艦船を入手。ギリシャから買い取り、補修してからアメリカへ向けて出航し2001年1月10日アラバマ州モービルへ到着。2003年、ミシシッピ川とオハイオ川を航行。インディアナ州エバンズビルで10日間35,000人以上が内覧した。2005年5月と6月バージニア州アレクサンドリア、マサチューセッツ州バザーズ湾、ボストン、グロスターなどの港を60日間かけて自家発電により航行。ニューヨーク州オリエントとコネチカット州ニューロンドンを結ぶフェリーとして日常的に使われている LST-510 や湾岸の浚渫船のMVコロンビアと同様に、数少ない航行可能な戦車揚陸艦の1つとされている。船員によると継続的にメンテナンスや修復が行なわれ元の形を留めている。2005年10月1日、インディアナ州エバンズビルに常時停泊することとなったが、毎年他の港にも訪れている。
第二次世界大戦中、インディアナ州エバンズビルの川岸に戦車揚陸艦のため45-エーカー (18 ha)の造船所が作られた。最盛期のエバンズビル造船所は従業員19,000人以上がおり、この規模の大型船を週に2隻完成させており、国内で最も大きな戦車揚陸艦造船所となった。エバンズビル造船所で24隻の普通船舶、167隻の戦車揚陸艦、35隻の他の船舶が作られた。現在LST-325はここに常時停泊し、戦車揚陸艦と軍事の記念博物館となっている。
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