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髙橋のライブコンサートなどでは欠かせない曲の一つとなっている。
ペドロ&カプリシャス時代から髙橋と行動を共にしてきたヘンリー広瀬が、髙橋作品のプロデュースを初めて担当。
作詞者の大津あきらと作曲者の鈴木キサブローは、酒を飲みながら「音楽賞レースに向けて血眼になって曲を作るのはなんかカッコ悪い。」「でも、やっぱり賞は欲しい。」と語り合ったことから、「東京音楽祭の金賞獲得」を狙って制作された。
当初考えられたタイトルは、サビのフレーズでもある「あなたが欲しい」だったが、あまりにストレートすぎる表現に髙橋は拒否した。
曲の主人公の語りに相当するAメロは24小節(8小節が3セット)もある。その理由として鈴木は「ボロボロになった女は泣きながらボソボソと思い出を語り、やがて立ち直る。つまり歌えるようになるには時間がかかるはずだ、と。だから語りは3回。2回ではどうしても足りない。」と説明している。鈴木歌唱の仮歌を入れたデモテープを聴いた髙橋は、Aメロを「お経みたい。」と感じたといい、当初は歌い方に悩み、その後は3セットでそれぞれ違う歌い方を心掛けているという。
発売当時、シングル盤は爆発的に売れることはなく、第11回東京音楽祭の金賞受賞後に少々売れた程度だった[1]。なお、本作を収録したアルバム『Dear』は16万枚を売り上げた[2]。
当初は別のアレンジャーが編曲を担当し、伴奏を録り終えたが、鈴木や他の制作スタッフは出来栄えに納得がいかず、その様子に広瀬は頭を抱えるほどだった。そして鈴木が代表して髙橋の所属事務所社長に直談判し、若草恵が起用された。若草が完成させた編曲は、東京音楽祭のレセプション会場に来ていた世良譲に「あのアレンジは最高だね」と褒められた。
2013年『第64回NHK紅白歌合戦』では紅組トリで歌唱した。
それから4年後の2017年『第68回NHK紅白歌合戦』で2回目の披露。
当時の髙橋の年齢は68歳9ヶ月と、紅白歌合戦の紅組歌手としては最年長出場記録を上回った。
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