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H&K MG4は、H&K社が開発した5.56 mm口径のベルト給弾式軽機関銃(分隊支援火器)である。ドイツとスペインが制式採用しており、ドイツ連邦軍に制式採用される以前には、社内でMG43と呼ばれていた。
H&K MG4 | |
H&K MG4 | |
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種類 | 軽機関銃/分隊支援火器 |
製造国 | ドイツ |
設計・製造 | H&K社 |
年代 | 2000年代 |
仕様 | |
口径 | 5.56 mm |
銃身長 |
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ライフリング | 6条/右回り |
使用弾薬 | 5.56x45mm NATO弾 |
装弾数 | 制限なし(ベルトリンク方式のため、弾帯による) |
作動方式 | ガス圧作動・ロテイティングボルト |
全長 |
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重量 |
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発射速度 | 775 - 885発/分 |
銃口初速 |
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有効射程 |
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歴史 | |
設計年 | 1990年代 |
製造期間 | 2001年 - 現在 |
配備先 | ドイツ連邦軍・スペイン軍 |
バリエーション |
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ドイツ連邦軍の緊急展開部隊やPKO参加部隊が、H&K G3に代わって5.56x45mm NATO弾を使用するH&K G36をアサルトライフルとして採用したため、それまで分隊支援火器として用いられてきた7.62x51mm NATO弾を使用するラインメタルMG3に代わって弾薬の互換性を保つために試作が指示された。
H&K社では1990年代に開発を行い、2001年に公表。2003年にドイツ連邦軍の分隊支援火器として採用され、試験時の名称MG4がそのまま制式名となった。
外見は、同じ5.56x45mm NATO弾を使用する分隊支援火器であるベルギー製ミニミ軽機関銃やイスラエル製IMI ネゲヴにそっくりであるが、前2者と異なりG36などのアサルトライフルの弾倉からの給弾は不可能であり、給弾はベルトリンクのみによる。空薬莢は下方に排出されるが、右方向に変更することも可能である。
キャリングハンドルが銃身交換用グリップを兼ねており、連射により加熱した銃身を素手で容易に交換できるように工夫されている。これは、銃身の交換に耐熱布などを必要とした前任のMG3と比べ改善された点である。薬室の閉鎖はボルトを回転して行うロータリー・ボルト・ロッキングによるもので、小回転角で固定できるようにマイクロ・ロッキング・ラグが装備されている。
銃床はプラスチック製で、携行性に配慮して折畳式のものを採用しており、銃床内部には清掃器具が収められている。また、安定した射撃を実現するために折畳式二脚が標準装備されているうえ、アメリカ製のM112A1三脚に取り付けることも可能である。照準は最大1,000 mの射距離に対応したアイアンサイトを使用するが、必要に応じてピカティニー・レールに光学機器を追加できる。
MG4は、ドイツ連邦軍の分隊に配備されているMG3汎用機関銃の後継(MG3は車載など他の用途で使用される)として急速に交代が進められている。また、プーマ装甲歩兵戦闘車の副武装としても使用される。ドイツ以外では、スペイン陸軍に採用されている。
輸出も提案されているが、5.56 mm口径の分隊支援火器市場はすでにミニミ軽機関銃やIMI ネゲヴによって占有されているため、採用国は少ない。また、ベルト給弾専用でボックス給弾機構を有しないことや、重量の大きさ、使用実績のなさなど、ミニミに対して劣っている部分が多いことも理由として挙げられる。
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